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    野良着について《もんぺ編》<span class="blog_title_sub">〜家事や農作業に便利なもんぺの特徴と作り方〜</span>
    野良着について《もんぺ編》〜家事や農作業に便利なもんぺの特徴と作り方〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(Instagram)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  野良着がほしい。最近の私の関心事はといえば、毎朝の日課になった畑仕事用の服のことなのです。 あちこちで彼岸花が咲き始め、柿の実が色付いてきました。東京から山梨へ移住して、ひと月。子供たちも、地元の学校でお友達が出来たり、家族で近所の面白そうなところへ出かけてみたり、新居での暮らしに少しずつ馴染んでいるところです。 大家さんの畑の一角には、私たち家族が自由に使わせてもらえる畑があります。暑さが落ち着いてきたので、いよいよ秋冬野菜の植え付けに挑戦することにしました。とはいえ初めての畑仕事で右も左も分からぬ状態、お隣さんの畑の様子を観察したり、本を読んだり、ネットで調べたり、やる気だけは満々でスタートしました。 まずはごろごろしている小石を拾って、草の根を取って、肥料を混ぜて、土の下準備をします。白菜、ブロッコリー、レタスの苗、大根や人参、ハーブの種を蒔きました。毎朝様子を見に行きますが、ちょっとずつ成長している野菜達を観察することが、こんなにも嬉しいこととは。空と山を見上げたり、土の香りや手触りを感じ、小さな虫の活動を観察したり、すっかり畑の時間が暮らしの一部になりました。 あわせて読みたい ✔︎ 畑仕事に役立つ野良着ともんぺの魅力  気付くとあっという間に土だらけになる畑仕事ですが、しゃがんだり立ったり動きやすく、汚れても良くて洗いやすく、涼しく、あたたかく、虫や日差しから守ってくれるような、季節に合った服装、つまり野良着について考えはじめました。土の上にごろんとしたいときに出来るような、そんな衣服ってないものか。 現代風の機能的な野良着もいいけれど、やっぱり気になるのは昔の作業着です。まずは野良着のイメージの代表、もんぺについて。もんぺとは、農村や、戦時中の活動着として普及したズボン型衣服で、主に女性用のものをもんぺと言うそうです。他にも、昔から着られていた農作業着である猿袴(サッパカマ)、カルサン、たっつけ、など、もんぺの仲間にも色々な形のものがあります。着物を着た上から履くので、腰回りはゆったりとしていて動きやすく、あたたかく、洗いやすい木綿、戦後も洋服が普及するまで、もんぺは農作業やふだんの暮らしには、なくてはならないものになりました。そして何より、もんぺを作る工程では布の無駄が出ないことに驚きです。少ない鋏で直線裁ち、シンプルで無駄のない形の潔さ。俄然作ってみたくなりました。 【作り方】もんぺ|無駄のない布の裁ち方と、分かりやすい縫い方 今回ご紹介するのは、前後が同じ形のもんぺです。どちらを前にしても着られて便利です。 もんぺの裁ち方 ・着物用の反物(幅35cm~40㎝)で作る場合はそのままの幅で作ります。・洋服地(幅90cm~140cm)で作る場合、今回は反物の幅に切って作りました。・布の長さは、それぞれ体に合わせて、腰からくるぶしくらいまでの長さに縫い代(+10㎝あれば十分)を足します。・布端の処理は、折り伏せ縫いや、ジグザグミシンなど、やりやすい方法でどうぞ。 もんぺの縫い方 1,前ズボン、後ろズボンの股上を縫い合わせます。 2,マチをひし形に縫い合わせます。 3,前ズボンにマチを縫いつけます。 4,後ろズボンにマチを縫いつけます。 5,ズボンの左右の端を縫い合わせます。 6,ウエストを3cmくらいの三つ折りにして縫い、ゴムを通します。 7,履いてみて、ちょうどよい長さに裾を三つ折りにして縫います。 なるほどなるほど!早速できたてほやほやのもんぺを履いて畑へ。動きやすくて気持ちいいです。ずいぶん前にいただいた、お気に入りのファブリック用の赤い布でしたが、もんぺにしてみたらとってもかわいいではないですか。 パンパンと土を払って、そのままお買い物にも行けそうです。着物を着ていた女性たちが、もんぺを履いて軽やかにスキップしている風景が浮かびました。きっと現代の忙しい女性たちにもしっくりくるのではないかと思っています。お家に眠っている思い出の着物をほどいてもいいし、とっておきの布から作ってもいいかもしれません。 今回は、野良着の「もんぺ編」。もんぺとひとくちに言っても様々な裁ち方、縫い方があることが分かりました。ぜひご自身に合った形や縫い方を探してみて下さい。(来月以降は、「シャツ編」や「前掛け編」をお届けできればと思っています。)もんぺを履いて、気持ちのいい季節のはじまりです。 #縫い物と暮らし / #野良着 【365】玄米カイロ 温冷兼用、自然素材 カートに追加 10月の読みもの 10月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、11月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 9月 | 一覧 | 11月 ≫
    種まきトレイを作る<span class="blog_title_sub">〜苗や種床を運ぶ木製トレイ〜</span>
    種まきトレイを作る〜苗や種床を運ぶ木製トレイ〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  雨が続いています。なかなか洗濯物を外に干せません。夏野菜や夏草を、少しずつ整理した畑。雨が止んだタイミングで耕してみるものの、土が水分で固くなっていてクワが思うように入らないし。地域の農家さんも、長雨に困っているし。それでも、たまの晴天の日は気持ちよくて、全身を思い切り使って伸びをしたい気持ちになります。人間も、動物も、植物も、お日様と水、両方が必要です。切実に。 あわせて読みたい ✔︎ 苗や種床を運ぶトレイを考える  お天気はイマイチでも、冬野菜の植え付け時期は逃がせません。近くの農協で、白菜やブロッコリー、カリフラワーの苗を買ったり、大根や葉物、ハーブの種を用意したり。植え付けのタイミングを見計らっています。お借りしている畑は自宅のすぐ裏だけれども、苗や種床、スコップやクワを持って歩くのに、何度も往復するのがちょっと大変でした。暮らしのなかで困ったときや不便なときは、どんなものがあれば解決できるか、頭の中でイメージします。それに加えて、できるだけ家にあるもので、土に還る素材や不要になったときにリサイクルできるもので作れるか。そして、道具としての存在が好きになれるかどうかも大切です。今回のイメージはこんな感じです。 ・苗や種床を平らに並べて運べること・たくさん入ること・家にある廃材のストックで作れること・外に置いたまま保管できるように、丈夫であること・片手で持ち運べること・水が抜けること・置いてあったらちょっとおもしろいもの イメージをもとにスケッチをしてみます。そして必要な材料を割り出します。頭の中で完成してしまえば、後は手を動かすのみ。 種まきトレイの作り方 材料 ・古い材木の端材・よく乾燥した枝(持ち手用)・金属メッシュ・木ネジ・柿渋液(防腐用) 作り方 1. 各部材をのこぎりでカットします。木枠を2つ、それぞれ木ネジで固定します。 2. それぞれの部材を柿渋で塗装します。 3. メッシュを、木枠の内側に収まるサイズにペンチでカットします。 2つの木枠にメッシュを挟んで木ネジで固定して組み立てます。 (メッシュをあらかじめコの字釘で木枠に固定しておくとやりやすい) 4. 持ち手を組み立てます。 支え板に、ドリルで枝の太さの穴を空けます。 少し小さめに空けておいて、枝の方の先をナイフで削って微調整しながらぴったりにするといいです。 5. 持ち手とトレイを、木ネジで固定したら完成です。 (最後にもう一度仕上げの柿渋を塗りました)    1日半で作った、愛嬌たっぷりの種まきトレイ。雨が上がったら、早速畑に出てみようと思います。  お天気が冴えなくて億劫な日も、冬野菜の成長や景色を思いながら、どんな時も手を動かしてやってみると、案外楽しみになるものです。 #季節の手仕事 / #畑仕事 コットンリネンのエプロン 家事仕事を楽しく軽やかに 軽やかなイエローも 10月の読みもの 10月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、11月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 9月 | 一覧 | 11月 ≫
    蓼藍の生葉染めで、青をいただく<span class="blog_title_sub">〜畑で育てた蓼藍で楽しむ夏の藍染め〜</span>
