季節の瓶詰め:女竹のピクルス

2023.04.26
平本 麻美

連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。

新緑が眩しい今日この頃。

庭でも様々な変化が見られるようになりました。

蕗の葉を掻き分けると
ニョキニョキと若竹が生えています。
調べてみると女竹(メダケ)と言うそうです。
東北地方などで採れる姫竹と似ていますね。

小学生になったばかりの姪っ子を誘って
タケノコ狩りをしました。


女竹の根元を少し掘り
向こうへ手前へと傾けるとポキっ。
小さな手でも簡単に折れました。
切り口の瑞々しいこと!


下処理は筍を茹でる時と同じで
皮をつけたまま茹でます。
これは旨味を逃がさない為と
ゆっくり火が入ることで
アクを抜けやすくする為です。
女竹や姫竹はほとんどアクがないので
米糠を入れる必要はありません。

上部を斜めにカットし皮に切り込みを入れます。
(剥きやすくする為)
鍋にお湯を沸かし、5-10分ほど茹でます。
ザルにあげ、触れるくらいに冷めたら
皮剥き作業開始〜


剥きながら
「香りがいいね〜」
「とうもろこしみたいな味がするよ」と
姫皮の味見が止まりません。
アクが少ないのでおか上げでも大丈夫ですが
すぐに調理しない場合は
水にさらしておく方がよいでしょう。

今回はピクルス液のご紹介します。

 

 

材料

  • 米酢 100ml
  • 白ワイン 50ml
  • 水 50ml
  • 砂糖 大さじ2
  • 塩 小さじ1/2
  • 粒こしょう お好みで
  • 木の芽(ローリエで代用可)  お好みで



作り方

  1. 液体と砂糖、塩をひと煮立ちさせる。
  2. 瓶に具を詰める。
  3. 熱々のピクルス液を具が浸るまで注ぎ、粒こしょうと木の芽を入れる。

 

不揃いなものは側面とは反対の向きにして
中央に詰めています。

目にも爽やかなピクルスの完成です♪
冷めたらすぐに食べられますが
翌日、翌々日の方が味が馴染んでまろやかに。

下茹でした女竹を大事そうに持ち帰った姪っ子から
ビデオレターと写真が送られてきました。


自分できんぴらを作ったそうです。
美味しそう!
収穫し、調理、味わう体験は
その時だけのかけがえのない時間で
子供の食への関心や自立にも繋がりますね。

今回は庭の収穫で季節の瓶詰めをお届けしました。
このピクルス液は
これから旬を迎える茗荷やベビーコーンにも使えます。
お肉やお魚料理の添え物にいかがですか。

 



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