連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
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零余子は山芋の小さな球芽です。山芋の蔓の葉の付け根にできる豆粒のようなもので、“山芋の赤ちゃん”とも呼ばれています。栄養価が高く、ほのかな甘みと素朴で野趣溢れる味わいが特徴です。子供の頃は祖父母の庭で採っていました。今の若い子たちは、コレが何かわかるかな〜。今回は3つのレシピをご紹介しますね。
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まず最初は炊き込みご飯です。銀杏と一緒に彩りよく仕上げました。
【レシピ】零余子と銀杏の炊き込みご飯
材料
白米 2合 零余子 1カップ 銀杏 15個 米油 大1 (他の油でも◎) 塩 小½ 胡麻塩 お好みで
作り方
1、お米を研ぎ、30分から1時間ほど浸水させておく。
2、銀杏は殻を割り、実を取り出したら、水に30分ほど漬けてから、薄皮を剥く。
3、零余子の表面を水で洗ったら、すり鉢の中で摺り付けるようにして、表面の皮を軽く落とす。
4、浸水したお米に、いつもの分量の水を入れ、塩を加えて溶かす。(鍋か炊飯器かによって水分量が異なります)
5、半分に切った銀杏と零余子を、お米の上に乗せる。
6、米油を大さじ1加えて、炊き上げる。
油はお好みのもので構いません。少量加えると、コクとツヤが出て美味しく炊き上がります。
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次は素揚げです。素揚げした零余子と銀杏を松葉串に刺し、茄子田楽の添えものとして仕上げました。
【レシピ】零余子と銀杏の素揚げ|お料理の添えものとして
作り方
1、零余子を水でよく洗い、水分をキッチンペーパーなどで拭き取っておく。
2、160℃の油に零余子を入れ、浮いてきたら引き上げ、熱いうちに塩をふる。
3、銀杏は薄皮ごと160℃の油で2分ほど揚げ、熱いうちに塩をふる。
4、松葉に見立てた串に2、3個ずつ刺す。
油で揚げる場合は、零余子と銀杏の下処理が簡単です。零余子の皮は揚げることによって、独特の強い香りが和らぐので、すり鉢で皮の処理をしなくても大丈夫!また、銀杏の薄皮は、油の中で自然に剥がれていくので、前もって取る必要がありません。
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最後は、ペペロンチーノ仕立てです。零余子を先に下茹でしておくことで、しっとりした食感に仕上がり、パンチの効いた味付けが、あと引く美味しさです。
【レシピ】零余子のペペロンチーノ
作り方
1、零余子を水から茹で、竹串がすーっと入る柔らかさになったら、ザルに上げる。
2、ニンニクを微塵切りにし、唐辛子は種を取り輪切りにする。
3、フライパンにオリーブオイルと、ニンニクの微塵切り、唐辛子を入れて、香りが出てきたら、1を加えてよく絡める。
4、器に盛り付けたら、パルメザンチーズを振りかける。
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零余子は皮のまま調理出来るお手軽食材です。出回る時期は短いですが、見つけたら是非手に取って、しっとりホクホクねっとり食感をお楽しみください。今日もご覧いただき、ありがとうございました。
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旬の食材
零余子
ムカゴ
連載:季節の手仕事
幼い頃から祖母の作る料理が大好きで見よう見真似で中学生の頃からお弁当作りを始める。結婚し専業主婦となりママ友から料理を教えて欲しいと言われることが多くなり2013年10月より都内自宅にてセミプライベートな料理教室を始める。(2018年12月まで。ただいまお休み中)