貝合わせを作りましょう
連載:季節の手仕事
クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。
節分に続き雛祭りの手仕事は…蛤の殻を利用した貝合わせの作り方をご紹介します。
貝合わせという遊びは、平安時代から続く現代の神経衰弱に似た遊びです。
まずは美味しく食した蛤の殻をきれいに洗い、煮沸消毒後にしっかりと乾燥させます。対になることが重要ですので、バラバラになってしまわぬように注意しましょう。
美術館などに所蔵されている貝合わせは薄皮を剥いた後さらに磨かれているそうです。
私も最初はヤスリで磨きましたが、これがなかなか大変。
一層目は白いアクリル絵の具を使ったり、ジェッソを下地に使ってもよいかなと思います。
何層か塗り重ね、乾いたら絵を描いていきます。
私は地の色にアンティークゴールドのアクリル絵の具を選びました。
貝殻の内側に、本来は源氏物語などの絵が描かれています。
殿上人、十二単の女性、御所車など。
上の句と下の句の和歌が描かれた貝もあります。
それらは難易度が高いので、私は四季折々のものを描いてみました。
例えば…松竹梅、紅白の椿、蒲公英と土筆、、兜と菖蒲、清流、蛍、菊花、ススキと月見うさぎなど。
お子様が小さい場合は、貝ではなく厚紙に描くもよし、貝にシールや薄紙を貼るもよし。
対になる絵を考える作業も知育になるでしょう。
本格的に作りたい方は、まずは一対、雛人形と一緒に飾ってみませんか。
毎年少しずつ増やして行くのもよいですね。