八重山諸島のひとつ、西表島在住のクラシライターnijisuzumeさん。
20年ほど前に島へ移住し、島の人たちや自然とともに暮らしを楽しんでいる様子が人気です。
細部まで宿る無駄のない丁寧な手仕事からは、人柄が垣間見えます。
会の終わりには島での暮らしのお話を聞きながら、島の自然の恵みである月桃と蝶豆花のハーブティーを愉しむ時間をご用意しています。
ワークショップを受講された方へは、今後製作に必要な素材のお譲りが可能となります。
ワークショップ詳細
今回のワークショップでは、ヤエヤマヤシの葉鞘素材を用いて、月桃かご編みや、アダンパ・タコの木のかご編みと同様の、「基本のかご編みの編み方」を習得します。硬くて張りがありつつも、折れたり切れたりしにくいという特徴のあるヤエヤマヤシは、編み間違ったりした場合でも、もう一度ほどいてやり直すことが可能なので、かご編みを習得するための素材として比較的適していると思われます。材料の本数を増やすことで、大きいカゴや、背の高いカゴなど、様々な形状のカゴ製作が可能になります。
工程としては、まずヤエヤマヤシの葉鞘をテープ状にした素材でカゴを編んでゆき、針を用いてほどけないように留めた後、内側に折り込む形ででカゴを完成させます。次に月桃染・福木染を施した絹布、そして草木染めの麻布や綿布の端切れの中から、お好みの布を選んでいただき、その布でクッション材を包み、カゴに入れ込んでピンクッションを完成させます。
カゴの部分となるヤエヤマヤシの葉鞘、草木染めの絹布、麻布、綿布など天然素材の布、クッション材となる自然素材など、全ての材料を土に還るものだけを用いて製作します。
出来上がったピンクッションは、お持ち帰りいただけます。かご編みの手技を習得しつつ、心を込めて作り上げたヤエヤマヤシのピンクッションを、日々の暮らしの道具としてお使いいただけますと幸いです。
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島に移住して20年、村のおじいやおばあからたくさんのことを学びました。そうして受け継いだ知恵や手技を、自分で独り占めするのではなく、届けるべきところへ、時間はかかっても少しずつ大切に伝える価値があります。
植物を採る際には「こちらの植物を採らせてください決して無駄にはしません」と手を合わせて採らせてもらっています。「大切なものは目には見えない」その目に見えないものこそが大切なのだということを知っている人に、受け継いだ知恵や手技を伝えたいと願っています。
自然との調和の中に在る手仕事が通じ、その向こう側にある自然と繋がりながら、傍に手仕事がある暮らし、必要なものや欲しいものを自分の手でつくれる暮らし。
そんな暮らしが広がりますように。
nijisuzume
会の終わりに月桃と蝶豆花のハーブティーをご用意しております。 ※持ち物と会場の詳細は開催日の1~2週間前を目安に、送信いたします。 |
作成するピンクッションについて
【サイズ】
高さ 約 8cm、直径 約 7cm
【注意事項】
*自然素材ゆえ、湿度が高く風通しの悪い場所に放置すると、カビが生えるおそれがありますので頻繁にお使いになるか、風通しの良い場所での保管をお願い致します。
講師プロフィール
nijisuzume何にも無いけど、何でもある。沖縄の離島西表島にて、南の島の自然の恵みを大切にしながら、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をしながら暮らしています。 |
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