七夕の室礼

2023.07.05
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

五色の短冊〜 私が描いた♪
お〜星さま き〜らきら〜 空から見てる♪

今年もあっという間に半年が過ぎ、もうすぐ七夕ですね。




五色とは青(緑)、赤、黄、白、黒(紫)のことです。

すっかり大人になった子供達がいる我が家では
原色の短冊ではなく
少し趣向を凝らして、生成りの和紙に絵の具で着色をし
涼やかな色を楽しんでいます。
麻の繊維が漉き込まれた和紙の透け感がお気に入り。


昔、日本では今のように短冊に願いごとを書くのではなく
梶の葉に墨で文字を書き、上達を願いました。

これが梶の葉です。


水に浮かべたり、料理のあしらいに使うと素敵な演出が出来ますね。


梶の葉をフロッタージュして短冊飾りを作ったこともあります。


フロッタージュとは、紙の下に凹凸がある素材を置き
紙の上から色鉛筆などでこすって模様を浮き出させる技法です。
昔の風習を伝えながらお子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

そして、行事食ですが
七夕の行事食は素麺と云われています。
素麺はおそらく、どこのご家庭でも日常的に食しているため
七夕当日の献立に悩みますね。


旬の食材をふんだんに使った献立を考えましょう。


・手作り卵豆腐 白瓜の梅肉和え
・ツルムラサキと豚肉の八丁味噌炒め 
         茗荷の甘酢漬けを添えて
・鱧のフライ タルタルソース
・蛸と新生姜の炊き込みご飯
・冬瓜と蜆のお吸い物 素麺入り


テーブルコーディネートには
笹の葉を模した箸置きや竹の蒔絵がほどこされた吸物椀を使っています。


日本酒は金箔入り。
五節句やテーブルに合わせたラベルを探すのも楽しみのひとつです。


皆さんは、どんな室礼をし、何を食べ、何を想い
七夕行事を楽しみますか?





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