鰤の子の煮付け
連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
お魚を一尾丸ごと捌いたことが無い方も、お魚売り場で魚卵が売られているのを見たことはあるのではないでしょうか。魚卵といえば、いくらやたらこが一般的ですが、春になり、真鯛が産卵期を迎えました。同じく、鰤も産卵期を迎えます。鯛の卵も鰤の卵も、鯛の子、鰤の子と呼ばれます。正直、鯛の子と鰤の子の見分けはつきません。お味も鯛に劣らない鰤の子。今回はお財布に優しい鰤の子で煮付けを作りたいと思います。しっかりと臭みを取る方法や、花が開いたような形に作ることで、より美味しく召し上がって頂けると思います。
・鰤の子 500g
1、水をはったボウルの中で、鰤の子の太い血管に爪楊枝を刺し、血抜きをする。流水で筋や薄皮、ぬめりを取る。 2、鰤の子を2㎝幅くらいの大きさに切り、中表に裏返す。もしくは、包丁を真っ直ぐ入れ、次は斜めに、真っ直ぐ、斜め…の乱切りを繰り返す。 3、湯に落とし表面の色が変わったら、おろし生姜を入れた別鍋の湯に移し茹でる。(※)
5、調味料を入れ一煮立ちさせた鍋に、鰤の子を戻し、10分ほど煮込み、火を止め味を含ませる。 |
2回下茹でをすることで臭みが取れます。グツグツと沸騰させず、優しく火入れして下さいね。今回は、薄味の出汁をまとった独活と菜の花の炊き合わせも一緒に。
春になると使いたくなる粉引の入れ子、輪花鉢を出してきました。
春を感じてもらえるような配色と盛り付けにします。プチプチというよりも、ホロホロとした食感という感じでしょうか。
この時に出会った立派な鰤の子は、長さ約27cmの無印良品のバットからはみ出しています。重さは約1kgありました!この大きさで398円!
このように量が多い時は、保存が効くよう甘露煮のようにしっかりと煮詰めても良いですし、私は半分をクリームパスタに使いました。とっても経済的〜♪
いかがですか。
どう調理したら良いか分からず、手に取ったことがない方にも、チャレンジしてみようかなと思ってもらえたら嬉しいです。
今日もご覧頂き、ありがとうございました。
3月の読みもの3月の食に関すること(レシピ付き記事も)、3月の過ごし方のアイデアや4月の準備などの記事をお楽しみください♪ |