水栽培を楽しむ〜vol.3:水栽培開始〜
連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。
12月になりました。
本格的な冬を迎えて、街はクリスマスムードいっぱいで賑わいますが、草木は静かになる季節。
でも、植物たちは土の中で根っこを伸ばして春の準備をしているのだな、とあらためて実感できるのも水栽培の魅力です。
ヒヤシンスの水栽培1年目、昨年度の経験から学んだアドバイスも含め10月から、球根の水栽培のことについて毎月ひと記事、書かせていただいています。
vol.1では基礎知識・球根選びについて、vol.2では花瓶選びについてお伝えしてきましたが、ついに今回は「水栽培開始」です。
時期的に、暖冬傾向の今年はまだまだ開始には遅くないので、一緒に楽しみましょう♪
▶︎ 水栽培のスタート時期
昨年度のヒヤシンスの水栽培開始25日目の様子
今年、わが家で楽しんでいるのは、昨年度も育てた初心者向けのヒヤシンス、それから初挑戦の、やはり初心者向けのムスカリ。
いずれも秋植え春咲きの球根で、水栽培開始時期は10〜12月あたり、とのことですが、大事なのはじゅうぶん寒くなってから始めること。
わたしはもうすこし早く始めようかとも思っていたのですが、10月はあたたかい日がまだまだ多かったので先日開始しました。
冬の寒さを疑似体験させる球根の春化処理(詳細はvol.1:基礎知識・球根選び参照のこと)は、外で球根が販売されているお店のものであれば寒い地域の方はしなくても良いでしょうし、暖かい地域の方も短くて良いと思います。
▶︎ 水栽培中に気をつけるポイント2つ
さてさて満を辞して!球根をお水に付けて育てていきます。
気をつけるポイントは2つ。
水のこと、そして光と温度のことです。
①水のこと
球根の底、ぎりぎり(ヒヤシンス)
水栽培開始の水量は、球根の底にぎりぎり触れる程度で。
浸かりすぎると腐ってしまうので注意です。
(根っこがじゅうぶんに出てきたら、根っこの先が浸かる程度の水量に変えていきます。)
こっちもぎりぎり(ムスカリ)
水換えは、できれば毎日、と書いてあると思えば、1週間に1回で良い、などと情報はいろいろですが、わたしはとりあえずできる限り毎日替えています。
②光と温度のこと
根っこが5cm以上になるまでは、暗く寒い場所で。
根っこが5cm以上になったら、明るく、でも寒い場所で育てるのが、美しい花を咲かせて、かつ長く楽しむコツです。
わたしはこの生育環境のことを甘くみていて昨年すこし失敗をしたのですが(次回の読みものでまとめる予定♪)、上記に気をつければヒヤシンスやムスカリなどの初心者向けの球根は大丈夫だと思います。
3日目でもうこれくらい根っこが伸びました♪
ムスカリのほうはちょこんと緑色の葉っぱも出てきているのが分かるでしょうか?
冷蔵庫に入れて春化処理をしている間はうんともすんとも言わないので(あたり前・笑)、「今年もほんとに根っこが出るの…?」と心配になっていましたが、なんのその。
ちゃんと育つ力を球根に蓄えていたことに感動します。
昨年も育てたヒヤシンスはずっしり重くてきちんと育ってくれそうな安心感もある一方、ムスカリは手にしてみると思った以上に小さくて「きみたちほんとに大丈夫…?」と思っていたけれど、ヒヤシンスよりも根っこの伸び具合がすごいし、葉っぱも出てきちゃうし、と、成長が楽しみです。
これからまだまだ寒くなりますが、お部屋で水栽培を楽しんでみませんか。