発酵食品で楽しむ夏の食卓

2023.07.31
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

週末になると、街中で夏祭りの賑わいを感じます。
お囃子の音が聞こえ、浴衣姿の人が行きかい、花火が上がる。
あぁ、#そうして夏がやってきた

家族が毎年お神輿を担ぐので、私も参加するのですが(担ぎませんが。笑)、
担ぎ手にふるまわれていたのが、冷し甘酒や梅ジュースでした(これはちゃっかりいただきました)。

暑い中、激しく動いて体力を消耗した体にはやはり!発酵食品なんだな〜!と、妙なところで感心してしまったのでした。

ちょうど今週末の8月5日は「発酵の日」とのことで、
今日はわが家で重宝している発酵食品、「粕床」についてお話していきます。
日本酒を作るときに生まれる副産物、酒粕。
オリゴ糖やミネラル、ビタミンB群が豊富に含まれていて、
腸内環境を整えたり、疲労回復効果、肩こり・頭痛を緩和する働きなどたくさんの効果が期待できます。
暑いととにかく体力を消耗し、冷たい食事で内臓が冷えていて不調が起きやすいため、酒粕は夏の体を助けてくれるスーパーフード。
旬は冬ですが最近では年中販売しているスーパーもあるので、見かけたら購入してみてください^^

私は冬に仕込んだものを年中楽しんでいますが、夏が一番重宝しています。
なぜなら漬けておくだけで一品完成しているので、暑くてごはん支度が億劫な時にも簡単な調理ですぐに食べられるのです!
作り方はとっても簡単。


500gの酒粕を室温に戻し、手でもんで柔らかくします(冷えていると固いです)。
そこに酒50㏄、甘酒50㏄、みりん・お味噌大さじ2、塩小さじ1を加えてなめらかになるまでよくもみ、ホワイトソースくらいの柔らかさになり、均一になれば完成。
10分くらいでできます。

粕床ができたら、


肉・魚用と、野菜用に分け、すぐに使わない場合には冷凍します。
(自然解凍するとすぐに使えます)
今回は豚肩ロース肉を漬けました。肉は水気をしっかり拭きとってから重ねていきます。


粕床と食材の間にさらしやガーゼを挟んで漬けると、余分に酒粕がつかないので焼くときに焦げる心配もなし!
半日から漬かり、1週間ほど楽しめます。


他にも鮭や、きゅうりや大根、みょうがなどもおいしく漬け上がりますよ!(お野菜は塩もみし余分な水気を出してからだと長持ちします)
粕床がゆるくなってきたら酒粕を足して調整し、5〜6回使用したらお味噌汁に溶かして粕汁としても楽しめます。

味がしっかりついていて傷みにくいので夏のお弁当にも最適。
「豚の粕漬けのっけ弁」


豚の粕漬け、枝豆、みょうがの梅酢漬け、じゃがいものスペイン風オムレツ、ゴーヤのお浸し、ししとうの焼き浸し、らっきょうとパプリカのマリネ。
※全て加熱し、冷まして水気を切って詰めましょう^^

夏野菜の色がきれいで、ついつい詰め込んでしまいました^^
発酵食品を上手に活用して8月を迎えましょう◎

 

【今日の旬食材】

みょうが:夏に最盛期を迎える野菜。独特の香りはミョウガジアールという成分。むくみ改善効果があり、冷房で冷えた夏にぴったり。紫外線予防もできるなど積極的にとりたい野菜です。
茹でると色が落ちるので、茹で湯に塩と少量の酢を入れると色止めできます。あくが強いのであしらい物など生で使用する場合には、水に放して水の中でもむとパリッとします。

 



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