季節の瓶詰め:ドクダミチンキ

2023.05.24
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

ドクダミの花が咲き始めました。
ドクダミは言わずと知れたハート型の葉と匂いの強さが特徴の雑草です。
あっという間にそこここを濃い緑色で覆い尽くされてしまい
草むしりの時に
長〜い根っこが抜けたなら、ドクダミに勝ったような気分になり
途中でポキっと折れたあの音を聞けば
ドクダミに負けたような気分になるものです。
4枚の白い花弁に見えるのは総苞(そうほう)という部位で、その中央の黄色い部分に小花が密集しています。
人間とは勝手なもので
この頃になると、厄介者だったドクダミが可憐で可愛い小花に見えてきます。

 

 

実は10種類以上の効能があり、和ハーブ《十薬》と呼ばれることもある薬草なんですよね。

先日、庭のドクダミを摘んでチンキを作りました。
久しぶりの #わが家の夏支度 です。

度数の強いアルコールにハーブを漬けて、成分を抽出したものをチンキと呼びます。
アルコールに漬けることで、ハーブの有効成分を効率よく引き出すことができ、長期保存が可能になります。
作り方はとってもシンプル!



 

 

用意するもの

・摘みたてのドクダミ

・35度-40度のアルコール

・煮沸消毒したビン


 

作り方

1、ビンいっぱいに花を入れ、ヒタヒタになるまでアルコールを注ぎ蓋をする

2、1日1回ビンを軽く振り、冷暗所で3〜4週間漬ける。

3、ドクダミを濾して、保存容器に入れる。

 

 

祖母や母はこのチンキを虫除けや虫刺されに使っていました。
私は今回、化粧水にしようと思っています。

精製水50mlにチンキ5mlとグリセリンを全体量の1~5%加え、よく混ぜたら完成。
防腐剤を含まないので、冷蔵庫で保管し1週間を目安に使い切ります。

 

 

我が家ではドクダミ茶も常備しています。
その独特の香りに顔をしかめる人もいますが
私にとっては子供の頃から慣れ親しんだ味。
時間に余裕が出来た頃、祖母がしていたように
ドクダミの葉を天日干しした
茶葉作りにも挑戦してみたいなと思っています。

 

 



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