ベルガモットティーと花ズッキーニのファルシー

更新日:2025.06.14 | 公開日:2025.06.14
大久保香織

連載:一茶一菜
クラシライター:大久保香織さん(Instagram)より、お茶が主役になるような一菜とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。

6月。紫陽花が咲きはじめ、街のあちこちがふんわりとした色合いに包まれています。
湿度が高く、重たく感じる日も増えてきましたが、そんなときこそ軽やかな香りや食感を楽しめる料理を取り入れて、気分を晴れやかにしていきたいですね。

今月ご紹介するのは、花ズッキーニのファルシー
花ズッキーニは、ズッキーニの実が成長する前の未熟な状態、花がついたまま収穫したものです。生で食べる場合はほんのりとした甘みがあり、加熱するとさらに柔らかく、優しい味わいになります。
そんなズッキーニの花にリコッタチーズと生ハムをふんわり詰めた、軽やかな口あたりながらしっかりとした満足感のある一皿です。衣はさっくり、花はしっとり、ひと口ごとに初夏の恵みを感じられます。

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合わせたのは、ベルガモットの果実を輪切りにして紅茶に浮かべた、香り高いフレーバーティー。

ベルガモットは、イタリア南部・カラブリア地方が主な産地で、毎年12月〜2月頃の冬にかけて、短い期間だけ収穫されます。日本ではあまり流通せず、生の果実を手に入れるのはとても珍しいそう。たまたまいただいたのですが、実際のベルガモットの果実を見るのは、私にとってはこれが初めて。
鮮やかな黄色に、柑橘とはまた違った気品ある香りが印象的でした。
”香りを楽しむ果実”とも呼ばれるベルガモットティーが、花ズッキーニのやさしい味わいを引き立ててくれます。


【レシピ】花ズッキーニのファルシー|リコッタチーズと生ハムを詰めた初夏のごちそう

材料

・ズッキーニの花 … 6個分
・リコッタチーズ … 1パック
・生ハム     … 4枚(みじん切り)
・パルミジャーノ・レッジャーノ … 大さじ1(すりおろし)
・塩       … 適量
・卵       … 1個
・パン粉     … 適量
・オリーブオイル … 適量



作り方

1. ズッキーニの花は、ガクと中のめしべ・おしべをやさしく取り除く。実の部分がついていれば、数本、浅い切り込みを入れる。

2. ボールにリコッタチーズ、生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノを加えよく混ぜる。味見をして、塩を適量加える。

3. 花の中に2のフィリングを詰めたら、花びら部分をやさしくねじって閉じる。

4. 卵を溶いて塩ひとつまみを加え、花ズッキーニにくぐらせてパン粉をまぶす。

5. オーブンシートを敷いたバットに並べ、上からオリーブオイルを回しかける。

6. 180℃に予熱したオーブンで、焼き色がつくまで20分焼く。 

7. 皿に盛り、お好みでトマトソースを添えて完成。


合わせるお茶は、ベルガモット香るフレーバーティー。
紅茶にベルガモットの輪切りを浮かべた、爽やかなアレンジティーです。

ベルガモットは、柑橘の香りとほろ苦さが特徴で、一般的なアールグレイの香りづけにも使われています。
フレッシュな果実をそのまま輪切りにして、温かい紅茶にひたすことで、じんわりと広がる天然の香りを楽しめます。

ポットに入れた果実の香りが、立ち上る湯気とともにふわりと香り立ち、料理の繊細な風味に寄り添ってくれるようでした。

#お茶を楽しむ #花ズッキーニ(5〜7月)

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