検索

304 件の結果

    304 件の結果
    野良着について《前掛け編》<span class="blog_title_sub">〜家事や農作業に便利な前掛けの布の裁ち方・作り方〜</span>
    野良着について《前掛け編》〜家事や農作業に便利な前掛けの布の裁ち方・作り方〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  先日の朝、子供を小学校へ見送るその後ろに見える山の景色がいつもと違うことに気が付きました。向こうの山の上の方にだけ、うっすらと白い粉をふったように白く染まっていて、あ!雪が降ったんだ、と気付きました。東京に住んでると、雪は降ってくるまで見えないもので、近くにあって初めて冷たいとか、白いとか、そう思っていたのですが、こちらでは遠くに見えることから季節を感じるのだなと、そんなことがひとつひとつ新鮮に思っています。 ∟ あっという間に溶けてしまった山頂の雪  二十四節気では大雪を迎える畑の様子です。9月に苗を植えた白菜が無事に丸々と大きく育ちました。いよいよ、初めての大物の収穫です。種まきした菜っ葉、のらぼうも、虫さんと半分こしていただきます。 11月の終わりには、古代小麦の種も蒔きました。小麦から粉を挽いて、茎を工作に使えたらと夢見ています。やりたいことはたくさんあるので、ついつい急いでしまいますが、ゆっくりじっくり、季節の移りかわりを見逃さぬように、五感を鋭く持っていようと思う毎日です。 ✔︎ 日々の作業に寄り添う、野良着のある暮らし  10月のもんぺ、11月のシャツと、続けて野良着について書いてきました。考える、作る、着る、その中で日々の暮らしにも馴染んできています。 あわせて読みたい 3回目の最終回は、前掛け編です。前掛けとはエプロンのこと。着物の時代は帯に被せるようにまとい、ひざ下までを覆い、着物を汚れから守るために作業や家事をするときに身に付けられていました。農作業はもちろんのこと、家事に仕事に、前掛けひとつあるだけで、汚れの心配がなく、思い切り体を使うことができるというのは、動きの可動域や効率化に大きく関わります。そして思いがけず前掛けには、防寒の機能もあると気付きました。 【作り方】前掛け|こだわりの形を作る、無駄のない裁ち方 今回は普段の洋服にも似合い、さっと巻けて、動きやすい前掛けを考えてみました。前に入れたタックのおかげで、適度に体に沿ってくれます。胸当ては無いのですが、ややハイウエスト気味に巻くと水仕事の時の水はねも安心です。腰だけなので、肩が凝らず、身軽なのがいいところです。 また、布の端切れがなるべく出ないよう、布幅いっぱいに使い、耳を利用して作るので、縫うところが少なく簡単です。 前掛けの裁ち方 ・布  110~130幅の普通地から厚地の布 122㎝+必要ならポケット分※今回は幅125㎝の中厚地インド綿を使いました 前掛けの縫い方 1,上図のように裁断します。 2,前掛け布の中心から左右に10㎝のところから、2㎝幅、5㎝の深さに、2本ずつ合計4本タックを入れます。 3,布幅いっぱいの長さに、紐を2本作ります。ループ返しを使うと簡単ですが、無ければ縫い代を内側に畳んで布の上から縫います。 4,腰ベルトを半分に折り、タックを取った前掛け布より左右に1cmずつ長めに切ります。(1cmは縫い代になります) 5,腰ベルトの左右上部に紐を挟んで、前掛け布を挟んで縫います。 6,前掛けを体に巻いてみて、裾は好きな長さに三つ折り始末します。たっぷり縫い代を取ると、暖かです。 必要なら大きなパッチポケットを付けても便利です。 作ってみると、腰に布一枚巻くだけで、こんなにも暖かく感じることに驚きました。機能的で暖かな前掛け、ぜひこの冬に一枚作ってみて下さい。  野良着、すなわち、今の私に必要な衣服ですが、どんな方にも今のご自身にぴったりの必要な衣服があると思うのです。衣服について続けて考えてきたことで、どんな服を着るかは、どんな暮らしがしたいかにつながっているのだと、実感しています。私自身、さらにこれから先繰り返していくであろう暮らしの変化、衣服の変化も楽しんでいきたいと思っています。今年も一年、月に一度の連載、「くらしの図工室」を読んで下さってありがとうございました。山梨へ移住してはじめて迎える新しい年も、どうぞよろしくお願いいたします。 #縫い物と暮らし / #前掛け 12月の読みもの 12月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、1月の準備などの記事をお楽しみください。 ≪ 11月 | 一覧 | 1月 ≫
    菜の花とささみのマスタード和え<span class="blog_title_sub">〜春の苦味を味わう、和え物レシピ〜</span>
    菜の花とささみのマスタード和え〜春の苦味を味わう、和え物レシピ〜
    えみ 連載:季(とき)を味わう台所クラシライター:えみさん(@kuche_foodworks)より、移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 節分も終わり、立春を迎え、スーパーの野菜売り場にも少しずつ春の山菜や野菜が並び始めました。若葉のような鮮やかなグリーンが春らしくて、気分もウキウキしてきます。 菜の花は、春を告げる野菜。スーパーで売られているものは品種改良されて、アクも少なく食べやすいですが”菜の花”はアブラナ科の総称なので、私の住んでいる地域の産直には、白菜、小松菜、ブロッコリー…など、色々な”菜の花”が棚に並び、味もスーパーのものより良い意味でワイルドです。笑 今回は、その菜の花を使って、さっと作れて、でも後味に余韻の残る和え物を。合わせるのは、淡白でやさしい鶏ささみ。お肉が入るのでボリュームもある一品で、忙しい日でも無理なく作れると思います。 あわせて読みたい 【レシピ】菜の花とささみのマスタード和え 材料 ・菜の花  200g・塩    少々 ・鶏ささみ 2本・酒    小さじ2・塩    少々 *醤油  小さじ2*オリーブオイル 小さじ2*粒マスタード 小さじ2*塩・胡椒  少々(*…合わせてしっかり混ぜておく) 調味は、醤油・オリーブオイル・粒マスタード、と和と洋の間のような組み合わせ。ですが、粒マスタードも同じアブラナ科同士で菜の花の苦味とは相性が良く、その酸味と香りが、全体をスッキリ軽やかにまとめてくれます。(*粒マスタードは粒が潰れていないものを使用しています。潰しているものの方が辛味が強いので作る際は調節してください) アレンジでマヨネーズを加えると、粒マスタードの酸味にコクが加わり、カンパーニュなどの素朴なパンに挟んでサンドイッチにも◎ 作り方 1. ささみは水分があれば拭き取り、耐熱皿などに入れ、酒・塩をし、ラップをしてレンジ加熱する(600W 1分半〜2分) 開けずにそのまま余熱で中まで火を通す 2. 菜の花は半分に切り(4〜5cmの長さ)、鍋にたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れ茹でる (蕾と茎で太さが違う場合は時間差で茹でる) 3. 茹で上がったら冷水にとり、しっかり絞る 4. ささみは手でほぐし(このタイミングで筋を取り除く)、茹で汁を含ませ、菜の花・調味料(*)と和える。 作る時のポイント ・ささみは酒と塩を少しだけ振り、ふんわりと加熱してから蒸らす。このひと手間で、しっとりとした食感が保たれます。 ほぐした身に、出てきた蒸し汁を含ませておくことも大切です。旨みを逃さず、全体がなじみやすくなります。 ・菜の花は、たっぷりのお湯でさっと茹で、冷水にとって色止めを。蕾と茎で太さが違う場合は、時間差で茹でると、それぞれの食感がきれいに残ります。(今回は太めの茎だったので、茎⇨1分半•蕾⇨30秒程茹でました) そしてしっかりと水気を絞ることで、調味料の味もぼやけません。 春の山菜や野菜に苦味が多いのは、冬のあいだに縮こまっていた身体を、ゆっくり目覚めさせるためとも言われています。程よい苦味のある菜の花で、身体も春を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか? 作ってみていただけると嬉しいです☻ #菜の花(1〜3月) 2月の読みもの 2月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、3月の準備などの記事をお楽しみください。 ≪ 1月 | 一覧 | 3月 ≫
