衣替え、断捨離の前に
連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさん(Instagram)より、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
季節の変わり目、衣替えをしていると、クローゼットの奥から最近着ていない服が出てきたりしますよね。

「これ、まだ着られるけど今の気分じゃない」「去年は結局一度も着なかったな…」と思いながら、クローゼットの前に座り込んで、手放すかどうか迷う時間も、衣替えシーズンの風物詩かも?なんて思います。
思い切って処分したいけど、そのまま捨てるのは勿体無い。かといって人に譲れるような状態でもない、ということも少なくありません。
そんな時、服や小物を分解してよく観察すると、ボタンやファスナー、ベルトの金具など、まだまだ使えるパーツがたくさんあることに気づきます。
✔︎ コートやシャツのボタンは、次回の手作りお洋服にリユース

リッパーなどで丁寧に糸を取り除き、ボタンを外します。
手作りのシャツは、ボタンも気に入ったものを選んで購入することが多いので、このまま捨てるのはありえません。既製品でも、コートについているような大きいボタンなんかは、買うと意外といいお値段がしたりするので、割れたり欠けたりしていない物は取っておきます。
✔︎ リネンやコットンのお洋服は、使いやすい大きさに切って掃除用のハギレに

油を捨てるときに、このハギレに吸わせると処理が楽ちん!キッチン周りのお掃除に重宝します。
✔︎ ワンピースの生地は、ファブリックコードに

切り替えがなく、面積が広いワンピースの生地のようなものは3~5cm幅に割き、全部繋げて長い1本のファブリックコードにします。

繋げたものは、毛糸玉のように丸めて取っておきます。これを編んでキッチンマットを作ろうかと考えています。
また、次回の記事ではTシャツヤーンの作り方をご紹介する予定です。
✔︎ バッグ類は、ベルトパーツをリユース

バックパックなどの、紐の長さが調節できるパーツや、ナスカン、バックルなどは紐から外して取っておきます。ハンドメイドでショルダーストラップなどを作るときに役立ちます。
✔︎ 前あきのフーディなどは、ファスナーをリユース

ファスナーは傷んでいることが多いのと、務歯がアルミ製だったりすると加工が難しいので捨ててしまうことが多いのですが、娘のフーディについていたこのファスナーは、引き手部分がハート型で可愛かったので、とっておくことにしました。ポーチにしたら可愛いかな?と思案中。
こうして見直してみると、そのまま捨ててしまうには惜しい素材やパーツが意外とたくさんあることに気がつきます。
少し手を加えるだけで、次の形に生まれ変わらせることができますし、ハンドメイドをしない方でも、お掃除に使ったり気軽にできる再利用があります。
身の回りのごみを減らし、環境にもやさしい選択につながりますように。
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