毎日使うものこそ心地よく〜漆器のお椀で楽しむ、伝統工芸品の日常づかい〜
毎日使う当たり前の道具。何気なく手にする暮らしの一部が「大切なもの」であるほど何気ない毎日もほっと心温まる瞬間が積み重なり、豊かに感じられるような気がします。
私にとっても、料理を支えてくれる鉄鍋、やっと出合った掴みやすいトング、好きな陶芸家さんが作った湯飲みなど当たり前の作業を愉しくしてくれる道具との出合いは、暮らしにいろどりを加えてくれています。
✔︎ 年齢に関係なく一生ものを使う悦びを
子どもたちにも毎日の暮らしを愛おしむ気持ちを知り、大切にしてほしいと思っています。そんな願いをこめながら、最近、中学2年生になった長女に向けて一つのお椀を購入しました。

岩手県北部で有名な伝統工芸品である浄法寺塗(じょうぼうじぬり)の漆器です。日本で採れた漆を何度も重ねて生まれる深みのある器がずらりと並べられている店内。お店の方の話を聞きながら、「これを使って食べる味噌汁は毎日が特別でおいしいがもっと近くに感じられそうだ」と思いました。
この器があれば、味噌汁づくりも愉しくなりそうだな、と。想像したのは、大人になってからの長女です。仕事を始めて、疲れて帰宅した後、休日の朝ごはんなど、自分で作る一食を大事にしてくれたらな、それを手助けしてくれるアイテムとして頼もしさを感じました。手渡すとにっこり笑顔な長女。「自分だけの特別」な器を素直に喜んでくれました。
✔︎ 普段使いで感じる漆器の心地よさ

器を使ってみて数週間経つところで改めて長女に使い心地を聞いてみました。すると、「軽くて手にフィットする感触が気に入っている」そうです。職人さんの手で一つ一つ形どられたこの器は、器の縁が口に触れた時の薄さもとても滑らかで心地いいのです。たくさん並べられている作品の中から娘が使う器を一つ選ぶのにはとても迷いましたが、持ち上げた時の肌感はとても大切にしたいと思っていたので、感触がいいと思ってもらえてよかったと思いました。
普段の味噌汁もお気に入りの器に入れるだけで何倍にもおいしそうに見えるものですね。以前間違って他の家族が座る場所に長女の器を置いてしまったときには、「それ私のお椀だから!」と長女に指摘されました(笑)
【KIWAKOTO】- TSUKIこだわりの形の漆器椀 |
✔︎ 手入れや修理をしながら長く使う
漆塗りの器は、汚れ落ちがとてもいいのだそう。お店の方から話を聞いたときは驚きました。手作りのものというと、少し遠慮がちに丁重に扱うものという印象がありました。私が購入した器は、水洗いだけで汚れが落ちるもの。豚汁のような油分を含む汁物を入れた後でも、さっと流して擦るだけできれいになりました。普段使いすることで、毎日を心地よくしてくれるだけでなく、その上扱いやすいのはとてもうれしいです。

また、欠けたりヒビが入った時には修理に出せる補償もあります。この器は、金継ぎをしてもらえるのだそう。金の模様が入った漆器になって返ってくる器を愉しみに待つのもとても粋な時間だよね、と娘と話しています。
長く伝わる工芸品には、伝統として残ってきた「良さ」が理由としてあって、それを身近に置いて暮らす愉しみ方をこれから娘と味わっていけたらと思います。ひとり立ちの日が来たときには、その器を暮らしのお伴に健康に日々を過ごしていって欲しいと思える器との出合いでした。いずれ一つずつ増やしていって家族全員分の器を揃えてみたいと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
#暮らしの愛用品 #漆の器
【清水焼KIWAKOTO】- UMI黒が美しい漆器椀 |
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