    珈琲の実のおはなし<span class="blog_title_sub">〜コーヒーチェリーとカスカラ活用法〜</span>
    珈琲の実のおはなし〜コーヒーチェリーとカスカラ活用法〜
    nijisuzume 連載:シチシチムジクイ 島の暮らし西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさん(Instagram)より、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  暑さが和らぐとともに、緑色だった珈琲の実が次々と赤く色づき始めました。 珈琲の木を植えてから思い返せば10年以上の時が経ち、初めの頃はわずかな量しか採れなかった珈琲の実も、いつしかたくさん採れるようになりました。  今回は2023年の珈琲のおはなしに続き、珈琲の実についておはなしします。 あわせて読みたい ✔︎ コーヒーチェリーについて    外側の赤い果皮の部分はカスカラと呼ばれ、少々硬いけれど味は甘く、苦かったり酸っぱかったりというクセもなく、食べることができます。 ✔︎ カスカラの活用法  珈琲豆の収穫の際には捨てられてしまうことの多いこのカスカラですが、ポリフェノールやミネラルが豊富で、カスカラティーというお茶として飲むことができると知り、試してみることにしました。 本来はこちらのカスカラを乾燥させて、乾燥させたカスカラに熱湯を注いでお茶にするそうなのですが、ドライハーブティーにできるものはフレッシュハーブティーとしても飲むことができるはずなので、生の状態のカスカラに熱湯を注いだカスカラティーを淹れてみました。  コロンとしたコーヒーチェリーの可愛らしいフォルムと、ぷかぷかと浮かぶ愛らしいまん丸な赤い実。見ているだけで気持ちが明るくなるようなそんな見た目のカスカラティーでしたが、飲んでみた感想はというと‥ 「ほんのり甘くて、薄っすらとフルーティな香りはするけれど、すごく美味しい!というわけではない」というのが正直な感想でした。 ✔︎ 豆から焙煎して珈琲を淹れる  一方、珈琲の実の中から取り出した珈琲豆は、よく洗ってぬめりをとり、乾燥させ、珈琲豆の外側を覆っているパーチメントという硬い殻を取り外すと、中から薄皮に包まれた生豆を取り出すことができます。 取り出した生豆は焙煎します。以前は焙煎の道具を何も持っていなかったので、鉄のフライパンで苦労しながら焙煎しましたが、今回は「ほうろく」を手に入れたので、そちらを使って焙煎してみました。 焙煎した珈琲をコーヒーミルで粉に挽き、ドリッパーでドリップすると、やっと珈琲の出来上がりです。 編集部メモ「ほうろく(焙烙)」について 主に素焼きの陶器で作られた浅い皿・鍋のこと。お盆の迎え火・送り火に用いられるほか、七輪などで茶葉・ゴマ・豆を煎る調理道具としても親しまれてきました。家庭では今回のようなコーヒー豆の自家焙煎や、またほうじ茶作りに使われるなど、他にも多様な用途を持つ道具です。  こうして実際に珈琲の実を収穫するところから自分で全てを手がけてみると、一杯の珈琲を愉しむためには気の遠くなるような工程があるということが改めてわかります。そしてしみじみと思うのは、珈琲豆の一粒は珈琲の種であり、生命なのだということ。(実際にこの一粒の珈琲豆を土に蒔けば、やがて芽が出て珈琲の木となります) そんなことを心に留めながら珈琲を愉しむことで、より一層大切な珈琲時間を過ごせるのではないかと思います。 #植物と暮らし / #珈琲:コーヒー 12月の読みもの 12月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、1月の準備などの記事をお楽しみください。 ≪ 11月 | 一覧 | 1月 ≫
    ゴーヤのおはなし
    ゴーヤのおはなし
    nijisuzume 連載:シチシチムジクイ 島の暮らし西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさんより、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  例年であれば、島では6月頃からゴーヤの実が実り始め、夏前までたくさん実をつけて楽しませてくれた後、台風の襲来によってゴーヤの時期は終わりとなってしまいます。しかし今年は、台風の直撃を免れたおかげで、8月になった今もまだなお、ゴーヤは元気に新芽を伸ばし、新たなゴーヤの実を実らせてくれています。 我が家ではゴーヤを畑ではなく、雑木林のようになった場所の中の日当たりの良い場所に、木に絡みつくように植えています。ただし、大きな木に絡みつけさせてしまうと、収穫する時に届かなくなってしまうので、背のあまり高くない低木の傍に植えるようにします。そうすることで、ゴーヤはネットを張らずとも、上へ横へと自由自在に葉を広げてゆけます。木の傍に植えると、南国の強い日差しの中にあっても、いつでも適度な日陰と根元の湿り気が得られ、元気に育ちます。8月後半の今でもゴーヤが生き生きと育っているのは、自然栽培ならぬ、野生に近い形で育っているからかもしれません。 そんな今が盛りのゴーヤ。島では炒めてゴーヤチャンプルーにしたり、生のまま薄切りにして水にさらして苦味を取った後、ツナとマヨネーズで和えてサラダにしたりするのが一般的ですが、薄切りにしたゴーヤをかき揚げにしたり、湯がいてお浸しにしても美味しいですし、酢の物にするのもおすすめです。 ゴーヤの酢の物を作る時に、我が家では月桃の花の甘酢漬けを用います。月桃の花の甘酢漬けに塩もみしたゴーヤを加え、しばらく漬け込んだ後、赤ウリやキュウリなどの、その時々に手に入る野菜を加えて一緒に和えるだけで、サッパリとして美味しい、ゴーヤの酢の物が出来上がります。 料理として用いることが一般的なゴーヤ。けれどそんなゴーヤはゴーヤジュースにもできるよと教えてくれたのは、近所に住んでいたおばあでした。おばあが作ってくれたゴーヤジュースは、ゴーヤの表面の緑色の部分をおろし金ですりおろし、冷水と砂糖を加えたもの。もちろんおばあのように、おろし金でおろしたままでも美味しいのですが、さらしで漉したほうが綺麗な緑色のジュースになるので、私はいつも漉して作ります。 ゴーヤジュースの作り方 ゴーヤの緑の部分だけを削ぐように切り落とす(白いワタの部分が苦いので) ゴーヤと同量程度の水を加え、ミキサーにかける さらしなどで濾す 味見しながら氷水を加える(苦いのが好きなら少なめの氷水苦いのが苦手なら多めの氷水で薄める) お好みの味になるように、きび砂糖やはちみつを少々加える シークァーサーを搾り入れるとさらに美味しいです    蒸し暑くて湿気の高い、今の季節にぴったりのゴーヤジュースです。ところでゴーヤジュースは苦くないの? ‥はい苦いです。 でも想像していたほどには苦くはないので驚きます。  ゴーヤがたくさん採れすぎた時、夏バテしそうな時、飲むビタミンとしてゴーヤジュースをぜひどうぞ。  
    環境のためにできることを考える(前編)
    環境のためにできることを考える(前編)