    蓼藍の生葉染めで、青をいただく〜畑で育てた蓼藍で楽しむ夏の藍染め〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  先日、沖縄の離島へ旅をしてきました。海の群青や、緑青色、空の浅黄色、植物や山の草緑。青だけで作るパレットがいっぱいになりそうな旅でした。山梨の畑で育った蓼藍で染めたばかりの、空色の服も一緒に。 ✔︎ 畑で育てた蓼藍と、一年目の夏  山梨に移住して8月でちょうど一年になります。移住する前は、うまくやっていけるのか、心配なこともありました。でも思い切って飛び込んでみた結果、土に近い暮らしの心地よさを、日々感じています。私にとって、家のすぐ裏の広い畑を借りられたのも、大きな変化のひとつでした。日々の食卓に上る野菜作りもさることながら、それと同じくらい、暮らしの布を染めるための植物を育てることができるのが、嬉しいです。 この夏は、東京時代にプランターで育てていた蓼藍の種を広い畑に蒔いて、念願の藍畑ができました。今まではどうしても量が足りず、服を染めるところまでたどり着けなかったのですが、今年は初めて、身に付ける服を、畑で育てた藍から色をいただき、染めることができました。今回は、そんな蓼藍の生葉染めのことをご紹介します。 あわせて読みたい 蓼藍の生葉を使った化学建てで、コットンやリネンを染める 蓼藍とは、タデ科イヌタデ属の一年草で、日本では奈良時代から藍染めの原料として、栽培されてきました。葉には、インディゴという青に染まる成分があります。植物染めでは、青く染めることのできる植物を総称して藍と呼びます。その中でも、蓼藍は、夏の暑さでも水だけでぐんぐん伸びる育てやすい草なのです。 必要なもの ・蓼藍の葉・ジューサー・ネット・バケツ・ゴム手袋・ソーダ灰 ・ハイドロ ※ソーダ灰・ハイドロは藍染め専用の薬品で、染料店などで購入できます。 取り扱い・廃棄は各商品の表示や自治体のルールに従ってください。 染め方 1. 朝摘みした蓼藍の葉をジューサーにかけ、葉を濾して染液を作る。 2. 染液にソーダ灰とハイドロを加えて還元し、あらかじめ浸しておいた布を20分浸す。 3. 布を空気に触れさせると、黄緑色から青へと変化する。 水でよくすすぎ、干して完成。 ✔︎ 藍染めならではの、青へと変化する美しさ  藍染めが他の植物染めと違うのが、還元して色を布に移し、空気に触れさせて、青く変化させるというところ。染液の中で黄緑色だった布が、徐々に発光したような青になっていきます。水で洗うと、さらに青が深くなり。この工程は、何度やっても神秘的で見入ってしまい、あれもこれもと布や服を引っ張り出してきて染め続け、気付くと深夜2時。布によっても、染める回数や時間によっても、同じではない、たくさんの青が染まりました。大人になってもわくわくして眠れないことがあるなんて、自分でもびっくりしてしまうほどです。  藍染めをしていると、目に見えるもの、内包するもの、消えていくもの、現れるもの、どれかひとつでもないし、移ろっていくことは自然なのだと感じます。そして、そんなふうにして染まった植物の青を取り入れるのは、心地よく、涼やかな気持ちになります。 今年は、薬品を使う化学建てという方法で染めましたが、次にやってみたいのは発酵建てです。薬品が無い時代、藍の発酵するパワーで、古くから染められている方法です。一歩ずつ、藍と仲良くなっていけたらいいなと思っています。 #染め物と暮らし コットンリネンのエプロン 家事仕事を楽しく軽やかに 軽やかなイエローも 8月の読みもの 8月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、9月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 7月 | 一覧 | 9月 ≫
    夏のにじみ絵で、暑中見舞いを贈る<span class="blog_title_sub">〜簡単な水彩イラストで届ける季節の絵手紙〜</span>
    夏のにじみ絵で、暑中見舞いを贈る〜簡単な水彩イラストで届ける季節の絵手紙〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  お友達のお庭に実った、鈴なりのすももをたくさんいただきました。つやっと丸くて、赤かったり、桃色がかっていたり、青みがかっていたり、黄緑だったり、その佇まいだけで可愛い。もぎたてをそのままかじると、甘くて、すっぱくて。7月の味です。   いつのまにか夏至を過ぎて、植物のパワーも、もりもり。太陽の光と、水の気配があたり一面に満ちていて。畑や庭を少し離れると、植物たちは数日の間にびっくりするような成長を遂げていることに驚いたり。この暑さの始めの時期、土の上はエネルギーに満ちていて、やらなければならないこともたっぷりあって、梅仕事を筆頭に、果物の仕込みや調味料作りや常備菜作りが、待ったなしです。常に冷蔵庫や台所の床に美味しいもの予備軍が待機していて、子供たちのフォローもしつつ、畑、台所、アトリエを、行ったり来たりして過ごしています。 LETTER WRITING SET 和紙の心地よい感触 カートに追加  東京の住宅地にいたいつもの夏なら、制作や準備で室内で過ごす時間が多く、なんとなくだるかったり、力が湧いてこないのが梅雨の時期でした。だけども今年は畑や庭に出たり、ぶどう農家さんのお手伝いで一日農園で過ごしたり、こんなに外で過ごす夏は、小学生ぶりじゃないかと思うほど。そのおかげか、徐々に上がっていく湿度や温度に、体が馴染んでいっているような気がします。これを食べようとか、飲もうとか、やめようとか、体が必要としているものが分かるような、そんな勘が以前より働くようになった気分。外に出て、太陽の光や、雨を受けて、空気を体に取り入れ、その時その場所で採れた恵みをいただくことが、体にとっても必要なことなのだと感じています。そしてそれが、すごく気持ちいいんです。 ✔︎ 手描きの暑中見舞いで伝える夏のご挨拶  そんなエネルギーいっぱいの時期に、なかなか会えない友や大切な知人へ、暑中見舞いを出してみようと思いました。暑中見舞いは、小暑から立秋の前日までに送るそうです。相手の体調を気遣い、自分の近況を伝えるための、季節の挨拶状です。メールやSNSのメッセージで、気軽に連絡を取れる時代だけど、やっぱり手紙は特別な感じがします。プリントされたダイレクトメールが多い中、手書きの文字の手紙がポストに入っていたら、なんだか嬉しくなります。なんてことない一言だっていいんです。そこに小さな絵を描いて添えてみるのも、いいかもしれません。 あわせて読みたい 簡単な夏のにじみ絵の描き方 モチーフは、朝顔、かき氷、すいか、風鈴、金魚、など、涼しさや爽やかさを感じるもの。それ以外にも、せっかく自分で描くので、相手の方の好きなもの、共通の好きなもの、嬉しくなるもの、なんでもいいんです。シンプルで、形からそのものが分かるものが描きやすいと思います。 必要なもの ・顔彩または、水彩絵の具・筆・ポストカード(厚みのあるもの) 描き方とコツ 必要であれば、鉛筆で、薄く下描きの線を引いておきます。 モチーフの内側に、水を含ませた筆で、水たまりを作ります。 乾かないうちに、別の筆で、水たまりの中に溶いた絵の具を落とします。すると、水たまりの内側だけに、じんわりと色が広がります。そのままそっと乾かします。  おおらかに、ゆったりと描くのが、コツです。垂らす絵の具は、濃いめにぽちょんと置いて、なるべく動かさず、水に任せて、置いておきます。すると、絵の具はじわじわと広がりながら、予期せぬ動きを見せてくれ、面白い表情が生まれます。 紙にあらかじめ、紙やすりをうっすらとかけておくと、表面のざらざらに絵の具が溜まって、しっとりした質感も楽しいです。 普段スマートフォンでメッセージを送り合う時には、絵文字やスタンプがありますが、そんな気軽な気持ちで、文字と合わせて小さな絵を描いてみるイメージだと、描きやすいかもしれません。  いよいよ梅雨明け間近。暑さよ、どうぞお手柔らかにと願いながら、体を整えながら、面白がりながら、遠くで暮らす誰かのことを思う。そんな夏の始まりです。 #手仕事を楽しむ 7月の読みもの 7月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、8月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 6月 | 一覧 | 8月 ≫
    ハーブ香るリースと、虫との暮らし<span class="blog_title_sub">〜ローズマリーと季節の植物を束ねるリース作り〜</span>
