川上 琴美
連載:おやつのじかん
"記憶に残るお母さんのおやつ”。料理教室での経験や、子育てをされる中でのおやつ作りのアイデアやレシピなどをお届けします。
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木々の緑の深みも増し、いよいよ私の住む地域も梅雨入りとなりそうです。
気温、湿度ともに高い日が続いており、本格的な夏もすぐそこまできていることを実感しています。
曇り空ばかりで気落ちしてしまいそうな季節ではありますが、それでも、この時期にしか見られない色鮮やかな紫陽花の花や瑞々しく輝く草木たちを見ては日々元気をもらってはなんとか楽しく過ごしております。
スーパーにはプラムやさくらんぼ、ブルーベリー、メロンにスイカ、柑橘類と、果物がずらりと並んでいます。
大好物で溢れかえっており、ビタミンカラーの果物を前にあれもこれもと思わず手に取っては食卓に並べる楽しみが日々大渋滞しているところです。
そんな中、6月のおやつのじかんでは、「甘夏のマーマレード」を作りました。
甘夏の旬は一般的に3〜5月とされていますが、6月の甘夏は完熟していてジャムにぴったり。甘くてもさっぱりした爽やかさとほんのり感じる苦味が美味しい甘夏をコトコト煮詰め、梅雨空にも負けない爽やかなオレンジカラーのマーマレードに仕上げます。
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【レシピ】甘夏のマーマレード

【材料】
・甘夏 ・グラニュー糖 ・レモン汁
*分量はお好みで。 グラニュー糖は甘夏の皮と実の合計の重さに対して50〜80%が目安です。 私は今回甘夏の皮と実の合計量に対してグラニュー糖60%で作りました。
【作り方】
○下準備:保存瓶は煮沸消毒しておく。
①甘夏の皮を塩でこすり洗いし、熱湯に10分程つけておきワックスや汚れをしっかり落とします。 熱湯につけ終わったら再び流水でしっかり洗います。

②皮にぐるっと一周切り込みを十字に2本いれ、 手で皮を剥いていきます。熱湯につけたことにより皮が柔らかくなり剥きやすくなります!

③皮はワタ(内側の白い部分)を包丁やスプーンなどで削ぎ落とし、千切りに。 実も薄皮から取り出しておきます。房の背に包丁で切り込みをいれると実が取り出しやすいです。

種はジャムのとろみをつける時に必要な為、捨てずに取り分けてお茶パックに入れておきます。 *ここで皮と実の総重量を計り、お砂糖の量を決めていきます。

④千切りした甘夏の皮を熱湯で10分程茹でてザルにあげ水でよく洗う、これを2回繰り返します。 都度、新しいお水に替えてくださいね。 2回茹でこぼしたら冷水に30分ほどつけてからザルにあげ、水気を切っておきましょう。
⑤鍋に甘夏の皮と実、グラニュー糖の半量を入れ中火にかけます。 沸騰してきたらお茶パックに入れた種と残りのグラニュー糖を加え、こまめに灰汁を取りながら弱火〜中火で40分ほど煮詰めていきます。

色が透きとおってとろみがついてきたら、最後にレモン汁をちょろっと加えて完成です。

熱々のうちに手早く清潔な瓶に詰めましょう♪
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皮は、茹でこぼしと水に晒すことで苦味も最小限に抑えたマーマレードになっています。
パンはもちろん、焼き菓子作りに使ったりアイスクリームやクラッカーに添えたりと色んな食べ方で手作りマーマレードをたのしんでみてくださいね。

爽やかな香りに包まれながらジャムを炊く時間もまた癒しの時間。
気分も晴れ晴れしてくること間違いなしです♪
これから蒸し暑い日が続きそうですが、
気持ちだけは爽やかに、健やかな日々をどうぞお過ごしください。

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連載:おやつのじかん
二児の母。子ども服の販売員を経験後、某料理教室にて勤務。"記憶に残るお母さんのおやつ"を念頭に日々のおやつ作りをしています。これまでの料理教室での経験や、現在の子育てをするうえでのおやつ作りのアイデアやレシピなどを綴っていきます。手間をかけたりかけなかったり。そんなおやつとその時間。