    りえ 連載:暮らし日和りえさん(Instagram)のお家の「心地よい」を求めた暮らし、暮らしの道具や家じかんのあれこれをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 限りある資源やこれからの地球のことを考えさせられる情報を見かける機会が増えました。それだけこれからどうしていくかということが身近な課題なのだと感じています。私にできるのは小さなことばかりですが、やらないよりは少しでもやったほうがいい。あれやこれや試行錯誤してやってはみているもののうまくいくことばかりではなく、もやもやすることもあります。でも、そんな姿を子どもたちに見ていてもらい、どうすればいいか、できることはないかを一緒に考える過程には何らかの意味があるかもしれないと思っています。 今回は前編、として、わが家で挑戦している二つのことについてご紹介します。 あわせて読みたい ✔︎ コットンたわしを使う プラスチックについて様々考えるようになったここ何年かは、コットン毛糸を見つけてたわしを編んでいます。編みものが好きでコースターやマットを作っていたときに残った歪んだ仕上がりのものをスポンジ代わりに使ってみたのがきっかけでした。 スポンジほどの泡立ちはないものの、食べ終わった器を水につけておけばするっと落ちる汚ればかりなのでコットンたわしにシフトチェンジしてもいいかもしれない、と思いました。 となると、使いやすい大きさや形、編み方、色などカスタマイズする楽しさも出てきます。余った毛糸を集めて、あれこれお試しする時間も手作りのよさ。オリジナルのたわしができるまで編み続ける旅は続きます。 100円均一のお店で売られているコットン毛糸一玉から、2つほどたわしを作ることができました。(いびつですがよしとします。) たわしを衛生的に使うには、しっかりと乾燥させることが大切なのだそう。私は、使い終えた布巾と一緒にたわしを煮沸消毒して乾かしています。コットンたわしを2枚用意しておくと一日交替で使えて、洗い終えたたわしはしっかり乾燥させられるのでおすすめです。 ✔︎ コンポスト、生ごみをたい肥に ごみを減らしたいと考えてチャレンジしているのがコンポストです。コンポストとは、「堆肥・堆肥にする」ということ(またはそれをするための容器)。家庭からでる生ごみや落ち葉、下水汚泥などの有機物を微生物の働きを活用して発酵・分解させ堆肥を作るという昔から伝承されてきた日本の大切な知恵のひとつです。 緑色の蓋つきコンポストが設けてあるお家を見たことがある方もいると思います。賃貸住まいのわが家では、バッグ型のコンポストを使っています。 専用のバッグの中に毎月届く基材を入れて、小さく切った野菜の皮やくずを入れていきます。バッグがいっぱいになったらそのまま熟成させてたい肥に。たい肥は、ガーデニングや家庭菜園の土に混ぜ込んで使っています。賃貸住まいで隣家が近く、気を遣わなくてはならないわが家にはぴったりのコンポストです。 家庭菜園にコンポストのたい肥を使ってみると、圧倒的に以前よりも実のつき具合がいい気がしています。 また、コンポストに入れていた野菜や果物の種がたい肥として畑に蒔かれた後に発芽し、実をつけるまで育ってくれたといううれしい驚きもありました。昨年は手のひらサイズの小さいスイカとメロンを収穫できて末娘は大喜び。「コンポストってすごい!」と、土が育ててくれたものを食べて生かされていると改めて感じることができる体験でした。 コンポストを使い始めて、燃えるごみの量が目に見えて少なくなりました。ごみ捨て場に持っていくごみの袋口を縛りながら、毎日の料理や食事から出るごみがどれだけ多いのか実感しています。焼却炉で水分を含むごみを燃やすのには相当の燃料を使うときいたことがあります。水分によって焼却時の炉内の温度が下がると、再び上げるためには多くの燃料を使い、使えば使うほど環境への負荷も大きくなってしまうのだそう。 手作り鍋敷きキット 《PR》端材を、鍋敷に カートに追加 ごみとして捨てていたものが立派なたい肥になって土に還り、その土で野菜が生き生きと育つ。そこから収穫した野菜で料理をし、野菜くずはまた土に戻す。捨てずに「生み出す」サイクルを作ってくれるコンポストはおすすめです。わが家では、基材から自分たちで用意してコンポストを作る方法を勉強中。またご報告できるようにいろいろ挑戦してみます。 今回は、コットンたわしとコンポスト、わが家で挑戦している二つのことについて話題にしました。後半となる次回は、さらに二つ。是非お付き合いいただけたらうれしいです。 #サステナブルな暮らし 5月の読みもの 5月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、6月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 4月 | 一覧 | 6月 ≫
    蓮の実ごはん<span class="blog_title_sub">〜乾燥蓮の実で作る秋の炊き込みごはんレシピ〜</span>
    蓮の実ごはん〜乾燥蓮の実で作る秋の炊き込みごはんレシピ〜
    えみ 連載:季(とき)を味わう台所クラシライター:えみさん(@kuche_foodworks)より、移ろう季節の気配を感じながら、旬の食材を楽しむレシピやアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 夏の終わりから秋へと向かう頃、産直でも切り花で蓮の花や蓮の実を見かけます。切り花はユニークな見た目で驚かれる方もいらっしゃるかも(笑) ✔︎ 秋の食卓で味わう「蓮の実」について 蓮の花が咲いたあとにできる、蓮の実を乾燥させたものは、古くから中国や台湾などアジア圏で食材として親しまれてきました。 以前ベトナムで食べた蓮の葉に包んで蒸されたおこわにも、たくさんの実が入っていたのも印象的でした。 薬膳では、蓮の実は「蓮子(れんし)」と呼ばれ、甘味・平性の食材とされます。脾・腎・心に関わる食材として、胃腸を整えたり、気持ちを落ち着けたりする目的で、古くから養生に用いられてきたそうです。 もちろん、薬膳での「効能」は伝統医学における考え方であり、蓮の実を食べることで病気が治ったり、特定の症状が即効で劇的に改善するというものではないですが、季節の食材を楽しみながら日々の食事に取り入れるものとして味わえると、心も身体も健やかに整えてくれる気がします。 白く丸みを帯びた蓮の実は、乾燥した状態では少し硬いですが、戻して火を通すと、ほっくりとした食感に。栗や豆とも少し違う、やさしい甘みがあります。色味や味も栗ほど主張はしないけれど、季節を感じるには十分な食材です。 今回は、手に入りやすい乾燥蓮の実を使って、シンプルな「蓮の実ごはん」に。特別な具材をいくつも加えず、蓮の実そのものを楽しみます。 あわせて読みたい 季節の移ろいを感じる蓮の実ごはんの作り方 夏の暑さで食欲が落ちたり、なんとなく疲れが残っていたりするこの季節に、ほっくりとした蓮の実を炊き込んだご飯は、身体にも気持ちにも、どこかほっとする癒しの一膳になります。 材料(4人分) ・米 …… 2合・乾燥蓮の実 …… 約50g・酒 …… 大さじ1・塩 …… 小さじ1/2〜2/3・昆布 …… 5cm角1枚・水 …… 適量 蓮の実の量は、まずは50gほどから。ご飯とのバランスを楽しみながら、好みで増やしても。 作り方 1. 乾燥蓮の実はさっと洗い、たっぷりの水に一晩浸けて戻す。戻ったら水気を切る。 2. 蓮の実の中心に緑色の芯が残っている場合は、取り除く。(※芯には苦味があるため、気になる場合は除いて使う。) 3. 米を研いで炊飯器に入れ、酒と塩を加える。2合の目盛りまで水を注ぎ、蓮の実と昆布をのせて炊飯する。 4. 炊き上がったら昆布を取り出し、蓮の実をつぶさないように全体をさっくり混ぜる。 炊き上がったご飯から顔を出す、白い蓮の実。ころんとした蓮の実が並ぶ姿はとても可愛い。派手さはないけれど、日々のご飯で季節を感じるには、これくらいのさりげなさがちょうどいいのかもしれません。ひと口食べると、ほっくりとした食感とやさしい甘みが広がります。 暑さの名残を感じながらも、少しずつ秋の気配が近づいてくる9月。こんな小さな季節の便りを、ごはんの中に忍ばせてみるのもいいかもしれませんね。読んでくださってありがとうございます。 #炊き込みごはんのレシピ / #蓮の実(8〜9月)...
