古布を愉しむ夏の旅


連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさん(Instagram)より、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
一年ぶりの一時帰国で、7月は日本で過ごしています。
梅雨が明けて猛暑が続いたかと思えば大雨が降ったり、近年の日本の夏の厳しさを体感します。

∟ ドライブがてら立ち寄った世界遺産の合掌造り集落。
青々とした風景が、The日本の夏!
しかしどんな天気であろうとも、わたしにとっては日本を楽しむ貴重な時間。
5:30には起きて、朝の澄んだ空気を感じながら朝食を作ったり、娘を学校へ送ったあとは、2-3時間散歩を楽しむのが日課になっています。
先日、朝の散歩がてら気になっていたアンティークショップへ行ってきました。

∟ 朝8:30から営業の古道具屋さん。
宝の山に心躍ります。
旅先では必ずと言っていいほど古いものを扱うお店に行くのですが、中でもやはり、わたしが気になるのは古布のコーナー。

店主に話をきいてみると、写真手前のチェックやドット柄の布は昭和の布団なのだそう。 布団を解き、中綿を剥いで表地と裏地に分け整えたもので、大きさはそれぞれ。部分的に薄くなったり破れている箇所があるものもあって、古布らしい雰囲気です。

∟ ハギレサイズのものをいくつか購入しました。
生地は、プリントではなく柄が織り込まれていて、この時代ならではの質の良さを感じます。
続いてこちらは、酒袋。

∟ 手直ししてある箇所が表情があって
素敵だったのでこちらを選びました。
酒袋は、日本酒を作るときにもろみを入れて絞る袋のこと。
実際に酒造場で使われていたもので、一枚一枚色や表情が違います。
最近では、その丈夫さから、バッグにリメイクしたりする人も多いんだとか。
刺繍や染めの布の場合は、以前の記事でも紹介したように額装することが多いのですが、今回のふとんの古布や酒袋はリメイクしたり、他の古道具と組み合わせてしつらえるのに合うかなぁとイメージしています。
どれを買おうか悩んだり、どうやって使おうか考えたり。こんな時間も愉しいものです。
#旅の記録
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