    ハーブ香るリースと、虫との暮らし〜ローズマリーと季節の植物を束ねるリース作り〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  緑がいっそう濃くなり、湿度を感じてじっとりと汗をかく日が増えてきました。ふと足元を見ると、畑の草の茎のところどころに、1㎝くらいの泡のかたまりが付いています。あっちにも、こっちにも。調べてみると、アワフキムシの幼虫が中にいるそう。ここで泡に守られて、成虫になるんだと思うと、神秘的なゆりかごに思えてきます。  私はと言えば、教習所に通い始めたり、ぶどう農家さんのお手伝いを始めたり、山梨に移住して10カ月、少しずつ地域との関わりが深くなっているなと実感しています。瑞々しい季節に、植物と一緒にゆっくり根っこを張っていきたいです。 ✔︎ 初夏の庭で育つローズマリー  そんな中で気になり始めたのが、庭や畑で元気に育つハーブのことでした。畑のローズマリーは、大家さんが何年も前に植えたそうです。幹は太くてたくさんの枝分かれ、先月小さなブルーの花を咲かせて、今年も暑さに負けずモリモリ育っています。この立派なローズマリーを生かした香りのリースを作ってみたくなりました。香りの強いリースには、天然の防虫効果も期待できます。 あわせて読みたい ✔︎ 虫との暮らしを考える  というのも先日のこと。脱衣所に出た瞬間に、出会ってしまったのです。一番恐れていたあの虫に。もちろん、田舎暮らしに虫との共存は避けられない課題だと思っていますし、虫は苦手ではないのですが、なるべくなら家の中で出会いたくないのが、ムカデなのです。脱衣所の入口で、しばらく固まってしまいました。その時は、なんとか対処しましたが、このまま彼らの大好きなじめじめシーズンを迎えるのはいけないと思い直し、虫対策をすることにしました。 ただ、自宅には子供も猫もいるので、強い防虫剤は使いたくない。そこで考えたのは、ハーブを使った虫対策です。香りもいいので、ちょっと湿度の増すこの季節、爽やかに感じられて気持ちがいいです。動物には危険なハーブもあるので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。 ✔︎ ローズマリーと季節の植物を束ねる”香りのリース”  香りの強いハーブを丸く束ねてリースにします。今回は畑で大きく育ったローズマリーを選びました。スパイシーで爽やかな香りが、湿度の多い時期に気分を変えてくれます。玄関や軒下に下げておくと、開けたときに香りを楽しめたり、虫を遠ざけたりしてくれます。 ローズマリーの他にも、ペパーミント、ラベンダー、タイム、など、香りが強い植物はたくさんあります。ただし、動物がいる家では、これらのハーブは、間違えて食べてしまったり、香りを嗅いだだけでも体調を崩してしまうものがあります。私の自宅では猫が生活する室内ではなく、玄関外にリースをかけることにしました。 リース台は、冬のリースを解いて再利用したり、藤つるや葛で、冬の間に作っておいたものを使います。リース台は劣化しないので、繰り返し使えます。私は今回、葛でかごを編んだ時に余ったつるを輪にしておいたものを使いました。(葛つるで作るかごについてはこちら) 香りのリースの作り方 ・ローズマリーはリースを作る一日前に摘んで、逆さまにして室内の動物が入れないところにかけておきます。こうすると程よく水分が抜けて、形よく作りやすくなります。今回は、畑のオリーブ、麦、シロタエギクも色どりにするために摘んでみました。 ・まずはじめに、植物をだいたい同じ長さに切りそろえておきます。 ・リース台の上方に、リースを下げるための麻紐を結わえます。だいたいリース7周分の麻紐を束ねておいて、先を左下に結びます。 ・準備ができたら、麻紐を使って、植物をリース台にきつく巻きつけていきます。植物は乾くと痩せるので、このとききつく紐を手前に引きながら巻いていきます。 ・一周して、終わりの麻紐をリース台にしっかりと結べば、リースの完成です。 ・出来上がってすぐは、植物が柔らかく垂れやすいので、1~2日ほど平らに寝かせて乾かし、植物の葉先まで乾いたら、立ててかけます。  余った植物は、シンプルに束ねてスワッグにして軒下にかけてみました。風が香りを運んでくれそうです。細かく残ったローズマリーなどのハーブは、小さな巾着に入れて、衣類の引き出しに入れておくと、虫を避けたり、開けたときに良い香りを楽しめます。  田舎暮らしをはじめて思うのは、地球には、人間だけが暮らしているわけではないということ。鳥、虫、獣、草木、微生物、そして人間、それぞれが良い関係で一緒に暮らしていくにはどうしたらいいのか。簡単に他者を追い出すのではなく。でも我慢するのでもなく。お互いに、譲り譲られながら、良いバランスで共に暮らしていきたいと思っています。私ができる小さな試みを、今日も楽しみながら、たまに失敗もしながら、続けていきたいです。 #手仕事を楽しむ / #季節のリース 手作り鍋敷きキット 色違いの木材がかわいい カートに追加 6月の読みもの 6月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、8月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 5月 | 一覧 | 7月 ≫
    庭に置くキエーロの箱作り<span class="blog_title_sub">〜土と風と太陽で生ごみを循環させる方法〜</span>
    庭に置くキエーロの箱作り〜土と風と太陽で生ごみを循環させる方法〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  東京から山梨塩山に居を移して、初めて迎えるお正月です。年末は大家さんにサプライズで餅つきに呼んでいただいたり、お隣さんにこちらのお雑煮を教わったり、どんなときも山々が厳かに傍にある、いつもの年とは違う新鮮な年末を過ごしていました。今年は塩山で一年を通して暮らせること、どんな出会いや出来事があるのか、わくわくしています。 ✔︎ 農のある暮らしでは、生ごみの量が増える  去年は自宅裏で畑を始め、少しずつ収穫もあり、ご近所さんからのおすそ分けの美味しいお野菜を丸ごといただくこともあって、家族5人分の食卓のお野菜の半分が畑からの恵みになりました。畑から収穫すると、スーパーで並んでいるきれいな姿では無く、外側の葉っぱ、皮、枝、虫食い部分と、食べられないけれど付いてくる部分が大きいことも、学びました。農のある暮らしをするということは、いわゆる生ごみの量が都市に暮らしていた時の倍以上になる、ということなのです。  これまでは大家さんの畑にある、バケツをひっくり返したような、埋め込み式コンポストをお借りしていましたが、こちらは蓋がぴったり閉まるタイプです。どうしても臭いがこもりやすく、また深さも高さもあるので大人でないと使いにくいのと、キッチンからすぐに行き来できる場所にもコンポストがほしいと思うようになりました。というわけで、お節作りは夫と長女に任せて、年末の私の大仕事は、掃除でも、年賀状書きでもなく、コンポスト作りになった訳です。目指すのは、家族みんなで楽しく無理なく使える生ごみを土の力で分解するコンポストです。 ✔︎ キエーロという、生ごみを土の力で分解していく仕組み  キエーロは、松本信夫さんによって考案された、土にもともと存在する微生物の力を生かして生ごみを分解していく仕組みです。土の上に直接置く底なしタイプと、マンションなどでも使える底のあるタイプがあります。必要なのは、太陽の光、風が通る置き場所と、土だけです。その名の通り、生ごみが分解されて消えてしまうので、カサが増えていくことも無く、広さを取れない住宅地の家庭から出る生ごみも自宅で処理できてしまう、画期的なものなのです。透明の波板で、上からの太陽の光を通し、側面の三角に開いた風の通る隙間によって水分が適度に乾きます。もちろん、キエーロで生ごみを分解した土は、堆肥のように使うこともできます。畑の肥やしも一緒にできれば嬉しいです。今回は、木部に塗る塗料も自然に還るものにしようと思いつき、天然の防腐剤、柿渋を塗ることにしました。 編集部メモ 柿渋が手に入りにくい場合は、亜麻仁油や蜜蝋を使ったオイル仕上げや、市販の屋外木部用塗料などでも木材を守れます。手間や材料に合わせて、扱いやすいものを検討してみてください。 あわせて読みたい 【作り方】庭で使う底なしキエーロの箱  設置場所は、冬でもぽかぽかの、南側の庭の片隅に決めました。屋外に置くものなので、ぴっちり正確でなくとも、綺麗な仕上がりでなくとも、大丈夫です。私はアクリル絵の具で絵を描いてみました。自分で作ると、それだけでお気に入りになるのがDIYのいいところです。 材料(サイズ 横 約120㎝ × 奥行 約61cm × 高さ約48㎝) ・杉板A 120cm×9cm    9枚・杉板B  59cm×9cm  8枚・角材1     42cm  3本・角材2     33cm  3本・角材3         2本・角材4         3本・ポリカーボネート波板 130cm×65cm・木ネジ(内側用)・木ネジ(外側用・ステンレスまたは屋外用コーティング済のもの)・ステンレス蝶番 2組※木ネジは、箱の外側は屋外用のものを使うと錆止めになります。 準備 ・材料をカットします。 ホームセンターで材木をカットしてもらうと簡単です。 ・全ての材木全面に、柿渋を塗布しておきます。 作り方 1,杉板Aを全面4枚、背面5枚並べて、それぞれに角材を木ネジで固定し、2枚の板状にします。 2,杉板Aに、杉板Bを直角に木ネジで固定し、箱型にします。  木箱や踏み台などを当て、直角を出すとうまく固定できます。 3,蓋を作ります。  角材で枠を作り、波板を木ネジで固定します。 4,本体の箱と蓋を蝶番で固定します。 ∟ 背面に蓋の重さをフォローする角材を付けてみました  さっきまで畑で生きていた、野菜の根や外側の葉、根菜や果物の皮、それらをごみにするのではなく、土に還してまた新しい芽を育むことは、とても自然な流れに思えます。以前住んでいた場所で使っていたキエーロの経験では、気温の高い夏場は気持ちいいほど、あっという間に生ごみが分解されてゆきます。逆に気温の低い冬場は微生物の活動はゆっくりになります。生ごみを入れる場所をずらしながら、工夫して使います。うまくいかない時があっても、土と風と太陽にお任せしておけば、時間が生ごみを土に還してくれると思います。 出来上がった、私たち家族の新しいキエーロ。家族という単位の小さな食の周りの循環ですが、私たちには大きな出来事になりました。循環する暮らしに向けて、ひとつずつ、心地よさを感じながら楽しみたいです。今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします。...