    マクラメ編みのカーテンタッセルをつくる
    マクラメ編みのカーテンタッセルをつくる
    kae 連載:ファブリック考布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 夏休み明けのフワフワした気持ちで過ごした9月から、あれよあれよと気付けば10月で、今日から二十四節気では寒露。なんとか日常の落ち着きを取り戻しつつあります。日々のリズムを思い出して、ようやくゆっくりと趣味に充てられる時間が作れるようになりました。 今日は、秋の夜長の自分時間にぴったりなマクラメ編みをご紹介します。 マクラメ編みとは、ヒモを結んで編み目をつくる技法。平らな模様で編めばタペストリーやバッグなどに、コード状に編めばアクセサリーや観葉植物のハンギングなどにもアレンジできます。 今回は初めてでも迷わず作れる左右結びという基本の編み方で、カーテンタッセルを作ってみたいと思います。1-2時間で仕上がるのでぜひ一緒に作りましょう。   【作り方】マクラメ編みのカーテンタッセル 材料 ・マクラメコード 20m弱 下準備 マクラメコード20m弱を・300cm × 4本・40cm × 16本(4本ずつ分けておく)・70cm × 1本に切っておく。  作り方 ①最初に300cmに切っておいた4本のコードを使います。 端から30cmのところをテープでテーブルや床に貼り付けて固定します。 ∟コードは重ならないよう、平らに並べます ②「左右結び」という編み方でコードを編んでいきます。  左右2本ずつに分けたら(❶)、左側の2本を「4」の字になるように置き(❷)、「4」の穴の中へコードを通します(❸)。ゆっくり引っ張って縮めていき、結び目を作ります(❹)。  続けて右の2本も同様に、反転した「4」の字になるように置いてから穴の中へコードを通して結び目をつくります。  これを左右交互に繰り返します。 ③コードが残り30cmになったところで、固定していたテープを外します。 編んだ部分を半分に折ったら、コードを全てまとめ、最後の結び目から2cmくらい離れたところで片結びをします。 ④次にタッセルを作ります。 4本ずつ分けておいた40cmのコードを3セット、❶のように置きます。 -❷左側のコードの上に、半分に折った4本組のコードを乗せます-❸左側のコードを上から下へ半分に折ります-❹下側のコードを左から右へ半分に折ります-❺右側のコードを下から上へ半分に折ります-❻半分に折った右側のコード端をまとめて❷の輪へ入れます ⑤❻を全体的に真ん中に寄せていき、状態を整えます。 ⑥穴の中に③の本体を通し、マクラメの編み目の終わりと結び目の間の2cmの部分に配置して タッセル用に組んでおいたコードを、四方から少しずつ引っ張って締めていきます。 ⑦しっかり締めたらコードの端を下向きに揃え、編み目の下で「まとめ結び」をし、タッセルの頭を作ります。 -❶タッセルのふさをまとめて握り、70センチにカットしておいたコードの片端を上に出しておく。その下に中指と薬指にひもを掛けるようにして輪を作った状態で-❷ぐるぐると巻きつけていく。-❸ギリギリまで巻いたら、コードの先を❶で作っておいた輪に入れて-❹上に出しておいたコードの先を引っ張って閉じる。※❹で上に引っ張ったコードはカットしておく。 ⑧タッセルの長さを10cmほどに揃えてカットし整えます。 完成!     今回のレシピの分量で、編み上がりは約80cm程(タッセルは含めず)です。これはコードの太さや、編み目のきつさなどでも変わってきます。ご自宅のカーテンのボリュームに合わせてコードの長さは調節してみてください。 カーテンの色に合わせてグレーのマクラメコードで編みましたが、お部屋によく馴染んで大満足です。 特別な道具は要らず、マクラメコードさえ手に入れたら気軽にスタートできるマクラメ編み。この秋、新しい趣味に挑戦してみたい方におすすめです。   10月の読みもの 10月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、11月の準備などの記事をお楽しみください♪...
    天然ハッカ油でつくる虫除けスプレー。<span class="blog_title_sub">〜夏の虫対策に役立つ天然素材を使った作り方〜</span>
    天然ハッカ油でつくる虫除けスプレー。〜夏の虫対策に役立つ天然素材を使った作り方〜
    川上 琴美 連載:四角いおうちの暮らしごと日記。クラシライター:川上琴美さんの衣食住、好きなものに囲まれた日々の暮らしをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 外の空気に、夏の匂いを感じる季節になりました。山や海や公園など、自然に身をおいて過ごす時間が大好きな私にとっては嬉しい季節の到来に心がはずみます。 その一方で毎年心配なのは虫除け対策。とくに子どもたちは驚くほどよく汗をかき、体温も高いので虫に刺されやすいですよね。 今回は、夏を思いっきり楽しむための天然ハッカ油でつくる虫除けスプレーの作り方を、あつかい方の注意点も一緒にご紹介します。市販の虫除けスプレーに頼る場面もありますが、子どもたちに使うには強烈すぎる印象があり、少し抵抗を感じていたのをきっかけに、天然のハッカ油を使い手作りするようになりました。 ハッカ油は、ハッカソウというミントを乾燥させて抽出した植物油。化学物質が一切使われておらず、ハッカの葉茎から抽出して作られる天然成分であるため、市販の虫除けスプレーに使われている成分と比べ身体に優しいといわれています。 ハッカ油の主成分であるメントールのスースーした香りを虫たちが嫌うことで、虫除け効果が生まれるんだそう。そんなハッカ油を使った虫除けなら安心して子どもたちにも使えそう!と思い、毎年このシーズンになると作っているわが家の作り方です。 【作り方】天然ハッカ油の虫除けスプレー|子どもやペットにも安心の天然素材を使ったレシピ 最後に扱い方の注意もまとめていますので、そちらも読んでいただいて安全に使用してくださいね。 材料 ・ハッカ油 5滴・無水エタノール 10ml・精製水 90ml 作り方 step1・容器にハッカ油と無水エタノールを入れ、混ぜ合わせる。step2・精製水も加えて、よく混ぜ合わせて完成です。 扱い方の注意点 ※妊娠中、授乳中、3歳未満の乳幼児への使用は禁忌とされています。 ※原液は特に炎症やアレルギーを引き起こす可能性あり。作る際は直接触れないようにしましょう。 虫除けスプレーにした状態でも、まずはパッチテストから。粘膜への使用は避けてください。 ※保存容器は、アルコール液対応のスプレーボトルを選んでください。 ※作ったものは10日ほどが使い切りの目安。少し手間ではありますが、使用する分をこまめに作るようにするのが良いかなと思います。 ※少量の使用で十分に効果を発揮してくれますが、長時間の効果は期待できませんので、匂いを感じなくなったらこまめにスプレーするようにしてみてください。   小さめのボトルに詰めてバッグに忍ばせておけば、ここぞという時にさっと使えるのでおすすめです。子どもの外遊びや犬の散歩、庭仕事など、虫除けが必要な場面って普段の生活の中でも結構あるんですよね。玄関先にひとつ、バッグにひとつ常備しておくと安心です。 スーッとした香りは初夏の爽やかな空気にぴったり。清々しい気分にもさせてくれるハッカ油は、この時期には欠かせない存在になるはずです。 他にも消臭や抗菌など、お家のお掃除にも使うと家中がすっきりしますよ。まもなく迎える梅雨の時期のジメジメ対策にも◎ ぜひ夏支度として暮らしに取り入れてみてくださいね。 #天然成分で肌を整えるアイデア / #夏支度 #花ズッキーニ(5〜7月) 5月の読みもの 5月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、6月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 4月 | 一覧 | 6月 ≫
    塩を作るという暮らし
    塩を作るという暮らし
