透かしほおずきの作り方
連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
道しるべ。
ご先祖さまが迷わずに帰って来られますように。
鮮やかな朱色を頼りに、迷わぬように。
夏の風物詩である鬼灯(ほおずき)には
そんな意味合いがあり、お盆に飾られるようになりました。
さて、このほおずき
長く楽しむ方法をご存知ですか?
葉脈だけの透かしほおずきにして、ドライフラワーのように楽しむことが出来ます。
作り方と言っても、水に漬けておくだけ!
ほおずきは水に漬けておくとガクの組織が腐って溶け
葉脈だけが綺麗に残る特性があります。
いくつかポイントがあるのでご紹介します。
・密封出来る容器を用意すること。
→水の中で腐らせて作る為、臭いが発生します。
・ほおずき全体がしっかりと水に浸かること。
→水から浮いている部分は黒ずんでしまいます。
スポンジなどでほおずきが浮かないようにすると良いでしょう。
ある程度表面が剥がれてきたら
歯ブラシで優しく擦ると
より綺麗に葉脈だけを残すことが出来ます。
完全に葉脈だけになったら
お好みで漂白しても素敵ですよ。
この透かしほおずきの実は中に残ります。
時間とともに黒ずんで腐ってしまうので
変色し始めたら実は取り除いてから保存するようにしましょう。
筋状や網目状などに広がる葉脈は、まるで緻密に計算されたアートですね。
ちなみに、こちらは食用のほおずきです。
整然と並ぶ姿が可愛らしく、しばし愛でてから頂きました。
ご先祖さまがいらっしゃったから
「今の自分がある」と感謝して。
今日もよい1日をお過ごしください。