    塩を作るという暮らし
    塩を作るという暮らし
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さん(Instagram)が自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 たけのこ掘りやふきのとう探しは春に、豆板醤作りは初夏に、味噌作りやきび糖作り(製糖)は冬に、というふうに、季節ごとに楽しむことが多い里山暮らし。 あわせて読みたい そんな中で1年を通してルーティンとなっているのが「塩を作る」ということ。塩がなくなったら作る。いたってシンプル。きっかけは何だっただろう?もう忘れてしまいましたが、きれいな海が目の前に広がる暮らしで、塩を作らないという選択肢はありませんでした。 お察しのことと思いますが、作り方もいたってシンプル。海水を汲んできて、炊くだけ。それで毎日のように使う塩が手に入る。なんと、最高じゃないですか。 ✔︎ 海水から塩へ|シンプルで奥深い塩作りの工程 「塩作っちゃう?」塩がそろそろなくなるなぁという、1日家でゆっくり過ごせそうな週末の朝、このかけ声で塩作りは突如スタートします。昼でもダメ、夕方でもダメ、朝なのです。 20リットルのタンクを担いで歩いて5分の海へ。元々とっても美しい澄んだ海水なのですが、やはり潮溜まりや波打ち際には浮遊物があるため、できるだけ外海に近くよどみのない動きがある場所で海水を汲んできます。 えっちらほっちらタンクを運んで、炊く工程へとうつります。 20リットルの海水を大きな鍋に入れ、かまどに薪をくべる。火が消えないように薪をどんどん入れ、ひたすら沸かしていきます。 沸かしている間は家の仕事をしたり、ちょっと畑仕事をしたり、コーヒーを飲んだり、しばし自由な時間。 水分がそろそろなくなってくるかなぁというのが夕方頃。うっすら塩の結晶が見えてきたら、ここからは煮詰まって焦げてしまわないように、大きな鍋をしっかり見張ります。 さっきよりも水分が少なくなってきたら、ざざっと網じゃくしで塩をすくいおおよそ完成。この段階ではまだベチョっと水分を含んでいるので、翌日天日で干したり、フライパンで炒めるようにして水分を飛ばします。 ✔︎ 手作り塩の魅力|自然が生み出す味わいの奥深さ 20リットルの海水からできる塩は約600〜700g。海水の塩分濃度が3.5%なので、まぁそんなところでしょう。 味は、ツンとしたしょっぱさはなく、ちゃんと主役級に「味わえる」塩になっています。きっと季節やお天気によっても味が変わってくるのだと思います。物理的には非常にシンプル。海水を煮詰めるので、塩ができる。でも味はとっても深みがあり、奥行きがあるなぁと感じさせられます。 何もない、ただの無色透明な海水を煮詰めて、うっすら塩が見え始める頃の鍋の中は、ちょっとした宇宙のようで、光る塩はきらり輝く惑星のようにも見えてきます。 ✔︎ 完全天日塩という選択肢|高知の伝統的な塩作り 高知では「完全天日塩」というものが多くあります。これは海水を一切の火力を使わず太陽の力だけでゆっくりゆっくり水分を蒸発させ、塩を作っていくというものです。季節ごとの湿度の違いや、夏の強い太陽と冬のじんわりした太陽では製塩の期間も違い、塩の大きさや味わいにも変化が出ます。 こちらは我が町「中土佐町」で製塩をしている「小川製塩所」さんの様子です。ずらっと並んだ箱の中に海水が入っていて、毎日お世話をしながら塩を育てていきます。 【365】完全天日塩 《PR》小川製塩所で作られています カートに追加   太陽の軌道やその日の温度・湿度によって状況は刻々と変化するので、箱ごとにしっかり様子をみていく、まさに「塩を育てる」という言葉がぴったり。 小川さん曰く、塩=海水と思われがちだけど、山も同じくらい大切。山が近いとそれだけ山のミネラルが豊富に海に流れ込み豊かな海になり、塩作りにも大きな影響があるんだとか。 自然の恵みを享受し食糧を生み出す暮らしは、昔はきっと当たり前にあったことです。今の暮らしの中ではその自然との距離が少し遠くなってしまい、当たり前のことが忘れ去られがちではないでしょうか。タイパやコスパ、それだけでは測れない大切なものが暮らしの中にはあるのではと思います。 ✔︎ 手間をかける価値|塩作りが教えてくれること 1日中延々と海水を炊く塩作り。タイパは決して良いとは言えませんが、海へ足を運び太陽や潮風を感じながら海水を汲んでくる時間も、かまどの火加減を見ながらコーヒーを飲んだり本を読んだりしてゆったり過ごす時間も、案外良いものですよ。 畑で野菜で旬を感じるように、また海も季節によって景色が全く違い、そこにいるだけで季節を感じられるのもまた良いところです。 「きれいな海が目の前にある」「ゆったりと過ごす1日」塩を作る理由は、これだけで十分です。 そして自分で作った塩でお料理をすることは言わずもがな、最高の贅沢なのであります。皆さまの暮らしの中でも、ぜひ一度「塩作り」を。 高知の里山で暮らす私の連載は今回で最終回となります。約1年に渡り連載を読んでくださった皆さま、ありがとうございました。これからも日々のあれこれは農園のInstagram@nakazato_naturefarmにて更新をしていきます。お時間ございましたら、ぜひのぞいてみてくださいね。皆さまの日々の暮らしが豊かなものになりますように。高知の畑より願っております。ありがとうございました。 中里早紀子   3月の読みもの 3月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、4月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪...