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さん(Instagram)が自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 たけのこ掘りやふきのとう探しは春に、豆板醤作りは初夏に、味噌作りやきび糖作り(製糖)は冬に、というふうに、季節ごとに楽しむことが多い里山暮らし。 あわせて読みたい そんな中で1年を通してルーティンとなっているのが「塩を作る」ということ。塩がなくなったら作る。いたってシンプル。きっかけは何だっただろう?もう忘れてしまいましたが、きれいな海が目の前に広がる暮らしで、塩を作らないという選択肢はありませんでした。 お察しのことと思いますが、作り方もいたってシンプル。海水を汲んできて、炊くだけ。それで毎日のように使う塩が手に入る。なんと、最高じゃないですか。 ✔︎ 海水から塩へ|シンプルで奥深い塩作りの工程 「塩作っちゃう?」塩がそろそろなくなるなぁという、1日家でゆっくり過ごせそうな週末の朝、このかけ声で塩作りは突如スタートします。昼でもダメ、夕方でもダメ、朝なのです。 20リットルのタンクを担いで歩いて5分の海へ。元々とっても美しい澄んだ海水なのですが、やはり潮溜まりや波打ち際には浮遊物があるため、できるだけ外海に近くよどみのない動きがある場所で海水を汲んできます。 えっちらほっちらタンクを運んで、炊く工程へとうつります。 20リットルの海水を大きな鍋に入れ、かまどに薪をくべる。火が消えないように薪をどんどん入れ、ひたすら沸かしていきます。 沸かしている間は家の仕事をしたり、ちょっと畑仕事をしたり、コーヒーを飲んだり、しばし自由な時間。 水分がそろそろなくなってくるかなぁというのが夕方頃。うっすら塩の結晶が見えてきたら、ここからは煮詰まって焦げてしまわないように、大きな鍋をしっかり見張ります。 さっきよりも水分が少なくなってきたら、ざざっと網じゃくしで塩をすくいおおよそ完成。この段階ではまだベチョっと水分を含んでいるので、翌日天日で干したり、フライパンで炒めるようにして水分を飛ばします。 ✔︎ 手作り塩の魅力|自然が生み出す味わいの奥深さ 20リットルの海水からできる塩は約600〜700g。海水の塩分濃度が3.5%なので、まぁそんなところでしょう。 味は、ツンとしたしょっぱさはなく、ちゃんと主役級に「味わえる」塩になっています。きっと季節やお天気によっても味が変わってくるのだと思います。物理的には非常にシンプル。海水を煮詰めるので、塩ができる。でも味はとっても深みがあり、奥行きがあるなぁと感じさせられます。 何もない、ただの無色透明な海水を煮詰めて、うっすら塩が見え始める頃の鍋の中は、ちょっとした宇宙のようで、光る塩はきらり輝く惑星のようにも見えてきます。 ✔︎ 完全天日塩という選択肢|高知の伝統的な塩作り 高知では「完全天日塩」というものが多くあります。これは海水を一切の火力を使わず太陽の力だけでゆっくりゆっくり水分を蒸発させ、塩を作っていくというものです。季節ごとの湿度の違いや、夏の強い太陽と冬のじんわりした太陽では製塩の期間も違い、塩の大きさや味わいにも変化が出ます。 こちらは我が町「中土佐町」で製塩をしている「小川製塩所」さんの様子です。ずらっと並んだ箱の中に海水が入っていて、毎日お世話をしながら塩を育てていきます。 【365】完全天日塩 《PR》小川製塩所で作られています カートに追加   太陽の軌道やその日の温度・湿度によって状況は刻々と変化するので、箱ごとにしっかり様子をみていく、まさに「塩を育てる」という言葉がぴったり。 小川さん曰く、塩=海水と思われがちだけど、山も同じくらい大切。山が近いとそれだけ山のミネラルが豊富に海に流れ込み豊かな海になり、塩作りにも大きな影響があるんだとか。 自然の恵みを享受し食糧を生み出す暮らしは、昔はきっと当たり前にあったことです。今の暮らしの中ではその自然との距離が少し遠くなってしまい、当たり前のことが忘れ去られがちではないでしょうか。タイパやコスパ、それだけでは測れない大切なものが暮らしの中にはあるのではと思います。 ✔︎ 手間をかける価値|塩作りが教えてくれること 1日中延々と海水を炊く塩作り。タイパは決して良いとは言えませんが、海へ足を運び太陽や潮風を感じながら海水を汲んでくる時間も、かまどの火加減を見ながらコーヒーを飲んだり本を読んだりしてゆったり過ごす時間も、案外良いものですよ。 畑で野菜で旬を感じるように、また海も季節によって景色が全く違い、そこにいるだけで季節を感じられるのもまた良いところです。 「きれいな海が目の前にある」「ゆったりと過ごす1日」塩を作る理由は、これだけで十分です。 そして自分で作った塩でお料理をすることは言わずもがな、最高の贅沢なのであります。皆さまの暮らしの中でも、ぜひ一度「塩作り」を。 高知の里山で暮らす私の連載は今回で最終回となります。約1年に渡り連載を読んでくださった皆さま、ありがとうございました。これからも日々のあれこれは農園のInstagram@nakazato_naturefarmにて更新をしていきます。お時間ございましたら、ぜひのぞいてみてくださいね。皆さまの日々の暮らしが豊かなものになりますように。高知の畑より願っております。ありがとうございました。 中里早紀子   3月の読みもの 3月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、4月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪...
    自家製砂糖づくりの冬
    自家製砂糖づくりの冬
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さん(Instagram)が自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 2025年がスタートして約半月。皆さまいかがお過ごしですか。寒の入りをして大寒を迎え、高知でも雪が降る寒さとなる日も多くあります。 ✔︎ 砂糖にも“旬”がある⁉︎ 今回は「砂糖」のお話。皆さんは普段どんな砂糖を使っていますか?そして砂糖にも旬があることをご存知ですか?正確には「サトウキビ」の旬といったところでしょうか。 何でも作ってみたい中里家では2年前からサトウキビを栽培していて、それを冬に収穫し製糖、1年分の砂糖を自給しています。といっても栽培1年目は栽培量も収穫も少なく年間を通しての自給とはいきませんでした。この冬は約45kgの砂糖が出来上がり、恐らく1年分を賄えるのでは?と淡い期待を寄せています。 ひとくちに「約45kg」と言ってもそれが出来上がるまでにはどんな道のりがあるのか?今回はそんなことを紐解いていきたいと思います。 ✔︎ サトウキビの栽培について 簡単に説明すると、2月中旬頃に前年に育ったサトウキビの茎の節を土の中に埋め、3月中旬以降にそこから育った芽を畑に植え替え、今年の苗を育てていきます。前年に育ったサトウキビの根茎が残っていれば春には新たにそこから芽が出て苗へと育ちます。ぐんぐんとまっすぐに苗は伸びて育ち、茎が太り夏には背丈を越えるほどになります。ざわわざわわと。この茎の部分に果汁が含まれるという訳です。(厳密にはもっと細かい栽培作業がありますが、今回は割愛します) 収穫は冬。土の上に出ている茎の部分を刈り取っていきます。葉っぱも茂っていますがそれは取り除き、茎だけの状態にします。2mを優に超えるサトウキビですが、上の部分は熟成が進んでいないため、切り落とします。ちょっとのことですが、これで味が全然違うとのこと。 プロが作ったものはやっぱり全然違いますね。シュッと真っ直ぐなものはサトウキビ農家さんのもの。ぐにゃんと曲がっているのは中里家...。これも個性ということで...。 ✔︎ いよいよ製糖! まだ夜明け前。まず、サトウキビを機械にかけ搾汁していきます。約480kgあったサトウキビも、搾汁して残る果汁はおおよそ半分の240リットル。搾りかすは粉砕され、これはまた畑へ戻します。無駄なものは一切ありません。 絞った果汁は釜炊きへ。1番釜、すまし桶、2番釜、3番釜と順を経て炊いていき、水分を蒸発させながら糖度を上げていきます。1番釜ではアクが出てくるので何度も何度も丁寧にすくい上げる工程があります。もちろんですが、サトウキビの性質によって、ここでのアクの色や量といった具合も全く違うものになります。 1番釜からすまし桶へ入れて少し落ち着かせ、次は2番釜へ。ここからはひたすらに炊いていきます。釜の中の様子を見ながら、火の加減、混ぜ具合、アクの状態、前後の釜の進捗、全てに神経をめぐらせ進めていきます。朝日に照らされながら湯気がもくもくと上がる作業場の雰囲気は、何とも言えない美しさがあります。 最後の釜は仕上げの釜。糖度をはかり、まだ液体である砂糖の具合を確認し、ここぞ!というタイミングで釜からあげます。 仕上がった砂糖は攪拌しながらゆっくりと冷まし、こちらも絶妙なタイミングで型へと流し入れていき、固まれば砂糖の完成です。 できあがった砂糖はシャリシャリとした食感が特徴で、口の中にじんわり広がる優しい甘さが何ともいえず美味しいのです。ひとかけ、ひとかけ大切に食べたい、そんな気持ちです。 砂糖も野菜も同じです。作り手によって味も違うし、毎年変化がある。いつ食べても同じという均一に作られる工業技術は素晴らしいと思いますが、本来食べるもの(素材)とは変動があっていいものだと思います。それは味わう楽しみでもあるのですから。 そんなことを考えながら、2025年分の砂糖作り、無事に完結となりました。そして、また来年はどんな砂糖になるでしょうか。冬の製糖を終え春への植え付けと続いていく、昔から続く季節の営みがここにはあります。 *高知県内には製糖組合というのが数カ所あり、サトウキビ栽培、製糖が行われています。製糖は自分たちだけではできないので、この製糖組合さんにお邪魔し、教えていただき助けていただきながら作業をしています。組合の皆さま、本当にありがとうございます。   1月の読みもの 1月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、2月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 12月 | 一覧 | 2月 ≫  
