国産ミツロウの手作りバーム〜秋冬の乾燥から肌を守る天然成分の保湿バームと作り方〜
朝晩の空気が冷たくなり、庭のワレモコウももう終わり。ススキの穂がふくらんで、秋の気配。この季節に作り始めるものがあります。それがミツロウで作る保湿バーム。乾燥する秋冬の必需品です。
✔︎ 暮らしに欠かせないニホンミツバチのミツロウがもたらす自然の力
ミツロウはミツバチが蜂蜜を食べて分泌する天然のロウ。お肌のうるおいを保ち、天然の抗菌作用で肌トラブルを防いでくれます。私が使うのは、ニホンミツバチの未精製のミツロウ。メルカリなどで直接養蜂家さんから取り寄せます。
古来から私たちと暮らしてきたニホンミツバチ、実は近年数がとても減っています。「ハチが絶滅したら人間も絶滅する」と言われているように、様々な植物の受粉を手伝うニホンミツバチ。養蜂家さんから直接購入することで、養蜂家さんの収入にもなり、ニホンミツバチの存続にも貢献できます。

<養蜂家さんから取り寄せたミツロウ>
✔︎ 国産ミツロウバームの作り方と精油で楽しむ香りづけ
作り方ですが、ミツロウとお好みのキャリアオイルを1:5で湯煎にかけ、混ぜるだけ。私は椿油を使いますが、スイートアーモンドオイルやオリーブオイルなど、お好みのオイルを使ってください。ミツロウが溶けたら容器にうつし、冷えて固まったら出来上がり。

<この日は椿油25g 蜜蝋5gで作成>
お好みの精油で香りづけもできます。おすすめはラベンダーやゼラニウム、サンダルウッド、フランキンセンス。どれもお肌の機能を助けてくれる作用があるとされています。レモンやベルガモットなどの精油は「光毒性」といって、太陽光にあたると刺激になる特徴を持っているので、使うなら夜だけの「ナイトバーム」として楽しんでください。

入れる量は1〜2滴。粗熱がとれ、容器の縁が白く固まってきたら精油を入れ、爪楊枝でよくかき混ぜます、精油は2種類ほどにとどめておくと、初心者の方は安心です。精油の量が多すぎるとお肌が荒れてしまうことがあるのでご注意を。
✔︎ ミツロウバームとハーブのインフューズドオイルを組み合わせた応用レシピ
前回ご紹介したような、植物のインフューズドオイルを使って作れば、ハーブや野草の力がこもったオリジナルバームに。私はヨモギバームやローズマリーバームがお気に入りです。顔はもちろん、乾燥しがちな手肌や唇。かかと。ミツロウはオイルよりもしっかり肌の表面に保護膜を作ってくれるので、しっとり感が長く続きます。
髪に使うとまとまりやすくなり、ツヤが出るので、ヘアバームとしても使えます。
もちろんお子様にも大丈夫。ミツロウを使っているので、念の為1歳未満のお子様は避けていただくと安心です。天然の顔料(マイカなど)を混ぜると色つきリップも作れますよ。
まさに全身使える万能バーム。保存料などが入っていないので、涼しい場所で保管し、1〜2ヵ月を目処に使い切ってください。

薪ストーブを使う我が家は、他の家より乾燥しやすいのですが、このバームを常備するようになってからは冬中しっとりを保てています。

精油で好きな香りをつけたり、好きなハーブの香りをうつしたバームは、塗っている時間の喜びもひとしお。秋冬のお楽しみに手作りバーム、ぜひ作ってみてください。
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