花茶と胡麻団子
連載:一茶一菓子
クラシライター:大久保香織さんより、お茶が主役になるようなお菓子とともに、ひっそり行っているメディテーションタイムをお届けします。
花茶のお土産をいただきました。
こちらは、花茶の中でも工芸茶と呼ばれるもので、主に緑茶の茶葉を一枚ずつ糸で縛って、花などとともに編み込み、丸く固めたお茶です。
ころんとした緑色の球体の塊をグラスに入れ、熱湯を注ぐと、茶葉の中に隠れていた花がゆっくりと開きます。お湯に浸すと少しずつ開いて美しい見た目になります。
工芸茶は1980年代から作られるようになった、新しいタイプのお茶になります。
綺麗に茶葉が開く様子が見えるように、耐熱のグラスか、透明のガラスポットを使って入れるのがおすすめです。お湯を注ぐと、次第にオレンジ色のお花が見えてきました。
花の色や種類、デザインがひとつひとつ違ったりするのも見所です。
こちらの美しいお茶で今年最後のコラムを納めたいなと思っております。
合わせるお菓子は、胡麻団子。
胡麻団子を作ると家から中華街のような香ばしい胡麻の香りが漂って幸せな気分になります。
花茶は見た目に華やかである一方で味は控えめなので、揚げた胡麻の香りから食欲をそそる胡麻団子と相性ぴったりです。
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揚げている間にぷくぷくと1.5倍くらいの大きさになる胡麻団子がかわいい。
美しい花茶を眺めながら、熱々の胡麻団子と一緒にいただきました。華やかながら優しい味わいの花茶が、胡麻団子を包みこんでくれるようでした。
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