    潮風薫る初夏の里山
    潮風薫る初夏の里山
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さんが自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 GWを過ぎると高知では日差しがグッと強くなり、急に夏感が増してきます。田んぼに映る太陽の光も眩しく、山の新緑と田んぼの緑が日に日に濃くなっていくのが分かります。 里山の緑も美しいのですが、目の前に広がる太平洋の青もとっても美しい季節なのです。こちらも太陽の光を浴びてキラキラと輝き、青のグラデーションも毎日変化をしていて、7年住んだ今でも見飽きることはありません。畑仕事がなければ1日ぼーっと眺めていられるくらい。 ✔︎ 初夏の海辺に現れる「ひじき」 そんな海にこの時期波打ち際にわさわさ生えているのは、なんと「ひじき」!2年ほど前までは全く気付かず(というか知らず)ひじきだと分かったときには大興奮をしたことを覚えています。確かに、パックに入って売られている乾燥ひじきは知っているけど、どんな風になっているかは知らなかったのです。 というわけで、今回は「ひじき」が我が家の食卓に上がるまでの話し。 ✔︎ ひじき採りの鍵は「潮」と「暦」 岩場の波打ち際をよく観察していると、2月頃に岩肌に小さなひじきがくっついているのがわかるのです。それがぐんぐん成長して4〜5月には大きなひじきに成長し、収穫できるというわけです。(一般的には小さい方が美味しいとされているらしく、国内での収穫は早いところでは2〜3月に行われるようです) わたしの中での一番のポイントは、暦チェック!え!?そんなことが重要なの?と思われるかも知れませんが、波打ち際での潮位はとっても大事。干満の差が小さいとき、つまり干潮でも潮位が高いとひじきにはたどり着けないのです。 3月頃から月齢とタイドグラフを見て、大潮(潮の動きが大きい時で干満の差が一番大きいタイミング)の干潮時間を確認!ふむふむ、ランチタイムにマイナス3cmとか最高じゃないですかと、カレンダーに丸をつけてその日を待ちます。 日にちが近づいてくると、続いてはお天気チェック!ひじきは、採ったあとに湯がいて天日で干す作業があるので数日は晴れて欲しいところ。 そして、大潮とお天気がバッチリ合うタイミングで、いざ!海へ!サーファー横目に採集スタートです。 ✔︎ 潮が引いたらひじき採集、茹でて干したらお馴染みのひじきに変身 採集自体はとっても簡単。潮が引いた岩場にびっしりとくっついているので、根元を残してチョキチョキと鋏でカット。ほんの10分ほどで持ってきたカゴは山盛りになります。本当はこのままのんびりゆっくり海辺散歩でもしたいところですが畑仕事もあるので、早々に退散。 あとは古釘を入れた大釜で1時間ほど茹で、天日でしっかり乾燥するまで干すだけ。大釜に入れたひじきはさっと鮮やかな緑色に、1時間も経つと茶色くなり、干すと真っ黒なあのひじきになるのです。 ✔︎ 中里家流・ひじきご飯と里山の味 荒波に揉まれ大きくなったひじきたち。美味しくないわけがありません。煮物も美味しいけど、手軽に楽しめる中里家の定番は「ひじきご飯」。ひじきの風味を楽しみたいので、味付けはなし!(潔く!)お茶碗によそってから、お好みで自家製塩をふりかけていただきます。今回はちょっと体調が悪いため、おかゆにて。ご飯は昨年初めて自分たちで育てたもの、梅干しも昨年漬けたもの。ほっと心に沁み渡る美味しさです。 ✔︎ 自然と共にある暮らしから見えてくるもの ふと思うこと。 里山で暮らしていると、お天気はもちろんですが、潮の干満や月の満ち欠け、太陽の動く位置や日の長さ、風の向きなど、あらゆる自然の要素を気にかけて過ごすことがとっても多くなります。これらは暮らしに直結してくる大切な要素。今はスマホ片手に何でも検索できてしまう時代、そんなものがなかった時代の昔の人は感覚を研ぎ澄まし、知恵や考える力を身につけ、もっと自然と対峙しながら生きていたんだろうなぁ。 ひじき採りを通して、そんなことを思い、色々と考えさせられた初夏でした。 #初夏を楽しむ / #ひじき(3〜5月) 5月の読みもの 5月の食に関すること(レシピ付き記事も)、5月の過ごし方のアイデアや6月の準備などの記事をお楽しみください♪ 月ごとの読みものまとめはこちら
    里山からの春便り
    里山からの春便り
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日本日4月15日(月)より、月1回月曜日で新連載スタート♪クラシライター:中里早紀子さんが自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 はじめに。 皆さん、初めまして。中里早紀子と申します。この春から「クラシコサエル」での連載をスタートさせていただくことになりました。 のんびり月1回の更新となりますが、お付き合いいただけますと幸いです。 第1回目ということで、まずは簡単に自己紹介を...。 わたしは高知県にある海沿いの町「中土佐町」というところで小さな有機農業を営んでおります。家族は農園長とわたし、それから猫が1匹(もう1匹は脱走中)と、ヤギが2頭、鶏が15羽ほど。スタッフは1名、同じ町内に住む家族同然の女の子ややこちゃんです。小さな農家ですが、大家族です。 畑の目の前には太平洋、背後には緑の山並み、街灯がほぼないので夜には星空の広がる素敵な場所です。そんな集落で年間約50ー60種類の野菜を有機栽培という方法で育てています。自然相手の仕事ということで日々苦労もありますが、何よりここでの暮らしを大いに満喫しています。農業も仕事というより、暮らしの一部分。この連載では里山での日々の「暮らし」や暮らしを通して感じること・考えることなどを、四季折々の情景、高知の空気感をたっぷりに交えながら、お届けできたらと思っています。 ちなみに出身は兵庫県神戸市。そんなわたしが、なぜ高知県で有機農業をしているのか?はまたいずれ。 春は「美味しい」が渋滞する季節 高知と言えども、冬はしっかりと寒い。沿岸部に住むわたしたちの集落にも、何年かに一度うっすら雪が積もります。野菜の成長も、虫たちも、どこかのんびりスローペースで時間が動く冬。みんな春を待ちわびています。 それが、3月に入るとぱちんと音が聞こえるように、一気に春へのスイッチが入ります。太陽の暖かさ、風の匂い、野菜の花、鳥の声、虫の音。集落のおんちゃんたちも田植えの準備にそわそわ。みんな申し合わせをしているかのよう。わたしたちも春に置いて行かれないようにギアを上げます。 例年、まずはふきのとう探し。なのですが、今年は菜種梅雨の影響もあり畑作業が少し遅れ気味、山には入れず年に1回のお楽しみを逃してしまいました。。。号泣 こちらは遅れまい!と4月に入り、日本ミツバチの巣箱を設置。今はまだ空っぽの巣箱ですが、ミツバチが入居してくれるとせっせと巣を作り(蜜を運び入れ)、近い将来蜂蜜が収穫できるというわけです。入居してくれるかどうかには、ハチたちの厳正なる審査があります。日当たりや見通し、外敵がいないかという安全性、蜜源からの距離などが審査されるのです。 桜前線と共に北上するかのように、各地でミツバチの「分蜂(ぶんぽう)」が始まります。ひとつの家族で生活をしていた所に女王バチがもう1匹誕生し、新しい家族を形成、元々いた女王バチたちの家探しがスタートするというわけです。うちの巣箱は好条件で3部屋ほど某住宅情報サイトに掲載をしているのですが(笑)果たして!?気長に契約を待つとしましょう。 もう一つは、たけのこ掘り。たけのこが収穫できるのは、ほんの2週間ほどです。わたしたちはこの時期にしかたけのこをいただきません。旬を味わう楽しみ、これは格別なのです。 まずは宝探しのように、地面からちょんと出ている穂先を探しあてます。それから、たけのこを折らないよう「砂山くずし」の要領で周りの土を取り除いていき、おおよそのたけのこが顔を出したところで、えいっと根元からツルハシで収穫。あっという間に袋いっぱいに収穫できます。が、ここでは「足るを知る」、自分たちで食べる分と少しのおすそ分け分だけを収穫します。 掘りたてのたけのこは、薪火のストーブでふつふつと1時間ほど炊きアク抜きをします。米ぬかがなくても、白米でも十分アク抜きできます。たけのこご飯にしようかな、煮物もいいなぁなんてあれこれ妄想をしながら約1時間、アク抜きをしたあとは冷たい水へ、しっかり冷やして保存します。 あら。気がついたら、食べることばかり。そんな里山の春です。高知へ来た頃はこんな贅沢を知りませんでした。豊かな旬は意外に身近にあるものです。いつでも何でも手に入る便利な時代ですが、寒い冬を越え、春の美味しさを見つける喜びは唯一無二なのです。 そういえば、そわそわしていた集落のおんちゃんたちも晴れ間を見つけて田植えを終えたようです。カエルの大合唱が始まると、高知の初夏はもうすぐそこ。あっという間ですね。 それでは皆さん、良き春の日をお過ごしください。   4月の読みもの 4月の食に関すること(レシピ付き記事も)、4月の過ごし方のアイデアや5月の準備などの記事をお楽しみください♪ 月ごとの読みものまとめはこちら  
    秋のはじめの、植物版画
    秋のはじめの、植物版画
