初夏の台所で焼く、米粉と植物油のスパイスサブレ。

更新日:2025.05.23 | 公開日:2025.05.17
川上 琴美

連載:おやつのじかん
川上琴美さん(Instagram)が提案する"記憶に残るお母さんのおやつ”。料理教室での経験や、子育てをされる中でのおやつ作りのアイデアやレシピなどをお届けします。

日差しが少しずつ強くなり、朝の風に初夏の気配を感じる頃になりました。
冷たい飲みものが恋しくなる季節だけれど、午後のひとときには、あたたかいお茶と一緒に塩気のあるおやつも食べたくなる。

そんな日に焼いたのが、米粉と植物油でつくる、やさしいスパイスのサブレです。

バターの代わりに植物油。
小麦粉ではなく、米粉。
ほんのり香るチーズにスパイス、ハーブが軽やかで静かな存在感をくれます。

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✔︎ 植物素材で焼く、ひかえめだけど確かな味。

米粉と植物油でつくるサブレは、軽やかで香ばしく、甘くない焼き菓子。

スパイスとして使うのは、粗挽きブラックペッパー。
市販のものでも美味しくできるのですが、今回私は、愛用のスパイス、INSPICEの万能香味料《DISH》の中のひとつ、シンフォニーNo.5「多彩な胡椒の調和」を使って作ってみました♪

個性の違う胡椒が組み合わさった、ピリッとしながらもどこかまろやかで、お菓子や料理に使っても自然に調和してくれます。
なによりも無添加・無塩の100%植物由来の食材で作られてるのが嬉しい。

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焼き上がりはサクサクと軽く、ひとくちかじれば、スパイスとチーズの余韻がほんのり残る。

甘さを使わないことで、素材そのものの味わいが際立ちます。
気取らず、飾らず。

でも、どこか気の利いたこのおやつは、お茶にも白ワインにもよく合いますよ。

 


【レシピ】米粉と植物油のスパイスサブレ|甘くない焼き菓子で楽しむ大人のおやつ時間

材料(約30枚分)

・米粉(製菓用) … 120g
・粉チーズ(パルミジャーノやグラナパダーノなど) … 25g
・塩 … 小さじ1/4
・粗挽きブラックペッパー(または《DISH》シンフォニーNo.5) … 小さじ〜1/2
・ドライローズマリー(刻んだもの) … 小さじ1
・植物油(太白ごま油、オリーブオイルなど) … 大さじ4
・無調整豆乳(または水) … 大さじ3〜

作り方

1、ボウルに米粉、粉チーズ、塩、ペッパー、ローズマリーを入れて混ぜます。

2、植物油を加えて、そぼろ状になるまで手またはゴムベラでなじませます。

3、豆乳を少しずつ加えながら、生地がまとまるまでこねずにまとめます。生地の状態をみて調整してください。

4、生地を5mmほどの厚さにのばし、型で抜くか、包丁でカットします。

5、クッキングシートを敷いた天板に並べ、170℃のオーブンで17〜20分焼きます。

6、焼き色がほんのりついたら完成。冷ましてサクッと感を楽しんでください。

✔︎ おやつというより、小さな気晴らし。

焼きあがったサブレは、さっくりと軽く、チーズと胡椒とハーブが調和して、甘さのない焼き菓子なのに、なんだか心がほっとする味です。

焼き上がるころには、部屋の空気がやさしくなっていて、オーブンの前で思わず深呼吸♪

あわただしい日々のなかで、こんなふうに静かに過ごすひとときが、思っていたよりずっと心の栄養になる気がしています。

きちんと計量できなくても、ちょっと焦げたとしても、このサブレはいつも、ちゃんとおいしいです。

肩の力を抜いて、心に余白をつくるような気持ちで、今日も台所に立てたらいいなと思います。

無理せず、自分のペースで。

そんなおやつが、日々にそっと寄り添ってくれますように♪

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