旬の食材:零余子(むかご)

2024.11.27
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

零余子は山芋の小さな球芽です。山芋の蔓の葉の付け根にできる豆粒のようなもので、“山芋の赤ちゃん”とも呼ばれています。栄養価が高く、ほのかな甘みと素朴で野趣溢れる味わいが特徴です。子供の頃は祖父母の庭で採っていました。今の若い子たちは、コレが何かわかるかな〜。今回は3つのレシピをご紹介しますね。

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まず最初は炊き込みご飯です。銀杏と一緒に彩りよく仕上げました。

 


【レシピ】零余子と銀杏の炊き込みご飯



材料

白米 2合
零余子 1カップ
銀杏 15個
米油 大1
(他の油でも◎)
塩 小½
胡麻塩 お好みで




作り方

1、お米を研ぎ、30分から1時間ほど浸水させておく。

2、銀杏は殻を割り、実を取り出したら、水に30分ほど漬けてから、薄皮を剥く。


3、零余子の表面を水で洗ったら、すり鉢の中で摺り付けるようにして、表面の皮を軽く落とす。


4、浸水したお米に、いつもの分量の水を入れ、塩を加えて溶かす。(鍋か炊飯器かによって水分量が異なります)

5、半分に切った銀杏と零余子を、お米の上に乗せる。


6、米油を大さじ1加えて、炊き上げる。


油はお好みのもので構いません。少量加えると、コクとツヤが出て美味しく炊き上がります。

 

次は素揚げです。素揚げした零余子と銀杏を松葉串に刺し、茄子田楽の添えものとして仕上げました。

 


【レシピ】零余子と銀杏の素揚げ|お料理の添えものとして



作り方

1、零余子を水でよく洗い、水分をキッチンペーパーなどで拭き取っておく。

2、160℃の油に零余子を入れ、浮いてきたら引き上げ、熱いうちに塩をふる。

3、銀杏は薄皮ごと160℃の油で2分ほど揚げ、熱いうちに塩をふる。

4、松葉に見立てた串に2、3個ずつ刺す。

油で揚げる場合は、零余子と銀杏の下処理が簡単です。零余子の皮は揚げることによって、独特の強い香りが和らぐので、すり鉢で皮の処理をしなくても大丈夫!また、銀杏の薄皮は、油の中で自然に剥がれていくので、前もって取る必要がありません。

 

最後は、ペペロンチーノ仕立てです。零余子を先に下茹でしておくことで、しっとりした食感に仕上がり、パンチの効いた味付けが、あと引く美味しさです。

 


【レシピ】零余子のペペロンチーノ



作り方

1、零余子を水から茹で、竹串がすーっと入る柔らかさになったら、ザルに上げる。

2、ニンニクを微塵切りにし、唐辛子は種を取り輪切りにする。

3、フライパンにオリーブオイルと、ニンニクの微塵切り、唐辛子を入れて、香りが出てきたら、1を加えてよく絡める。

4、器に盛り付けたら、パルメザンチーズを振りかける。

 

零余子は皮のまま調理出来るお手軽食材です。出回る時期は短いですが、見つけたら是非手に取って、しっとりホクホクねっとり食感をお楽しみください。今日もご覧いただき、ありがとうございました。

 

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