tome
連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。
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梅雨の真っ只中、気温の高い日も増えてきて少しずつ夏の足音を感じますね。
みなさん夏支度は進んでいますか?^^
#わが家の夏支度 ハッシュタグキャンペーンでも季節の手仕事を見かけ、ご家庭によって工夫があるな、と感心するばかりです。
わたしの夏支度は、前回の記事でもお伝えした、らっきょう仕事と梅仕事。
特に梅仕事は、数年続けているうちにたくさんの”梅友達”ができ、様々な梅情報をいただいて
今年はどんなふうに漬けようか、何を作ろうかと、頭の中は梅でいっぱい!(笑)
7/2(日)の梅仕事のワークショップでは時間の許す限り、そんな梅情報をお伝えしようと思います^^

いただき物の梅で部屋中がいい香り。
さて今回は、梅を使ったおかずのレシピをご紹介いたします。
夏野菜と鶏肉の梅南蛮酢漬け(2人分)

【分量】
(梅南蛮酢)梅干し2個 輪切り唐辛子8切れ 酢30㏄ 水30㏄ きび砂糖大さじ1 だし醤油or白だし大さじ1 ・鶏もも肉1枚(120g位のもの)塩少々 米粉(片栗粉でも)小さじ2 ・好きな夏野菜(今回は、茄子、人参、ピーマン、みょうが、玉ねぎ、大葉) ・サラダ油大さじ1
【作り方】
- 梅干しは種を取り、たたいておく。梅干し以外の南蛮酢の材料を鍋に合わせ、ひと煮立ちさせ弱火で10分ほど静かに加熱し酸をやわらげる。耐熱容器に移し、梅を加えておく。
- 鶏もも肉は余分な水気・脂肪を除き食べやすい大きさ(ひとり3~4切れ)に切る。塩をし、5分ほど置き、米粉をまぶす。夏野菜は食べやすい大きさに切る。
- フライパンにサラダ油を熱し野菜を焼く。火が通ったものから取り出し、1の南蛮酢に熱いうちに漬ける。同じフライパンに鶏肉を皮面から入れ、香ばしく焼き、同様に漬ける。
【ポイント】
- 南蛮酢は強火で加熱すると酸味がとがったように残るので、煮立ったら弱火でじっくり加熱するとまろやかになります。
- 南蛮酢と具材、どちらも熱いうちに漬け込むことで味なじみが早くなります。
- 冷やしてお素麵の上にのせていただいてもおいしいです。
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この日は梅尽くしのお弁当。
寝かせ玄米(小豆と玄米を一緒に炊き込んで数日寝かせたもの。梅雨のむくみ解消食材あずきを摂りましょう^^)の梅塩混ぜご飯、煎り酒のだし巻きたまご、夏野菜と鶏肉の梅南蛮漬け(お弁当に入れるときには汁気をしっかり切りましょう)。
煎り酒は江戸時代から親しまれている調味料で、日本酒に梅干しを入れて煮詰め、刺身醤油の代わりに使用していたものです。
適度な酸味と豊富なうまみが特徴で、だし巻きにも、サラダのドレッシングにも、
下味にも使えて万能です。
自分で作ることもできますが、わたしは銀座三河屋さんのものがお気に入り。

梅尽くしのお弁当で梅雨のじめじめを吹き飛ばしましょう!
【今日の旬食材】
梅:クエン酸が高温多湿でバテた体を癒します。他にも梅リグナンという成分が含まれており、 抗酸化作用、抗ウイルス作用、ピロリ菌の抑制など様々な効果が期待されるなど、大注目の成分です。 青梅は2~3日ほどで追熟しますが、熟したものほどクエン酸が強くなり梅干しに最適です。 7/2(日)の梅仕事のワークショップ(ご好評につき募集は締め切っています)では、完熟梅を使用しますよ^^ お楽しみに!
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連載:旬を楽しむお弁当
大手料理教室で、年間1000回近いレッスンを担当する傍ら、レシピ開発や、医療、食品関連企業とのオンラインレッスンを行うなど幅広く活動しています。旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなレシピや情報をお届けしていきたいと思っています。