    かぼちゃのニョッキ<span class="blog_title_sub">〜2種のソースで秋の味覚を楽しむレシピ〜</span>
    かぼちゃのニョッキ〜2種のソースで秋の味覚を楽しむレシピ〜
    連載:くらしつづりインスタグラムでは日々のお弁当を紹介されているクラシライター:おべんとうつづりさん(Instagram)より、ここでしか見られない「くらし」 のひとこまをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 秋の味覚の代名詞、芋、栗、かぼちゃ。かぼちゃが収穫されるのは主に夏ですが、追熟を経て、水分が程よく抜け甘味が増して食べ頃になるのが今の時期です。 あわせて読みたい 秋のホクホクとして美味しいかぼちゃを使ったニョッキは子どもが小さい頃からの好物のひとつ。作り方は二十数年前にイタリア人シェフから教わり、徐々に家族の好みや日本のかぼちゃに合わせてアレンジしていったものです。今回はそのかぼちゃのニョッキと2種類のソースをご紹介したいと思います。 【レシピ】かぼちゃのニョッキ|優しい甘さとふわっと柔らかな食感を楽しむ 材料(2〜3人分) かぼちゃ 中1/4個 種と皮を除いた正味350g  中力粉  35〜40g ( あれば伊産小麦粉タイプ00 )卵    1/2個 塩    小さじ1/4 作り方 1.かぼちゃ1/4個は種と水分の多いわたの部分をスプーンなどでしっかりこそげ取る。 縦半分に切って1cmの厚みにスライスする。 2.オーブンペーパーを敷いた天板に並べて180℃に予熱したオーブンで15〜20分、竹串がすっと通るまで素焼きにする。焼き色はつけない。 3.かぼちゃが熱いうちにマッシャーや裏ごし器などで潰す。塩を加える。かぼちゃが冷めたら、溶き卵を加えて混ぜる。 小麦粉を加減しながら入れる。台に移してまとまるまで軽くこねる。この時にべたつくようならば粉を追加する。丸めてラップをかけて10分ほどおく。 4.打ち粉をした台の上で生地を4等分に切り分ける。手に粉をつけながら、生地を1.5cmの棒状に伸ばして、1.5cm幅に切り分ける。 ベタつく切り口に薄く粉をつけ、ニョッキボードで筋をつける。または軽く丸めてフォークで筋をつける。打ち粉をしたバットに並べる。 5.たっぷりの水を沸騰させて1%の塩を入れ、火を弱めてからニョッキを入れて茹でる。ニョッキが浮いてきたら、網ですくいあげる。 メモ 我が家のニョッキはかぼちゃの味がしっかり感じられて、ふわっと柔らかく口の中で溶けるような食感を目指しています。そのため、かぼちゃの水分を出来るだけ飛ばして、加える小麦粉の量が最小限になるようにしています。また柔らかく壊れやすいので、茹でる時にはあまりぐらぐらと沸騰させないことも大切です。 コットンリネンのエプロン 《PR》こだわりのエプロンで家事仕事を カートに追加 【レシピ】セージ・バターソース|古典的なソース 材料 バター   50g〜セージ   適量塩こしょう 適量 作り方 フライパンを弱火にかけてバターを焦がさないように溶かす。セージの葉を入れ1分ほど加熱して香りを出す。 ニョッキを入れて和え、水分が足りなければ茹で汁を加えて、塩こしょうで味を整える。 【365】 完全天日塩 《PR》職人と太陽の力でつくる細かめ粒子の塩 カートに追加 【レシピ】きのこのゴルゴンゾーラソース|秋らしい一皿 材料 ゴルゴンゾーラ・ピカンテ 70g牛乳、または水 100cc〜きのこ(マッシュルーム、舞茸など)200g   作り方 マッシュルームは縦半分、舞茸は平らになるようにさく。 フライパンにオリーブオイルを熱して焦げ目がつくまで焼き取り出す。 ゴルゴンゾーラと牛乳または水を入れて溶かし、ニョッキを入れて和える。こしょうをふる。...
    春の食材を引き立てるシンプルな器《5選》
    春の食材を引き立てるシンプルな器《5選》
    的場シオリ ブログ:編集長のブックマーククラシコサエル編集長:的場シオリ(Instagram)がクラシコサエル編集部で今ホットな商品や記事を、季節と共にお届けします。(過去の連載:週末手土産会議) ▷ 各クラシライターの紹介 春は新鮮な食材が豊富な季節。そんな旬の食材をさらに美しく見せるために、今回は、春の食材を引き立てるおすすめの器を5つご紹介します。 1. 筍の煮物や菜の花のおひたしに「5寸端反皿」2. 春のフルーツや桜色のデザートを美しく引き立てる「木々オーバル」3. 食前酒にも小さな前菜にも「ゴブレットs」4. 春のグリーンを引き立てる色とデザイン「小鉢」5. 落ち着いた美しさで、艶めく餡掛け料理に「TSUBAKI 霙」 どの作家さんも、それぞれのものづくりに込めた想いや、大切にしていることがあります。 その背景を知ることで器が生まれた物語や作り手の温かさが感じられ、日々の食卓がより豊かに感じられるはず。 1. 筍の煮物や菜の花のおひたしに「5寸端反皿」 作家名:叶谷 真一郎特徴:「端反(はぞり)」とは、縁がわずかに外側へ反った形状のこと。この絶妙なカーブが、料理を美しく引き立てるだけでなく、持ちやすさや使いやすさにもつながっています。春の旬の食材、例えば筍の煮物や菜の花のおひたしを盛りつけるのに最適です。5寸(約15cm)のサイズは、小皿として副菜や取り皿にぴったり。お菓子やパンをのせても、料理の魅力を引き立ててくれます。 ▶ ご購入はこちら 2. 春のフルーツや桜色のデザートを美しく引き立てる「木々オーバル」 作家名:吉村尚子特徴:草花の凹凸の柄や木の葉を思わせる楕円形で温もりのあるデザイン。落ち着いた釉薬の仕上がりが、料理をそっと引き立て、食卓に穏やかな雰囲気をもたらします。楕円形のため、盛り付ける料理のバリエーションが広がり、副菜やパン、デザートまで幅広く活躍してくれます。 ▶ ご購入はこちら 3. 食前酒にも小さな前菜にも「ゴブレットs」 作家名:加藤直樹特徴:淡いピンクや水色の美しい、マットな釉薬が特徴の磁器は、シンプルながらも洗練された存在感があります。脚と丸みのあるカップ部分が、それぞれバランスよく調和しており、二つとして同じものはない個性があるのも面白い。普段使いからおもてなしにまで、使いながらも眺めたい一品です。 ▶ご購入はこちら 4. 春のグリーンを引き立てる色とデザイン「小鉢」 作家名:長岡皐月特徴:春といえば新鮮な野菜の鮮やかな色。緑が映えることで食欲がそそられます。高知県の豊かな自然の中にある工房で作られたおかげか、季節の移ろいとともに、その表情を変えながら楽しめるのも、この器の魅力です。食卓にそっと寄り添い、小さな幸せをそっと届けてくれる器です。 ▶ ご購入はこちら 5. 落ち着いた美しさで、艶めく餡掛け料理に「TSUBAKI 霙」 KIWAKOTO特徴:京都の伝統工芸を受け継ぎながら、現代の暮らしに寄り添う器を手掛けるブランド。その中でも「TSUBAKI 霙」は、侘び寂びを感じさせる趣のある器です。霙のような淡く柔らかい表情の釉薬が、繊細で美しい質感を生み出しています。シンプルながらも静かな存在感があり、和の美しさを引き立てます。 ▶ ご購入はこちら ✔︎ 季節のうつろいを楽しむ、器のある暮らし 器ひとつで、食卓の景色がふっと変わることがあります。白釉の器に盛り付けると、新鮮な野菜の色がいっそう際立ち、凹凸のある器は買ってきた総菜や焼き菓子でも季節のうつろいまでプラスされるような気がします。 料理を盛る時間も、それを味わう時間も、いつもより少しだけ丁寧に。そんな小さな変化が、日々のなかに特別なひとときを生んでくれるかもしれません。...
