水栽培を楽しむ〜vol.1:基礎知識、球根選び〜
連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。
園芸店に秋植えの球根が出回る時期になってきました。
春に咲く秋植え球根は水栽培に最適です。
わたしは昨年からヒヤシンスの水栽培を楽しんでいて(以前の記事「水栽培で楽しむ春」)、今年もまた準備を始めました。
水栽培1年目の昨年の経験から学んだアドバイスも含めて今月から、水栽培のことについて毎月ひと記事、書いていきたいと思っています。
一緒に水栽培を楽しみましょう♪
今回は「水栽培って?」「秋植え球根の水栽培の準備」について。
水栽培って?
土を使わず、水のみで植物を育てる栽培方法。
メリットがたくさんで、ヒヤシンスの球根やサボテンの栽培のみならず、豆苗などの「リボベジ(リボーンベジタブル)=再生野菜」などで広く楽しまれています。
・土を使わないので衛生的 |
「水栽培」と似たような言葉に「ハイドロカルチャー」「水耕栽培」があります。
(「水栽培」について調べたときにちょっと紛らわしかったのでまとめておきます。)
水と液体肥料で植物を育てる方法で、無農薬野菜を大量生産している工場は水耕栽培が主流だそう。 |
秋植え球根の水栽培の準備
球根の水栽培に必要なものはいたってシンプル。
「球根」「水」「容器」です。
このうち、「球根」は“春化処理”が必要なためすこし早めに準備しておく必要があります。
昨年に引き続きヒヤシンス、それから今年はムスカリも
【水栽培に最適な球根の選び方】 ①球根の種類を選ぶ ・水栽培に最適なのは“秋植え春咲き”球根 ・お花の種類 ・栄養がしっかり蓄えられている球根か?→大きく、堅く、重たいもの 以上が球根を選ぶ一般的なポイント。 ※注意:ヒヤシンスの球根に含まれている「シュウ酸」でかゆみを引き起こす可能性があるので、肌の弱い方は手袋をして作業をすると安心です。 |
球根たちを紙袋に入れて冷蔵庫へ
無事球根を手に入れた後は、水栽培を始める前に“春化処理”をします。
春咲きの球根を寒さに当て、冬の寒さを疑似体験させること。 球根を紙袋に入れて、暗くて涼しい(10℃以下の)場所=冷蔵庫の野菜室内に1、2か月。 |
2〜4月の春のシーズンにお花を楽しむには(開花するまで3、4か月かかるので)、水栽培を始める時期は11月~12月頃がおすすめ。
さらに春化処理が1、2か月かかるので、逆算していくと球根の準備は9〜10月、とすこし早めに準備しておく必要がある、ということになります。(この記事も先月書いておけばよかった…!ということにも)
球根を早めに準備できなければ、芽出し球根を手に入れて土を洗ってそこから水栽培を楽しむこともできるようです。
とはいえ、根っこが伸びていく過程はとっても楽しいので、秋植え球根がたくさん並んでいるこの時期にぜひ元気な球根を手に入れて、水栽培の準備をしてみませんか。