水栽培を楽しむ〜vol.1:基礎知識、球根選び〜

2023.10.27
なこ

連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。

園芸店に秋植えの球根が出回る時期になってきました。
春に咲く秋植え球根は水栽培に最適です。

わたしは昨年からヒヤシンスの水栽培を楽しんでいて(以前の記事「水栽培で楽しむ春」)、今年もまた準備を始めました。
水栽培1年目の昨年の経験から学んだアドバイスも含めて今月から、水栽培のことについて毎月ひと記事、書いていきたいと思っています。
一緒に水栽培を楽しみましょう♪

今回は「水栽培って?」「秋植え球根の水栽培の準備」について。


水栽培って?


土を使わず、水のみで植物を育てる栽培方法。
メリットがたくさんで、ヒヤシンスの球根やサボテンの栽培のみならず、豆苗などの「リボベジ(リボーンベジタブル)=再生野菜」などで広く楽しまれています。

 
水栽培のメリット

・土を使わないので衛生的
・必要なものが少ない(植物、容器、水)ので始めやすく経済的
・天候や寒さに左右されず室内でお手入れができる
・植物の成長の様子が分かりやすい


「水栽培」と似たような言葉に「ハイドロカルチャー」「水耕栽培」があります。
(「水栽培」について調べたときにちょっと紛らわしかったのでまとめておきます。)


ハイドロカルチャー
 “ハイドロ”は“水”を“カルチャー”は“栽培”を意味するので、広義としては土を使わない植物の栽培方法「水栽培」と同じ意味の言葉。
 ただし、狭義としては植え込み材(ハイドロボール)を使った方法のみを指すことも少なくないようです。

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水耕栽培

 水と液体肥料で植物を育てる方法で、無農薬野菜を大量生産している工場は水耕栽培が主流だそう。
 対して、畑を耕し土を利用して植物を育てる方法は土耕栽培と呼ばれます。
 「水栽培」は一般家庭的な土を使わない栽培方法で、「水耕栽培」と言うと農業的・工業的な意味合いが強いようです。

 


秋植え球根の水栽培の準備


球根の水栽培に必要なものはいたってシンプル。
「球根」「水」「容器」です。

このうち、「球根」は“春化処理”が必要なためすこし早めに準備しておく必要があります。


昨年に引き続きヒヤシンス、それから今年はムスカリも


 

【水栽培に最適な球根の選び方】

①球根の種類を選ぶ

・水栽培に最適なのは“秋植え春咲き”球根
 寒い冬を越すために必要な栄養をたっぷり蓄えている秋植え球根だから、水のみで育っていく強さあるんですね。

・お花の種類
 初心者でも育てやすい秋植え球根はヒヤシンス、クロッカス、ムスカリ、スイセン。
 チューリップも水栽培は可能なものの、温度管理が難しい品種が多く中上級者向けだそうです。

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②元気な球根を選ぶ

・栄養がしっかり蓄えられている球根か?→大きく、堅く、重たいもの
・強い球根か?→シワ・傷・腐れ・病斑がないもの

 以上が球根を選ぶ一般的なポイント。
 わたし自身は植物を購入するときは、「餅は餅屋!」と、いつも園芸店の店員さん・ホームセンターの植物コーナーにいる店員さんに聞いています。

※注意:ヒヤシンスの球根に含まれている「シュウ酸」でかゆみを引き起こす可能性があるので、肌の弱い方は手袋をして作業をすると安心です。

 

球根たちを紙袋に入れて冷蔵庫へ


無事球根を手に入れた後は、水栽培を始める前に“春化処理”をします。

 
春化処理って?

春咲きの球根を寒さに当て、冬の寒さを疑似体験させること。
寒い冬を土の中で過ごし、暖かい春に花を咲かせる春咲き球根の性質を利用することで大きく、早く、きれいな花をつけてくれます。

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春化処理の方法

球根を紙袋に入れて、暗くて涼しい(10℃以下の)場所=冷蔵庫の野菜室内に1、2か月。
期間は長い方がより大きく早く咲くようです。



 

2〜4月の春のシーズンにお花を楽しむには(開花するまで3、4か月かかるので)、水栽培を始める時期は11月~12月頃がおすすめ
さらに春化処理が1、2か月かかるので、逆算していくと球根の準備は9〜10月、とすこし早めに準備しておく必要がある、ということになります。(この記事も先月書いておけばよかった…!ということにも)

球根を早めに準備できなければ、芽出し球根を手に入れて土を洗ってそこから水栽培を楽しむこともできるようです。
とはいえ、根っこが伸びていく過程はとっても楽しいので、秋植え球根がたくさん並んでいるこの時期にぜひ元気な球根を手に入れて、水栽培の準備をしてみませんか。

 



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