    あたたかな色、どんぐり染め
    あたたかな色、どんぐり染め
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  暑かった夏が終わりに近づき、ようやく心地よい秋風が吹くようになりました。私の住む東京都国分寺市には、あちらこちらに栗の農園があります。この時期のお楽しみは、直売所に並ぶ栗です。ツヤツヤ採れたての栗が買えるのは、ここに住んでいる特権だなぁと思います。これから涼しくなって、美味しいものやお出かけが楽しい季節がやってきます。そして、私にとっては秋から冬は手仕事シーズン!自然の恵みをたくさんいただいて、庭に出て染色や木工、リース作り、服作り、ハーブを収穫したり、庭のリフォームと、やりたいことが目白押しです。  さて10月は、ベストシーズンのくぬぎのどんぐりを使って、あたたかな生成り色を染める方法をご紹介します。 ∟ 自作の帽子、リネンスカート、綿ハンカチを染めました あわせて読みたい  雑木林に行かなくても、街中の公園でも、どんぐりは意外とたくさん拾えたりします。くぬぎのどんぐりは染液がよく取れるので、染色にとてもおすすめです。実は丸くて、カクト(どんぐりの帽子)はもじゃもじゃ。葉は長くギザギザしています。探してみてください。 《方法》どんぐり染め 材料 ・くぬぎのどんぐりとカクト(どんぐりの帽子) 染めたい布の倍の重さ・布 ※シルク、ウール→そのまま染められます  綿、麻→下地染めをします・焼きミョウバン(薬局やスーパーで買えます) 染めたい布の約10%の重さ 下地染めの方法 1、新品の布は一度中性洗剤で洗って乾かし、糊を落とします2、無調整豆乳1Lをたらいに入れて、布を浸します  布の内側まで豆乳が行き届くように、何度かたらいの中で押します  ひたひたに浸かるように、豆乳が足りなければ、水を足してもよいです3、洗わずに洗濯機で脱水し、干します 道具 ・どんぐりが入る鍋 1つ・布が泳ぐサイズの鍋やたらい 2つ・ゴム手袋・漉し布(さらしなど) 手順 1、どんぐりは、拾ったらざぶんと軽く水洗いして、泥を落とします 2、染める日の前の晩、どんぐりをバケツなどに入れて水に浸しておきます 3、浸した水が茶色くなっていることを確認して、浸していた水ごと鍋にあけます  20分ほど火にかけて1番液を作ります 4、大きめの鍋やたらいに漉し布を紐などで縛って固定して、一番染液を漉します。 5、同じ要領で、もう一度先ほどのどんぐりを新しい水を入れた鍋で煮て、2番染液を取り、同様に3番染液を取って4に合わせます 6、布が泳ぐくらいの染液が取れたらOKです 7、別の鍋にお湯を沸かして、焼きミョウバンを入れます  たらいを使う場合は、ミョウバンが溶けたら、たらいにあけておきます  これが、アルミ媒染液です 8、染めたい布は、一度濡らして絞ります  アルミ媒染液→どんぐり染液→アルミ媒染液→どんぐり染液→アルミ媒染液  と順に、浸して回して絞るを繰り返します  徐々に色が入っていきます  好みの色になったら、最後はアルミ媒染液で終えて、よく水ですすぎ、乾かします 自然からいただく色は、うつろいやすく、そのままでは布に定着しません。媒染という作業が必要です。染めてからも、日差しによって退色しますし、色移りもあるかもしれません。既製品のように、ムラなく染めるのもコツが要ります。それでも、使ううちに変化して馴染んでいき、使う人だけの唯一の表情になっていくのが、植物染めの一番の魅力だなぁと思います。あたたかな生成りのような色に染めてみてはいかがでしょう。 #染め物と暮らし 10月の読みもの 10月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、11月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 9月 | 一覧 | 11月 ≫
    ハーブ香るリースと、虫との暮らし<span class="blog_title_sub">〜ローズマリーと季節の植物を束ねるリース作り〜</span>
    ハーブ香るリースと、虫との暮らし〜ローズマリーと季節の植物を束ねるリース作り〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  緑がいっそう濃くなり、湿度を感じてじっとりと汗をかく日が増えてきました。ふと足元を見ると、畑の草の茎のところどころに、1㎝くらいの泡のかたまりが付いています。あっちにも、こっちにも。調べてみると、アワフキムシの幼虫が中にいるそう。ここで泡に守られて、成虫になるんだと思うと、神秘的なゆりかごに思えてきます。  私はと言えば、教習所に通い始めたり、ぶどう農家さんのお手伝いを始めたり、山梨に移住して10カ月、少しずつ地域との関わりが深くなっているなと実感しています。瑞々しい季節に、植物と一緒にゆっくり根っこを張っていきたいです。 ✔︎ 初夏の庭で育つローズマリー  そんな中で気になり始めたのが、庭や畑で元気に育つハーブのことでした。畑のローズマリーは、大家さんが何年も前に植えたそうです。幹は太くてたくさんの枝分かれ、先月小さなブルーの花を咲かせて、今年も暑さに負けずモリモリ育っています。この立派なローズマリーを生かした香りのリースを作ってみたくなりました。香りの強いリースには、天然の防虫効果も期待できます。 あわせて読みたい ✔︎ 虫との暮らしを考える  というのも先日のこと。脱衣所に出た瞬間に、出会ってしまったのです。一番恐れていたあの虫に。もちろん、田舎暮らしに虫との共存は避けられない課題だと思っていますし、虫は苦手ではないのですが、なるべくなら家の中で出会いたくないのが、ムカデなのです。脱衣所の入口で、しばらく固まってしまいました。その時は、なんとか対処しましたが、このまま彼らの大好きなじめじめシーズンを迎えるのはいけないと思い直し、虫対策をすることにしました。 ただ、自宅には子供も猫もいるので、強い防虫剤は使いたくない。そこで考えたのは、ハーブを使った虫対策です。香りもいいので、ちょっと湿度の増すこの季節、爽やかに感じられて気持ちがいいです。動物には危険なハーブもあるので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。 ✔︎ ローズマリーと季節の植物を束ねる”香りのリース”  香りの強いハーブを丸く束ねてリースにします。今回は畑で大きく育ったローズマリーを選びました。スパイシーで爽やかな香りが、湿度の多い時期に気分を変えてくれます。玄関や軒下に下げておくと、開けたときに香りを楽しめたり、虫を遠ざけたりしてくれます。 ローズマリーの他にも、ペパーミント、ラベンダー、タイム、など、香りが強い植物はたくさんあります。ただし、動物がいる家では、これらのハーブは、間違えて食べてしまったり、香りを嗅いだだけでも体調を崩してしまうものがあります。私の自宅では猫が生活する室内ではなく、玄関外にリースをかけることにしました。 リース台は、冬のリースを解いて再利用したり、藤つるや葛で、冬の間に作っておいたものを使います。リース台は劣化しないので、繰り返し使えます。私は今回、葛でかごを編んだ時に余ったつるを輪にしておいたものを使いました。(葛つるで作るかごについてはこちら) 香りのリースの作り方 ・ローズマリーはリースを作る一日前に摘んで、逆さまにして室内の動物が入れないところにかけておきます。こうすると程よく水分が抜けて、形よく作りやすくなります。今回は、畑のオリーブ、麦、シロタエギクも色どりにするために摘んでみました。 ・まずはじめに、植物をだいたい同じ長さに切りそろえておきます。 ・リース台の上方に、リースを下げるための麻紐を結わえます。だいたいリース7周分の麻紐を束ねておいて、先を左下に結びます。 ・準備ができたら、麻紐を使って、植物をリース台にきつく巻きつけていきます。植物は乾くと痩せるので、このとききつく紐を手前に引きながら巻いていきます。 ・一周して、終わりの麻紐をリース台にしっかりと結べば、リースの完成です。 ・出来上がってすぐは、植物が柔らかく垂れやすいので、1~2日ほど平らに寝かせて乾かし、植物の葉先まで乾いたら、立ててかけます。  余った植物は、シンプルに束ねてスワッグにして軒下にかけてみました。風が香りを運んでくれそうです。細かく残ったローズマリーなどのハーブは、小さな巾着に入れて、衣類の引き出しに入れておくと、虫を避けたり、開けたときに良い香りを楽しめます。  田舎暮らしをはじめて思うのは、地球には、人間だけが暮らしているわけではないということ。鳥、虫、獣、草木、微生物、そして人間、それぞれが良い関係で一緒に暮らしていくにはどうしたらいいのか。簡単に他者を追い出すのではなく。でも我慢するのでもなく。お互いに、譲り譲られながら、良いバランスで共に暮らしていきたいと思っています。私ができる小さな試みを、今日も楽しみながら、たまに失敗もしながら、続けていきたいです。 #手仕事を楽しむ / #季節のリース 手作り鍋敷きキット 色違いの木材がかわいい カートに追加 6月の読みもの 6月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、8月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 5月 | 一覧 | 7月 ≫
