春の楽しみ、たんぽぽの綿毛でリースを作る


連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ
日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(Instagram)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。
三寒四温、行ったり来たりの季節を感じながら、4月を迎え、清明となりました。
足元を見ると、オオイヌノフグリ、ナズナ、カラスノエンドウ、小さな花があちこちに咲き始めて嬉しい季節です。
地面に顔を近づけてまじまじと覗き込んでみると、小人になって散歩しているような気持ちになりますね。

住宅街の小さな庭にも、新一年生のような新芽が出て、花が咲き始めました。
毎年出る球根も、秋に植えた球根も、ひとつずつ顔を出して、寒かった冬が終わろうとしています。

「くらしの図工室」というこの連載を始めて2年になりました。
スタートしてからしばらくは、ドキドキしながら締め切りを迎えていましたが、文章を書く生活に少しずつ馴染んで、普段の暮らしの中で楽しみを見つけながら、伝えたいことを言葉にして拾い集める作業が、なかなか難しくも面白いなぁと感じています。
いつもお付き合い下さりありがとうございます。
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✔︎ たんぽぽの生命力と綿毛のひみつ|リース作りにも使える自然の変化
春の草花は大好きなものがたくさんありますが、寒い空気の中で地面にくっ付くように黄色い花を付けるたんぽぽを見つけると、春が来たんだなと嬉しくなります。
気温とともに、首を長くして、葉が延びて、花が増えて、季節が進むとどんどん姿がたくましく変わっていきます。

開花後のたんぽぽは、一度茎を低く倒して花を閉じますが、徐々に綿毛を膨らませながら、ふたたび茎をのばして、綿毛がきれいに丸く膨らんだころには、茎を高くすっとのばして遠くに種を飛ばします。
実は綿毛を作る変化は、茎を切って、根から離れても、たんぽぽ自身の蓄えている水分とエネルギーで行うことができるのです。
子供が摘んで遊んで、そのまま公園に置いていかれたタンポポが、数日後しっかり綿毛になっているのを見たことがありませんか。
子孫を残すための、たんぽぽの植物としての能力にびっくりします。
春だけのお楽しみ、この生命力いっぱいの綿毛を使ってリースを作ってみました。
茎をしっかり固定するために針と糸を使っています。
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✔︎ たんぽぽの綿毛リースをきれいに楽しむポイント
ひとつずつ綿毛に変わっていく変化はとてもドラマチックです。
リースを見るたびに違った表情が見られて、たんぽぽの生命力を感じます。
すべての綿毛が開いたら完成です。
そっと壁に掛けます。
なるべくエアコンなどの風の当たらないところに掛けておけば、綿毛は飛ばず、ふわふわのリースを室内で長く楽しむことができます。
どうぞお試しください。
4月はご自身や家族の新しい環境がスタートする方もいらっしゃるかと思います。
皆様にとって、希望いっぱいの4月になりますように、願っています。
3年目の「くらしの図工室」も、どうぞよろしくお願いいたします。
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