ほうき時間のすすめ

2024.11.01
りえ

連載:暮らし日和
クラシライター:りえさんのお家の「心地よい」を求めた暮らし、暮らしの道具や家じかんのあれこれをお届けします。

便利なお掃除家電がたくさん出回っている中で、私のお気に入りのそうじ道具が「ほうき」です。
穂先が柔らかくしなる様子やシャッシャッと耳に触れる軽快な音、軽さ、佇まい、どれをとっても使っていて心地よい道具だと思っています。

掃除機ももちろん毎日のように使いますが、ほうきを使っていて特に気持ちがいいのが朝なんです。

朝、2階の寝室からリビングに下りてくると、床のごみが目に入ることがあります。昨夜寝る時には疲れていて気が付かなかった小さいごみや髪の毛など、一晩たった朝に目につくよごれってどうしてもありますよね。

一日の始まりはすっきりした気持ちでスタートしたいものです。でも、できるなら寝室でまだ寝ている娘たちや夫を起こさずに過ごしたい。

そんなときにほうきがあれば、音を気にせずに気持ちよく掃除することができます。

私は、毎朝窓を開けて部屋の空気を入れ替えるついでにほうきを手に取りリビングダイニングのフローリングとそこに続く和室をほうきがけすることにしています。

畳は編み目に沿って、フローリングも板の目に合わせて撫でるようにほうきを動かして。板のすき間や和室の隅のごみもほうきの端を差し込むように動かすときれいにごみが取れていきます。

軽くて小回りがきくほうきは朝起きたばかりの体にとても優しい道具です。使っているうちに、目が覚めて頭がすっきりしてきます。黙々と掃く時間は瞑想なような効果もあるかもしれません。


私が使っているのは、山本勝之助商店の棕櫚箒。職人さんが一本ずつ手を動かして時間かけ作ったものです。

ヤシ科の木である棕櫚の皮で作られた棕櫚帚は弾力があり柔らかく、様々な素材の床に安心して使えるということでした。何十年も性質が変わらず長く使い続けられる耐久性もあるそうです。
このほうきも使い始めてから10年ほど。その間に引っ越しをしたり家族が増えたりといろいろな人生の節目を迎える中でどんなときも変わらず活躍してくれています。

 

わが家ではほうきは壁にかけておくことにしています。
目に入るところにかけておくとごみが気になった時にさっと手に取りやすく、使わないときもほうきの佇まいを眺められるのでインテリア要素としても楽しめるなあと思っています。(直置きは穂先にくせがつくのでかけておくのがいいそうです。)


ほうきは子どもたちも愛用しています。さっと手に取れる気軽な道具なので、とても使いやすいようです。

大きなほうきの他にも小ぼうきとはりみを使って、お菓子の食べかすや消しゴムかすなどテーブル周りを整えてくれています。(はりみとは、厚紙に柿渋を塗って作られたちりとりのこと。厚すぎずよくしなるので、床との段差がつきにくいのでごみが非常に入れやすいです。)


ちなみに、以前は子ども達が寝静まり洗濯物の夜干しが終わった後に箒がけをするという習慣にしていました。(仕事の関係で朝がバタバタしていたときのルーティーンでした。)

静かに家の中を整えたい夜のほうき習慣もおすすめです。

これからの季節、年末に向けた大掃除でも手軽なほうきは重宝しそうですね。私も年末にむけて今から少しずつあちこちの収納の見直しをしたいと思っています。掃除のお伴にほうきを手にしながら。

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毎日使いたくなるような道具を相棒としてそばに置いておくと、普段の何気ない家事が少し楽しみな時間になるかもしれません。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

 

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