    色を重ねて、秋の緑をいただく<span class="blog_title_sub">〜藍染めと玉ねぎの皮の重ね染め〜</span>
    色を重ねて、秋の緑をいただく〜藍染めと玉ねぎの皮の重ね染め〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  長い夏休みが終わって、子供たちは学校へ。ほっとしたような、ちょっと切ないような9月のはじまりです。日差しはまだまだ夏の名残りを感じますが、朝晩の風が優しくなりました。自宅の周りにはたくさんのぶどう畑があって、今の時期は、色付いたぶどうがあちこちに。朝、自宅の窓から見える木々や山の色も濃く深い緑色になって、秋に向かっていく前の最後の緑のシーズンです。  先月、畑で育てた蓼藍で青い布を染めました。植物染めで青く染まる植物は少なく、貴重な色ですが、同じくなかなか簡単には染まらない色が、緑色です。植物はだいたい緑色をしているので、素直に緑に染まるのでは。と思ってしまいますが、実はそれが難しい。植物の緑色をつくる色素はクロロフィルと言って、布や糸に定着せず、さらに変色しやすい特性があります。赤や黄、グレーに比べると、布に移しにくい色なのです。緑色は、植物が生きているときにいっそう強く表れる、生命の色だと感じます。  どうすれば緑色が染まるのか。昔の人は、藍の青と黄色に染まる植物を重ね染めして、緑色を染めていました。平安時代には、苅安など黄色に染まる植物と藍を重ね染めして、緑色を染めていた記録が残っています。当時から、色に対する思いや興味、憧れをもって布を染め、身にまとったり、暮らしに取り入れていたのでしょうか。草木花、山、水、空の色を眺めながら、どうにかこの色を映し取れないかと考える、平安時代の人の気持ちに思いを寄せます。私も、秋の始めの山々の深い緑色をいただいてみたいと思い、緑の染め重ねを試してみることにしました。 あわせて読みたい 藍染めに玉ねぎの黄色を重ねて緑色に染める 身近にある黄色に染まる素材、玉ねぎの皮で染め重ねてみます。緑がじわじわと生まれる瞬間はとても感動的です。玉ねぎの皮は、外側の茶色の部分を使います。私は料理に使うたびにとっておき、袋に入れて保管しています。 染め方 1. 玉ねぎの皮(今回は染める布の20%くらいの重さ)と水をたっぷり入れた鍋で、沸騰から約20分煮ます。少し煮ていると、ふわっとオニオンスープの香りが漂います。煮汁は濃い茶色に。濾して染液だけを別の鍋に取りおきます。 2. もう一度先ほどの皮をたっぷりの水で20分煮出して濾し、1. と合わせて染液とします。 3. 媒染液を作ります。染液と別の鍋に水を入れ、焼きミョウバン(布の5~10%の重さ)を入れて火を入れ、焼きミョウバンを溶かします。 編集部メモ《媒染液》 染料を布に定着させ、発色を助けるための液。 4. 藍染の布を染液に入れます。玉ねぎの皮の染液に布を浸し、布を泳がせながら、約20分染めます。温度がぬるければ弱火で火にかけながら、鍋が熱ければ火にかけなくても大丈夫です。 5. 媒染液に入れます。布をすすいで余分な染液を落としてから、媒染液に浸します。布を泳がしながら約20分媒染液を馴染ませます。ここで緑色が発色します。温度は4. と同様です。よくすすいで余分な媒染液を落とします。 6. 好みの色になるまで4. と5. を繰り返します。よくすすいで、乾かします。 ✔︎ 重ね染めで生まれる、奥行きのある緑  青かった布が、玉ねぎの皮の染液に浸され、布の表面を漂っていた黄色の色素が、ゆっくりと布に入っていきます。始めはうっすらと青緑に。徐々に黄色が深く入り込み、深い青緑から、緑、そして深いグレー寄りの緑へ移りかわっていきます。その布を媒染液に浸し、ふわっと緑が立ち上がる様子は、何度見ても不思議な感動があります。 藍染めした布から始まる一枚の布の変化は、朝の青い山が、日差しを浴びて緑を深め、秋に向かって黄葉していく季節の変化のようでした。絵の具で青と黄色を混ぜて緑を作ることはできますが、植物の色を重ねた時に表れる色は、単純ではない奥行きがあります。 布によって、染める時間によっても、いろいろな緑が染まりました。2カ月かけて生まれ変わった青緑色のブラウス、袖を通すのが楽しみです。  植物からいただいた色を、身にまとう。9月はこの緑を着て、出かけてみようと思います。 #染め物と暮らし コットンリネンのエプロン 家事仕事を楽しく軽やかに 軽やかなイエローも 9月の読みもの 9月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、10月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 8月 | 一覧...
    手作りコンソメのジュレ寄せ
    手作りコンソメのジュレ寄せ
    おべんとうづづり 連載:くらしつづりインスタグラムでは日々のお弁当を紹介されているクラシライター:おべんとうつづりさんより、ここでしか見られない「くらし」 のひとこまをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 小雪を迎え、今年も残すところ1ヶ月余りとなりました。年末に向かうこの時期、家族や友人との集い、おもてなしや持ち寄りをする機会も増えると思いますが、そんな時に私が幾度となく作っているのがジュレ(ゼリー)寄せです。 コンソメで作ったジュレ寄せはヨーロッパの古典的な冷菜のひとつでアスピックとも言います。手近な食材でもきらきらと輝くジュレに閉じ込めると、華やかで見栄えが良くなる上、立体的な形は盛り付けもしやすく、おもてなしにぴったり。 一番出番が多いのは、スモークサーモンとポーチドエッグのジュレ寄せです。料理学校で習ったこの前菜はサーモンのムースも一緒に固めた手のかかるものでしたが、ムースを省略した形で我が家の定番となりました。スプーンを入れると黄身がとろりと出てきて、それをジュレと絡めるとたまらない美味しさです。 ジュレ寄せはどちらかと言えば、中身よりもコンソメの出来で美味しさが決まるような気がします。 実際、料理学校ではこのジュレを作るのに2日間かけていました。 コンソメ作りの工程はざっと 鶏ガラや手羽先と香味野菜、ハーブを煮込んで鶏のブイヨンを作る。 そのブイヨンに牛ひき肉、香味野菜のみじん切りと卵白を加えてスープを澄ませながら旨味を加えてコンソメを作る。 となり、美味しいブイヨンやコンソメを作るには時間と手間がかかるのですが、出来れば時短と手抜きをしたい私がいろいろと試した結果、行きついた我が家のコンソメスープの作り方をご紹介します。鶏のブイヨンを作らずに、市販のブイヨンやチキンスープを使った方法も書いていますので、参考にしてみてくださいね。 【レシピ】鶏のブイヨン|基本の鶏出汁 材料 ・鶏の骨付きもも肉 2本・玉ねぎ 1/2個・にんじん 1/2本・セロリ 1/2本・にんにく 1片・ローリエ 1枚、(セロリの葉やパセリの茎を入れても良い)・クローブ 1個 玉ねぎに刺しておく・塩 小さじ1/4・こしょう 少々(あれば粒こしょう 5粒) 作り方 玉ねぎは横半分に切り、ばらばらにならないように楊枝で止める。お好みでクローブも刺しておく。にんじん、セロリは縦半分に切り皮をむいておく。 鍋に鶏肉、野菜、スパイス、塩を全て入れて水を1リットル加え沸騰させる。あくを取り除いて鶏肉に火が入るまで弱火で20~30分煮る。 ペーパータオルを敷いたざるで濾す。(でき上がり750cc前後) メモ)鶏肉のブイヨンは一般的には鶏ガラや手羽先などを使い長時間かけて煮出すとされていますが、骨付きもも肉を使うと短時間で良い出汁が出ます。お肉は棒棒鶏やサラダの具など、別の料理に使えるよう煮過ぎないようにします。   このブイヨンを使って、コンソメスープを作っていきます。   【レシピ】コンソメスープ|鶏のブイヨンを使って 材料 ・牛肉赤身ひき肉 200g・玉ねぎ1/4個・にんじん 1/4本・セロリ 1/4本・鶏のブイヨン 750cc・卵白1個分 作り方 野菜は全てみじん切りにする。鍋に野菜、牛ひき肉、卵白を入れよく混ぜる。冷ましたブイヨンを少しずつなじませながら加える。 中火にかけて沸騰するまで木べらでかき混ぜ続ける。ひき肉が浮いてきたらかき混ぜるのをやめて弱火にする。 表面が一番泡立っているところに穴を空ける。その穴からスプーンであくや底にたまったカスをすくう。また中のスープの澄み具合を確認する。...