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエクラシライター:真鍋百萌さん(Instagram)より、「傍らの草木と素材から、心地よく創造する暮らし」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  白露の頃、暦の上では秋ですが、まだまだ残暑厳しいですね。この夏、我々一家5人と2匹(とメダカたくさん)は東京を離れ、山梨の山の麓へ居を移しました。私も夫も仕事柄大荷物、加えてマイペースな子供たち3人と乗り物酔いをする猫2匹での引っ越しは、まさに大移動でした。どうにかこうにか、最低限の暮らしも整いつつ、子供たちは地元の学校へ通い始め、こちらでの生活がスタートしました。 色々なハプニングはさておき、何度見ても飽きないのが、山のある景色です。朝起きて、窓の外を見ると山が、庭の水やりをするにも山、子供たちを見送る後ろに山、スーパーの駐車場からも山と、いつどこにいても背景に青い山が見えることに、毎回びっくりして、感動しています。長年東京近郊で育って暮らしていた私にとっては、山のある景色はどっしりと落ち着いて見え、雄大な山々に見守られているような不思議な気持ちになります。  自宅の裏に大家さんの畑があります。トマト、きゅうり、なす、ピーマン、ゴーヤ、かぼちゃ、夏の野菜はそろそろ終わりに近づき、今は梨の木に小ぶりの甘い実がたくさん。子供たちと一緒に採らせていただきました。梨の実は、実の上の軸を横に傾けると、力を入れずともきれいにもぐことができます。 畑の横の空地では、夏の花が終わりに近づき、秋のはじめの草がひゅんひゅんと出てきました。ここは自然のままにしてある場所で、花や草が季節ごとにどんな風にうつろっていくのか、これからじっくり観察していきたいと思っています。 ✔︎ 秋の草花を版画で楽しむ  9月のはじめの小さなかわいい草たちを、そのまま版画にしてみました。イネ科の植物は、立ち姿そのまま、かっこいいシルエットです。色々な質感の草たちを、自由に組み合わせて版画のカードを仕立てて、花を活けるように、壁に掛けておくのもいいです。 【作り方】植物版画|身近な秋の草花で楽しむ季節の手仕事 材料・道具 ・植物(比較的しっかりしたものがやりやすいです)・ポストカード・版画用絵の具・ローラー・絵の具用トレイ(きれいに洗った食品トレイでも)・ばれん・古新聞など 作り方 1,身近な植物を切ります。  レイアウトを考えます。 2,トレイに絵の具を少し出し、ローラーを転がして絵の具を満遍なく付けます。  絵の具が多すぎると綺麗に出ないので、付けすぎないように注意します。 3,新聞紙などの上に植物を置いて、ローラーで絵の具を乗せます。 4,ポストカードにそっと置く。   上から新聞紙などを当て、ばれんで擦ります。 5,植物をポストカードからそっと外し、良く乾かします。 ※版画用絵の具は乾くのに時間がかかります。急ぐ場合はドライヤーを当てます。 版画用の絵の具は、版画に適した絵の具で、粘りがあり、ゆっくり乾くのが特徴です。そのおかげで細かい表情も綺麗に拾ってくれるのです。 画材店やネットショップなどで、気軽な価格から購入できます。版画にすることで、普段見慣れている植物の造形を改めて感じられます。 まだまだ日中は厳しい暑さが続きそうですが、皆様どうぞお体に気を付けて。秋のはじまりをゆっくり楽しみましょう。 #植物版画 9月の読みもの 9月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、10月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 8月 | 一覧 | 10月 ≫
    家庭菜園の恵みでつくる朝ごはん
    家庭菜園の恵みでつくる朝ごはん
    megumi 連載:シンプル朝ごはん日記megumiさん(Instagram)が、白ごはんを中心に無理なく気負わずに楽しめるシンプルな朝ごはんのアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 夏の暑さもだいぶ本気を出してきましたね!蝉の声もにぎやかになってきて、あぁ夏だなぁって感じます。 この時期、家庭菜園では夏野菜がぐんぐん育つ季節。私の父は、実家の畑でいつも旬のものを育てていて、実家に行くたびにあれいるか〜これいるか〜ってお裾分けしてくれます。実家からもらう野菜で旬を知るものもあって。この間たまたま実家に帰った時は、ピーマンがたくさん採れたみたいでお裾分けしてもらいました。 今日の旬食材は「ピーマン」です。今回は、その魅力と我が家での楽しみ方をご紹介します。 ✔︎ ピーマンの旬と栄養の特長 ピーマンの旬はまさに夏。6月〜9月にかけて多く出回ります。ビタミンCが豊富で、実は加熱しても壊れにくいのが特徴。βカロテンや食物繊維も含まれていて、夏バテ予防や美容、免疫力の維持にも嬉しい野菜です。 昔は苦味が苦手だったピーマン。実家の採れたてピーマンは苦くないんです。嫌な苦味じゃないのは新鮮な証ですね〜。ちょっと不揃いなのもかわいい。 ✔︎ シンプルでおいしい、ピーマンの食べ方 この日は旦那も大好きピーマンとウインナーのコンソメ炒めでいただきました。油でウインナーとピーマンを炒めて、少しのお酒と塩胡椒とコンソメで味付けします。これ、お弁当にも最高でよく作って入れてます。ピーマンの大量消費にももってこいです。 これにスクランブルエッグを添えれば、たったこれだけで、彩りも栄養もバッチリな献立になります。 【今日の献立】・スクランブルエッグ・ピーマンとウインナーのコンソメ炒め・かき玉汁のとろろ昆布乗せ・納豆ごはん 最近スープにとろろ昆布を乗せるのもハマっています。これが美味しいんだよな〜。 父はもう70歳手前。ひぃひぃ言いながらいつも暑い中畑仕事をしてくれています。 スーパーの野菜とは比べものにならない、愛情たっぷりの家庭菜園の恵み。そんな旬の野菜に助けられながら、栄養たっぷりの朝ごはんを楽しみました。 #朝食・朝ごはんのアイデア / #ピーマン(6〜9月) 7月の読みもの 7月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、8月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 6月 | 一覧 | 8月 ≫
    【暮らし上手さんのお弁当と道具】note.6 mioさん~鶏肉と茄子のさっぱり炒め|いちょう一枚板の卓上まな板~
    【暮らし上手さんのお弁当と道具】note.6 mioさん~鶏肉と茄子のさっぱり炒め|いちょう一枚板の卓上まな板~
    “食”を自分らしく楽しむ30人がつなぐ読みものバトン企画【暮らし上手さんのお弁当と道具】。お弁当の鉄板レシピや役立つ道具の紹介、お弁当にまつわるエピソードを通して、日々のお弁当づくりのヒントを見つけてみませんか? 6人目は管理栄養士のmioさん(@ssmbx_22)です。 【プロフィール】 家族へのごはんやお弁当作りと共に、暮らしに染み込んだお気に入りのレシピを記録しています。夫と息子と3人暮らし。野菜を自給していた祖父母の手仕事に触れて育ち、豊かな自然に触れながら台所と小さな畑で”作る暮らし”を楽しんでいます。 < 5:平川ちあきさん | 一覧 | 7:松原ゆうこさん > ① お弁当の鉄板レシピ「鶏肉と茄子のさっぱり炒め」 鶏もも肉に片栗粉をまぶして油で焼き甘辛いタレを絡めて作る、子供の時分から好きだった母の手料理がありました。簡単に作れてご飯も進むこのおかず、大人になった今では鶏胸肉と季節の野菜を使ったアレンジでお弁当によく登場します。今回は茄子を使ったレシピをご紹介しますね。 材料 ・鶏胸肉 1枚(角切り)・塩麹  肉の10%重量(最低1時間~一晩漬け込む)・茄子  小2本(一口大の輪切り)・片栗粉 適量・油   フライパンの底から1cm程★みりん 大さじ2★醤油 大さじ1★酢 大さじ1★料理酒 大さじ1 作り方 塩麹に漬けた鶏胸肉に片栗粉をまぶし、油を熱したフライパンに入れ弱めの中火でじっくり揚げ焼きにする。 両面焼いて火が通ったら一旦取り出し、次に茄子を焼いていく。 柔らかくなったら余分な油を拭き取り、鶏肉を戻し入れ調味料★を加え全体に絡める。 好みで炒りごまを振って完成。 ②お弁当作りに役立つ道具「いちょう一枚板の卓上まな板」 朝のお弁当仕事では、まな板がほとんど汚れない小さなものや野菜の切り物など「ちょっと切る」ものが意外とあり、そこに朝ごはんの支度も挟まってくるとたちまち台所が手狭になっていました。 ちょっと切ったらさっと洗って拭いてすぐに片付けられる、小さないちょうのまな板を使い始めてからは台所をすっきり使えるようになり、お弁当を作り終わった後の片付けもぐっと楽に。一見面倒なようでも、まな板を用途に応じて使い分けることは作業の効率を上げてくれると日々感じています。 大久保公太郎 - 木のへら 《PR》暮らしに馴染む小木工 カートに追加 ③ お弁当とわたしの物語 仕事へ行く夫にお弁当を作り始めて今年で8年目になります。結婚して一緒に暮らすようになるまでごはんを食べる時はいつも一緒だったため、お弁当を通してお昼の時間を共有できたらと思い作り始めました。おかずは作りたてだけでなくお弁当として時間を置いても美味しいか、最後まで味に飽きず美味しく食べられる組み合わせかを重視。夫からは良い悪い問わずなるべく感想をもらうようにしていて、食べる相手が目の前にいるような気持ちで作ることを毎朝意識しています。 いかがでしたか?クラシコサエルの読みものバトン【暮らし上手さんのお弁当と道具】 次回は松原ゆうこさん(@yuko25.25)にバトンをつなぎます♪ < 5:平川ちあきさん | 一覧 | 7:松原ゆうこさん >...
