連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
▷ 各クラシライターの紹介
前回のランチョンマットにつづき、夏はインド綿、ブロックプリントの気分です。
今日はブロックプリントのベッドシーツで、ボディピロー(抱き枕)カバーを作ろうと思います。
∟260×220cmの大きなサイズ
縁の青ベタ塗り部分も活かしながら使います
アパレルアイテムなどによく使われるブロックプリントは薄手のコットンのものがほとんど。こちらは、ベッドカバー用にしっかりとした重さと厚みのあるコットン生地です。去年、インドマーケットで購入しました。
そもそもシーツとして使うつもりはなく、何かを作ろうと思っての購入だったのですが、大柄なので小物やお洋服には向かず何を作ろうかまよっていたのです。
先日ハンガーを買い足そうと久しぶりに訪れたIKEAで、娘が手に取ったボディピロー。別売りのカバーはなんだかピンと来なかったので、中身だけ買ってカバーは作ることにしました。
キャンディ型ボディーピローカバーの作り方
材料(IKEAのBACKTRAV(23×91cm)サイズ)
・本体生地 150×80cm 1枚 ・ヒモ通し部分の生地 5×80cm 2枚 ・ヒモ 120cm 2本 *ヒモを共布で作る場合は3.6cm幅×120cmの生地 2本 ・飾り布 7×7cm 4枚
作り方
✳︎事前準備
・生地にアイロンをかけておく ・リボン通し部分の生地の両側を1cmずつアイロンで折って3cm幅に整えておく
①本体用の生地の長い辺同士を合わせて筒状にし、袋縫いで縫う。
袋縫いは、最初に表から縫います。 生地の裏同士を合わせ、表面の端から7mmのところを縫ったら(左上)、裏返します(右上)。縫い目でしっかりアイロンをかけ(右下)、そこから1.5cmのところを縫います(左下)。 こうすることで生地端を隠すことができ、ジグザグ縫いよりも縫い代が綺麗に整うので、内側が見えてしまっても気になりません。
②両端を3cmでアイロンをかけたら、1.5cm+1.5cmの三つ折りにして縫います。
袋縫いの部分は厚みが出るので、生地端から3cmの縫い代部分ギリギリまで切り込みをいれ、互い違いに倒して厚みを整えてから三つ折りにすると良いです。
③両端とも、端から15cmのところに線を引きます。3cm幅に整えておいたヒモ通し布を線に合わせて縫います。
④市販のヒモを使う場合は⑤へ。共布でヒモを作る場合は、ヒモを四つ折りにし、(バイアステープメーカーを使用すると楽)ミシンで縫ってヒモを作成する。
⑤ヒモ通しを使って③で作った部分にヒモを通す。
⑥インド小物らしく、仕上げにヒモの先に飾りをつけてみます。
7cm×7cmの生地を用意したら、三角形になるように折ります(右上)。 折り紙をするように、下の頂点2つを上の頂点にもっていきます(左下)。中心線で折り、⑤で通したヒモの先を挟みます(右下)。
挟んだら切りっぱなしになっている生地の辺のギリギリを縫い(上)、はみ出している部分をカットします(中)。三角の部分を下からめくると…
コロンとしたヒモ先になりました。
ヒモを絞って結ぶと巾着袋の口のようなかわいさです。 これをつけておくことで、ヒモが抜けにくくなるメリットもあります。
完成!
|
両端が開けられるので着脱もしやすくお洗濯も気軽にできます。
厚みのある生地で、押しても潰してもしっかりしているのでクタクタになるまで使い込めそう。(うっかりお昼寝時間が増えてしまいそうです㊙︎)
ファブリック考
手作り
ハンドメイド
ボディピローカバー
連載:ファブリック考
洋裁好きの母と、DIYが趣味の父の影響で、幼少期からモノづくりが好き。産後からは子供服作りに没頭。2019年から、入園入学グッズやエプロンなどのオーダーメイドブランドmitsuamiをスタート。現在はマレーシア在住。趣味は洋裁、海外旅行、布やリボンなどの資材集め、異国料理を食べること。季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをご紹介します。