早織
連載:折々の一皿
早織さん(Instagram)より、旬を取り入れた、和の要素を感じられる自宅でのお料理やおもてなしについてお届けします。
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時間を忘れて細やかな作業に没頭する。部屋中が爽やかな香りで満たされるこのひとときが初夏の楽しみです。
一年に一度しかない、実山椒の季節がやってきました。
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実山椒の下処理について、昨年ご紹介した記事はこちらから。
今回は、実山椒を使った二皿。
ほろ苦い鮎の有馬煮、そして、風味豊かな和風カルパッチョです。どちらも実山椒が味の決め手です。
【レシピ】鮎の有馬煮|やわらかな苦味と実山椒香る初夏の一皿
*材料*
実山椒:15g 鮎:6尾 番茶:500ml (鮎が浸かる量) 酒:200ml 味醂:100ml 濃口醤油:70ml たまり醤油:20ml 砂糖:大さじ2 酢:適量
*作り方*
1. オーブン又はグリルで鮎を素焼きにする。 網に面する側にさっと酢を塗り、網に置く。 オーブンの場合は200度に予熱し、180度で15分加熱。グリルの場合はとろ火で皮に少し焦げ目がつくまで両面焼く。 涼しい時期は陰干しで、暑い時期は冷蔵庫で2時間干し、表面を乾かす。
2. 鮎がそのまま入る大きさの鍋やフライパンに鮎を並べ、温めた番茶を注ぐ。アルミホイルで落とし蓋をし、1時間弱火で煮る。
3. 実山椒、酒、味醂、濃口醤油、たまり醤油、砂糖を加え、再沸騰したら落とし蓋をしてさらに弱火で煮る。 煮汁が少なくなってきたら鮎にかけながら、煮詰めて出来上がり。
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【レシピ】実山椒ソースの和風カルパッチョ|爽やかな刺激と香りが引き立つ万能ソース
カルパッチョのソースとしてだけでなく、酸味を少し抑えてドレッシングとしても我が家では活躍しています。
*材料*
実山椒:7g アンチョビ:7g 太白胡麻油:大さじ3 米酢:大さじ1 酢橘:少々 煮切り味醂:少々 塩:少々
*作り方*
1. 実山椒をなめらかになるまで摺りつぶす。
2. アンチョビ、酢、酢橘、煮切り味醂、塩を加えて混ぜる。最後に油を加えながらしっかり混ぜる。
3. 茗荷や紫蘇、スプラウトなど薬味をたっぷり乗せソースをかけて出来上がり。
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どちらも実山椒の香りと刺激が味を引き締める一皿です。生の実山椒が出回っているこれからの季節にぜひお試しください。
#山椒(木の芽:3〜4月、実山椒:5〜6月、山椒:7〜8月)/ #有馬煮 / #カルパッチョ

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6月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、7月の準備などの記事をお楽しみください♪
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連載:折々の一皿(Instagram)
香川県出身、二児の母。英国での一人暮らしを経て改めて和食の魅力を実感。旬を取り入れた、和の要素を感じられる自宅でのお料理やおもてなしについて綴っていきます。