    色を重ねて、秋の緑をいただく<span class="blog_title_sub">〜藍染めと玉ねぎの皮の重ね染め〜</span>
    色を重ねて、秋の緑をいただく〜藍染めと玉ねぎの皮の重ね染め〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  長い夏休みが終わって、子供たちは学校へ。ほっとしたような、ちょっと切ないような9月のはじまりです。日差しはまだまだ夏の名残りを感じますが、朝晩の風が優しくなりました。自宅の周りにはたくさんのぶどう畑があって、今の時期は、色付いたぶどうがあちこちに。朝、自宅の窓から見える木々や山の色も濃く深い緑色になって、秋に向かっていく前の最後の緑のシーズンです。  先月、畑で育てた蓼藍で青い布を染めました。植物染めで青く染まる植物は少なく、貴重な色ですが、同じくなかなか簡単には染まらない色が、緑色です。植物はだいたい緑色をしているので、素直に緑に染まるのでは。と思ってしまいますが、実はそれが難しい。植物の緑色をつくる色素はクロロフィルと言って、布や糸に定着せず、さらに変色しやすい特性があります。赤や黄、グレーに比べると、布に移しにくい色なのです。緑色は、植物が生きているときにいっそう強く表れる、生命の色だと感じます。  どうすれば緑色が染まるのか。昔の人は、藍の青と黄色に染まる植物を重ね染めして、緑色を染めていました。平安時代には、苅安など黄色に染まる植物と藍を重ね染めして、緑色を染めていた記録が残っています。当時から、色に対する思いや興味、憧れをもって布を染め、身にまとったり、暮らしに取り入れていたのでしょうか。草木花、山、水、空の色を眺めながら、どうにかこの色を映し取れないかと考える、平安時代の人の気持ちに思いを寄せます。私も、秋の始めの山々の深い緑色をいただいてみたいと思い、緑の染め重ねを試してみることにしました。 あわせて読みたい 藍染めに玉ねぎの黄色を重ねて緑色に染める 身近にある黄色に染まる素材、玉ねぎの皮で染め重ねてみます。緑がじわじわと生まれる瞬間はとても感動的です。玉ねぎの皮は、外側の茶色の部分を使います。私は料理に使うたびにとっておき、袋に入れて保管しています。 染め方 1. 玉ねぎの皮(今回は染める布の20%くらいの重さ)と水をたっぷり入れた鍋で、沸騰から約20分煮ます。少し煮ていると、ふわっとオニオンスープの香りが漂います。煮汁は濃い茶色に。濾して染液だけを別の鍋に取りおきます。 2. もう一度先ほどの皮をたっぷりの水で20分煮出して濾し、1. と合わせて染液とします。 3. 媒染液を作ります。染液と別の鍋に水を入れ、焼きミョウバン(布の5~10%の重さ)を入れて火を入れ、焼きミョウバンを溶かします。 編集部メモ《媒染液》 染料を布に定着させ、発色を助けるための液。 4. 藍染の布を染液に入れます。玉ねぎの皮の染液に布を浸し、布を泳がせながら、約20分染めます。温度がぬるければ弱火で火にかけながら、鍋が熱ければ火にかけなくても大丈夫です。 5. 媒染液に入れます。布をすすいで余分な染液を落としてから、媒染液に浸します。布を泳がしながら約20分媒染液を馴染ませます。ここで緑色が発色します。温度は4. と同様です。よくすすいで余分な媒染液を落とします。 6. 好みの色になるまで4. と5. を繰り返します。よくすすいで、乾かします。 ✔︎ 重ね染めで生まれる、奥行きのある緑  青かった布が、玉ねぎの皮の染液に浸され、布の表面を漂っていた黄色の色素が、ゆっくりと布に入っていきます。始めはうっすらと青緑に。徐々に黄色が深く入り込み、深い青緑から、緑、そして深いグレー寄りの緑へ移りかわっていきます。その布を媒染液に浸し、ふわっと緑が立ち上がる様子は、何度見ても不思議な感動があります。 藍染めした布から始まる一枚の布の変化は、朝の青い山が、日差しを浴びて緑を深め、秋に向かって黄葉していく季節の変化のようでした。絵の具で青と黄色を混ぜて緑を作ることはできますが、植物の色を重ねた時に表れる色は、単純ではない奥行きがあります。 布によって、染める時間によっても、いろいろな緑が染まりました。2カ月かけて生まれ変わった青緑色のブラウス、袖を通すのが楽しみです。  植物からいただいた色を、身にまとう。9月はこの緑を着て、出かけてみようと思います。 #染め物と暮らし コットンリネンのエプロン 家事仕事を楽しく軽やかに 軽やかなイエローも 9月の読みもの 9月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食材を味わうレシピ、10月を迎える準備にまつわる記事をお楽しみください。 ≪ 8月 | 一覧...
    古材を使ってフックボードを作る<span class="blog_title_sub">〜無垢のパイン材リメイクで楽しむ簡単DIY術〜</span>
    古材を使ってフックボードを作る〜無垢のパイン材リメイクで楽しむ簡単DIY術〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 先日、庭の片隅の材木置き場に、懐かしいパイン材の長い板を見つけました。今の自宅へ引っ越してくる前に住んでいた、古い平屋の庭のフェンスにしていた板でした。そこは小さいけれどよく日の当たる庭で、フェンスの向こうには大家さんの広い畑が望めました。夏には朝顔やひまわりがよく似合っていたことを思い出します。 フェンスは、地面に杭を打って、このパイン材の板を横に渡しただけの簡単な作りでした。ウッドステイン(塗装剤)を塗ってはいたものの、長年の雨風にさらされていい風合いに劣化していたのを引っ越しで解体し、いつか何かに使おうと思ってとっておいたのでした。無垢の木は、ホームセンターなどで買ってすぐは製材したて、つるりんと綺麗な木目と質感です。これはこれで気持ちがいいですが、使い込んでいくうちに時を経た良い風合いになるのが、無垢の木のいいところです。 ✔︎ フックボード作りの手順と工夫 経年変化を伴った無垢の木に、丁寧にやすりをかけて、痛んだところは切ったり削ったりして自家製蜜蝋ワックスを塗り込めば、つやつやと見違えるほど美しい板に。これにコートや帽子をかけるフックをいくつか取り付けて、フックボードにすることにしました。わずか1時間あれば出来てしまうほど、とても簡単です。 探してみると、フックの種類もたくさんあって楽しいですよ。今回はアンティーク調のブロンズ色のダブルフック、そして1年前から始めた陶芸で作った木のがかわいい陶器のフックを取り付けました。 板の種類にもよりますが、柔らかいパイン材や、杉板でしたら、電動ドライバー、無ければ手動のドライバーでネジ打ちします。固い木の場合は、電動ドリルまたはキリなどで、あらかじめ細い下穴を空けておきます。ネジの長さはボードにする板の裏から飛び出さないように、ただし短すぎると強度が足りないので、ちょうどよい長さを選びます。 また、ドライバーの+の部分のピッチが、ネジのピッチとしっかり嚙み合っていることを確認します。ここが合わないとしっかり留まらなかったり、ネジ頭を舐めてしまう原因になります。 フックの種類や間隔は、掛けるものに合わせて決めます。今回作ったフックボードには、ある程度短い間隔でフックをたくさん付けました。 掛けたのは、たくさんのドライの植物たち。 これからたくさん掛けられそうです。 ✔︎ 役目を終えたものを生かす手仕事で彩る暮らし こんな風に、自分や家族の必要なものを、好きなようにデザインして作れるのが、手仕事のいいところです。そしてそれが、一度は役目を終えた思い出のものを、もう一度素敵に生まれ変わらせることができたら、なんて楽しくて嬉しいのだろうと思うのです。 #手仕事を楽しむ / #サステナブルな暮らし / #蜜蝋:ミツロウ:みつろう 11月の読みもの 11月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、12月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 10月 | 一覧 | 12月 ≫
    庭のハーブでレターセット作り
    庭のハーブでレターセット作り
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さんより、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 太陽の日差しが眩しく、若葉が青々として、草木も人も気持ちの良い5月です。私の住む東京都の端、国分寺市は、畑や植木農園がところどころに残っていて、この時期はいっぺんに緑があふれて、空気の香りが変わるのを感じます。住宅街の中の小さな庭も、草のエネルギーでいっぱい。料理にも使え、色々な効能のあるハーブや野草が好きで、いくつか育てています。毎朝子どもたちを送り出したあと、少しの時間水やりや剪定、草取りをしたり、土と草に触ることは、自分にとって必要なリフレッシュ時間でもあります。忙しくても、ちょっとの時間お日様を浴びて庭仕事をすると、植物からエネルギーをもらえて、今日も頑張るぞー!という気持ちになれます。 この時期のフレッシュな庭のハーブやかわいい野草たちを、押し花にして、家庭用プリンターを使ってレターセットにしてみました。 お庭が無くても、きれいな花が無くても、道ばたや公園の小さな草花が、手紙に添えるのにちょうどよいのです。足下に見つけたら、ちょっと摘んで、できるだけきれいに花や葉を開いて、手帳に挟んで持ち帰ってみてください。詳しい作り方をご紹介します。 