金柑紅茶と焙じ茶スペアリブ

2025.01.11
大久保香織

連載:一茶一菜
クラシライター:大久保香織さんより、お茶が主役になるような一菜とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。
2025年より、連載タイトルを“一茶一菓子”から“一茶一菜”に変更しました♪

新しい年を迎えた1月。冷たい冬の空気の中、旬の味覚で心も体も温まります。今月のテーマは金柑紅茶と焙じ茶スペアリブです。

金柑は、私にとって最近になってその魅力に気づいたフルーツ。金柑って、意外にも酸っぱさが控えめで、ほんのり甘みを感じるんですね。フルーツティーにすると、まろやかでお茶と絶妙に調和します。金柑特有の優しい酸味に懐かしさを感じてほっとするのもあり、色々な茶葉で試しながら、何度も作っています。茶葉はお好みですが、紅茶は体が温まる性質があるので、冬に良いかと思います。量はあまり多く入れすぎないようにして、金柑の風味を引き立てるのがポイントです。


フルーツを使ったブレンドティーは、季節ごとの私の楽しみの一つ。ガラスのティーポットを使うと、オレンジ色が琥珀色の紅茶とともに映え、光がさすと特に金柑の果汁がゆっくりと溶け出していく様子が感じられるようで、心が癒されるひとときです。ガラスのポットは日の出製作所のもの、茶漉しは金網辻のものを使用しています。
氷を入れて冷茶にしても、熱いのを飲んでも美味しいです。




合わせる料理は、焙じ茶香る金柑のスペアリブを作ります。金柑も一緒に煮込むことで、爽やかな甘酸っぱさと焙じ茶の香ばしさとで、深みのある味わいが生まれます。

 


【レシピ】焙じ茶スペアリブ



材料(2人分)

・金柑     10個
・豚スペアリブ 500g
・ほうじ茶の茶葉 小さじ1(またはティーバッグ1つ)
・きび砂糖   大さじ2
・赤ワインビネガー 50cc
・水      100cc
・オリーブ油 大さじ1
・塩、胡椒 少々



作り方

1. スペアリブに塩、胡椒をふる。金柑は半分に切り、種を取り除く。


2. フライパンにオリーブ油を熱し、スペアリブを入れて両面に焼き目をつける。

3. 金柑、焙じ茶、きび砂糖、赤ワインビネガー、水を加える。


4. 沸騰したら弱火にしてふたをし、30分ほど煮込む。茶葉は10分程度で取り除く。

5. 汁気が少なくなり、スペアリブに味が絡んだら火を止め、器に盛り付ける。鍋に残ったソースを軽くかけて完成。

 

寒さの厳しい1月、焙じ茶と金柑の香りに包まれて、オレンジ色の暖色を眺めていると、穏やかな冬のひとときを感じられる気がします。

 

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