苧麻のおはなし|2025


連載:シチシチムジクイ 島の暮らし
西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさん(Instagram)より、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。
昔から八重山では八重山上布を織るために大切に育てられてきた苧麻という植物。カラムシとも呼ばれるイラクサ科のこの植物は、沖縄だけではなく本州も含む東アジア全域にまで広く分布し、古くから植物繊維をとるために栽培されてきました。
一年中温暖な気候の西表島では、その苧麻を年に一度ではなく、数回収穫することができます。

我が家でも譲り受けた苧麻を大切に育てているのですが、ある時ふと見ると家の裏の小道の傍に、野生の苧麻がたくさん生い茂っているのを見つけました。
試しにそちらでも苧麻の繊維を取り出してみると、庭で育てている苧麻と同じように繊維を取り出すことができました。

繊維を取り出した後の苧麻の葉は、それまでは畑に還していたのですが、実はとても栄養価が高く、味もクセがなく食べやすいと聞き、試してみることにしました。
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✔︎ 苧麻ペーストの作り方|鮮やかな緑色を保つ工夫
穂先の柔らかな葉を中心に摘み取ったら、せっかくの綺麗な緑色がくすんでしまわないように、サッと熱湯をくぐらせて、すぐに冷水にとりハンドミキサーにかけます。
さすが苧麻。繊維をとるのに最適な植物なだけあって、ハンドミキサーにかけても繊維っぽさが残ってしまうので、しっかりと細かくなるまで攪拌します。しっかりと攪拌したら、苧麻ペーストの出来上がり。
攪拌した後の緑色の苧麻ペーストを使って、苧麻ムーチーと、苧麻ちんすこうを作ってみました。
【レシピ】苧麻を使ったお菓子|ムーチーとちんすこう![]() 🌿苧麻ムーチー ![]() 🌿苧麻ちんすこう ![]() |
細かい分量を載せたレシピがなくてごめんなさい。いつも料理をしたり、お菓子作りをしたりする時は目分量で作っています。そうすると時には失敗してしまうこともあるのですが、苧麻ペーストの量から味や緑色の感じを想像し、粉の感じから固さを想像し、きび砂糖の量で甘さを想像し、もち粉を加えた柔らかさを手で感じ、香りで焼き加減や蒸し加減を感じる、そんな素材との対話を重ねながらの試行錯誤が、実は大切なような気がしています。