嗚呼恋しき台湾の味。

2024.03.16
川上 琴美

連載:おやつのじかん
"記憶に残るお母さんのおやつ”。料理教室での経験や、子育てをされる中でのおやつ作りのアイデアやレシピなどをお届けします。

昨年初めて台湾に行ってから、現地で食べたものの味がずっと忘れられない。

夕方から深夜まで歩き回った夜市での屋台グルメや朝食に食べた鹹豆漿(シェントウジャン)、他にもスイーツやお茶まで。レトロな街並みと賑やかな空気感も相まって、美味しい記憶は私のなかに鮮明に焼きついたままでいます。

久しぶりの異国の食べ物に自分の胃が耐えきれるのか、、そんな不安を抱えて行ったのを忘れるほどやさしい味付けのものが多く、食べてはほっとするような美味しいものばかりですっかり台湾の魅力にハマって帰ってきました。

"ああ、あの味が恋しい。"

いますぐにでもまた台湾に行きたい気持ちを抑えつつ、
せめてお家で台湾気分を味わおうと今回のおやつのじかんでは豆花(トウファ)を作りました。


豆花は、豆乳をニガリなどで蒸して固めたものに甘いシロップをかけて食べる台湾の定番スイーツ。

絹ごし豆腐のような滑らかな食感で、シロップはきび砂糖を溶かして作るので自然な甘さが特徴です。
これが素朴な味でたまらなく美味しい。

ボウルに豆乳(大豆固形分10%)500mlと大さじ一杯のニガリを混ぜ合わせ、ボウルごと蒸籠に入れて20分ほど蒸し固めていきます。

シロップはきび砂糖1に対してお水が3の割合。
お鍋にきび砂糖を入れ火にかけます。
お砂糖が溶けてきたらお水を加えて、きび砂糖が完全に溶けきるまで火にかけます。

温かいままでも、冷たく冷やしてからでもどちらでも美味しく食べれるのも豆花の魅力。

この日は寒かったので温かい豆花に。
さらに欲張ってタピオカ、芋圓(ユーユェン)、仙草ゼリーをトッピングしてみました。


乾燥タピオカは1時間ほどかけて柔らかくなるまで茹でます。


芋圓はお芋のお団子。

白玉粉にお水を少しずつ加えながら耳たぶほどのかたさまで調整し、そこに茹でて潰したサツマイモを混ぜ合わせます。
まとまりがよくなるまで再度お水を少しずつ加えながら調整し、ひとまとめにします。


細長く伸ばし、2センチ幅にカット。


半分は紫芋パウダーを混ぜ込み、色付けしました。
たっぷりの熱湯で茹で、生地が浮き上がってきたら、冷水にさらします。

仙草ゼリーは輸入食品を取り扱うお店などで缶詰で売られていたりします。
ほんのり薬草のような苦味もあり、甘いシロップとの相性も抜群です◎


現地で買った茶器と茶葉も出してきて、旅先での思い出を振り返りながら噛み締めるのでした。

次はどこの国に旅に出ようか。
そんなことを考えながら、食卓で海外気分を味わうのも楽しい時間です。

 

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