旬の食材:ツルムラサキ

2024.07.24
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

ツルムラサキは夏に旬を迎える、栄養価の高いネバネバ野菜のひとつです。私がよくスーパーで見かけるのは、蔓が緑色の青茎種です。先日、紫色の赤茎種に出会いました。金平糖のような花も付いていて可愛いですね。

両種共に葉の付け根に紫色の実がなることから、ツルムラサキという名が付いたそうです。


アクが強いので、下茹でしてから使いましょう。茎が太く固いので、写真のように先に根元だけを茹でます。その後もくにゃりとは曲がらないので、鍋に寝かせる十分な直径と深さのある鍋選びがポイントです。

 


ツルムラサキの下拵え



1、ツルムラサキを水洗いする。
2、沸騰したお湯に塩を1%ほど入れ、茎は2分、葉は1分を目安に茹でる。
3、流水にさらして冷まし、最後に氷水で色止めをする。
4、キッチンペーパー等で水気をしっかり取ったら、変色している根元を切り落とし、使いやすい大きさに切る。
 

 

葉と茎に分けて茹でる方法でも。切り口から栄養が逃げてしまうのが少し残念なところではありますが。

冷凍しておけば、使いたい時にすぐに使えて便利なので、私は2-3袋をまとめて下茹でしてしまいます。冷凍庫で約1ヵ月保存可能ですよ。

こちらは箸休めにぴったりのツルムラサキのポン酢おかか和えです。最近お気に入りのカツオと昆布の削り節をのせて。
 


こちらは厚揚げとツルムラサキの含め煮です。煮物の仕上げに、アク抜きをしたツルムラサキの葉の部分のみを加えて。お出汁をまとった旬のお野菜は、ほっとする味です。
 


油と相性の良いツルムラサキは炒め物にも最適です。牛肉とツルムラサキの和風パスタを作りました。こういう一品には切り方を変えて見るのも良いですね!斜め切りにしています。牛肉を炒める時に日本酒を加え、昆布茶と醤油で味を調えました。にんにくと唐辛子も入れて。


最後はツルムラサキの天麩羅。パリッとした葉と茎のねっとりとした食感を楽しむことが出来ます。茎を下に並べてしまったので見えていませんが…美味しいですよ♪


マヨネーズで和えたり、煮物に添えたり、お味噌汁に入れたりと、色々な料理に使えるので、是非、日々の食卓に取り入れてみて下さい。
今日もご覧頂き、ありがとうございました。

 

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