【作り方】ハーブのレターセット 材料 ・ハーブや野草・・・両手に乗るくらい 厚みの少ないものが、作りやすくきれいにできます・A4画用紙・・・2枚(便せん用、封筒用) 道具 ・押し花機(あれば) なければ重さのある図鑑などと新聞紙・はさみ・やまとのり・スティックのり・じょうぎ・カッター・家庭用プリンター・ティッシュペーパー 作り方 1、ハーブや野草を押し花にします。 押し花機があれば、電子レンジですぐに作ることが出来て便利です。 無い場合は、図鑑に挟んで作ります。 摘んですぐに、花びらや葉をできるだけきれいに開いて、重ならないように置きます。 新聞紙、ティッシュペーパー、草花、ティッシュペーパー、新聞紙、というように順に挟 みます。 草花の厚みにもよりますが、2,3日で水分が抜けて、パリッとしたらできあがり。 壊れやすいので、ピンセットでそっとつまんでティッシュペーパーから外します。 破れないように気をつけて。 2,画用紙2枚に、押し花にしたハーブや草花を並べます。  封筒用は、封筒の折り方を意識して配置しても良いし、ランダムに配置して模様のようにしても良いです。  封筒の型紙をご参照下さい。(文末jpg)  便せん用は、画用紙を縦15,5cm×横21cmくらいに切ってから配置するとちょうど良いです。 3,配置したハーブや草木をやまとのりで固定します。  破れやすいので、そっと押さえて下さい。 4,のりが乾いたら、押し花を貼り付けた2枚の画用紙を、プリンターで必要な枚数カラーコピーします。 5,封筒用は型を写し、切り取り、のりしろをスティックのりで貼って組み立てます。   折り目は、定規をあて、カッターの背で優しくなぞるようにすじを付けておくと、きれいに折れます。 香りも漂ってきそうなレターセットのできあがりです。同じようにして、カードや一筆せんなども作れますよ。一度原版を作ってしまえば、何枚でも印刷できます。草花を摘んで贈るような気持ちで、遠くの友人にお手紙を書いてみてはいかがでしょうか。 封筒型紙はこちら #植物と暮らし / #ハーブを楽しむ 5月の読みもの 5月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、6月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 4月 | 一覧 | 6月 ≫
    野良着について《前掛け編》<span class="blog_title_sub">〜家事や農作業に便利な前掛けの布の裁ち方・作り方〜</span>
    野良着について《前掛け編》〜家事や農作業に便利な前掛けの布の裁ち方・作り方〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  先日の朝、子供を小学校へ見送るその後ろに見える山の景色がいつもと違うことに気が付きました。向こうの山の上の方にだけ、うっすらと白い粉をふったように白く染まっていて、あ!雪が降ったんだ、と気付きました。東京に住んでると、雪は降ってくるまで見えないもので、近くにあって初めて冷たいとか、白いとか、そう思っていたのですが、こちらでは遠くに見えることから季節を感じるのだなと、そんなことがひとつひとつ新鮮に思っています。 ∟ あっという間に溶けてしまった山頂の雪  二十四節気では大雪を迎える畑の様子です。9月に苗を植えた白菜が無事に丸々と大きく育ちました。いよいよ、初めての大物の収穫です。種まきした菜っ葉、のらぼうも、虫さんと半分こしていただきます。 11月の終わりには、古代小麦の種も蒔きました。小麦から粉を挽いて、茎を工作に使えたらと夢見ています。やりたいことはたくさんあるので、ついつい急いでしまいますが、ゆっくりじっくり、季節の移りかわりを見逃さぬように、五感を鋭く持っていようと思う毎日です。 ✔︎ 日々の作業に寄り添う、野良着のある暮らし  10月のもんぺ、11月のシャツと、続けて野良着について書いてきました。考える、作る、着る、その中で日々の暮らしにも馴染んできています。 あわせて読みたい 3回目の最終回は、前掛け編です。前掛けとはエプロンのこと。着物の時代は帯に被せるようにまとい、ひざ下までを覆い、着物を汚れから守るために作業や家事をするときに身に付けられていました。農作業はもちろんのこと、家事に仕事に、前掛けひとつあるだけで、汚れの心配がなく、思い切り体を使うことができるというのは、動きの可動域や効率化に大きく関わります。そして思いがけず前掛けには、防寒の機能もあると気付きました。 【作り方】前掛け|こだわりの形を作る、無駄のない裁ち方 今回は普段の洋服にも似合い、さっと巻けて、動きやすい前掛けを考えてみました。前に入れたタックのおかげで、適度に体に沿ってくれます。胸当ては無いのですが、ややハイウエスト気味に巻くと水仕事の時の水はねも安心です。腰だけなので、肩が凝らず、身軽なのがいいところです。 また、布の端切れがなるべく出ないよう、布幅いっぱいに使い、耳を利用して作るので、縫うところが少なく簡単です。 前掛けの裁ち方 ・布  110~130幅の普通地から厚地の布 122㎝+必要ならポケット分※今回は幅125㎝の中厚地インド綿を使いました 前掛けの縫い方 1,上図のように裁断します。 2,前掛け布の中心から左右に10㎝のところから、2㎝幅、5㎝の深さに、2本ずつ合計4本タックを入れます。 3,布幅いっぱいの長さに、紐を2本作ります。ループ返しを使うと簡単ですが、無ければ縫い代を内側に畳んで布の上から縫います。 4,腰ベルトを半分に折り、タックを取った前掛け布より左右に1cmずつ長めに切ります。(1cmは縫い代になります) 5,腰ベルトの左右上部に紐を挟んで、前掛け布を挟んで縫います。 6,前掛けを体に巻いてみて、裾は好きな長さに三つ折り始末します。たっぷり縫い代を取ると、暖かです。 必要なら大きなパッチポケットを付けても便利です。 作ってみると、腰に布一枚巻くだけで、こんなにも暖かく感じることに驚きました。機能的で暖かな前掛け、ぜひこの冬に一枚作ってみて下さい。  野良着、すなわち、今の私に必要な衣服ですが、どんな方にも今のご自身にぴったりの必要な衣服があると思うのです。衣服について続けて考えてきたことで、どんな服を着るかは、どんな暮らしがしたいかにつながっているのだと、実感しています。私自身、さらにこれから先繰り返していくであろう暮らしの変化、衣服の変化も楽しんでいきたいと思っています。今年も一年、月に一度の連載、「くらしの図工室」を読んで下さってありがとうございました。山梨へ移住してはじめて迎える新しい年も、どうぞよろしくお願いいたします。 #縫い物と暮らし / #前掛け 12月の読みもの 12月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、1月の準備などの記事をお楽しみください。 ≪ 11月 | 一覧 | 1月 ≫
    葛のつるで編む、素朴なかご<span class="blog_title_sub">〜丈夫で長く使える自然素材の道具〜</span>
    葛のつるで編む、素朴なかご〜丈夫で長く使える自然素材の道具〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(@momo12160627)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  畑の梅が満開です。真冬の-6℃を経験して、草木は小さくなって耐えていましたが、オオイヌノフグリやホトケノザが一番に畑を覆い始めて、土に色が戻ってきました。少しずつ、暖かさを感じる日も増えてきて、春の気配を感じています。 ✔︎ 冬の終わりに始まる葛のつる採集  東京に住んでいた去年まで、この季節の恒例の手仕事だったのが、葛のつるを採集してのかご編みです。葛は旺盛に伸びるつる植物で、北海道から九州まで、日当たりのいい場所で育ちます。あまりにも大きくなるので、建物や電柱を覆ってしまうほどの勢いがあります。そして空地など、街中でも見かける植物です。 夏の間は、葛や草木がもりもりと茂り、踏み入るのも大変な近くの河原。この時期はすっきりと落ち着き、つるの採集にはぴったりです。 ✔︎ かご編みに適した葛つるの選び方  山梨に越してきて初めて、この場所で、葛のつるを採集してみることにしました。ここ塩山でも、また同じ季節に自然の恵みをいただき、同じ手仕事ができることを嬉しく感じています。 まずは、使わせてもらうことを葛に挨拶してから、なるべく太さの同じつるを選んで、採ります。(ご自身で採集する場合は、採っても良い場所かどうか、確認をしてから採集してください) 採集のポイント、それは木に絡まって上に伸びるつるではなく、地面に這うようにまっすぐに伸びた、ランナーというつるを選ぶことです。枝分かれや曲がりが少なく、編み易いです。そして、しっかり木質化したしなやかなつるを選ぶこと。 ∟ 採れた葛つる ✔︎ 葛つるを道具へと育てる  採取した葛は、一度お湯に潜らせてから、室内の風通しの良い場所で、ひと月以上乾燥させてから編みます。葛のつるを編むのは、実は簡単ではありません。強くて、太くて、癖がある。きれいに整えようとすると、簡単に葛に負けてしまいます。しっかりとしていて、おおらかで、力強い葛の個性を生かしながら、つるに合わせてかごにしていくと、この時期の春のはじめの風景のような、とても魅力的なかごになります。 ✔︎ 丈夫で長く使える葛のかご そして、出来上がったかごは、とっても丈夫です。私は太いつるで編んだ、特大のかごを、りんごや花梨を入れる果物入れにしています。細めのつるを選んで編んだかごは、瓶や小道具を入れるかごとして。その、素朴な佇まいがいいなと感じています。 あわせてチェック  来月には、リビングの窓からすぐ傍の、畑の桜も咲きそうです。葛のかごを持って、畑でお花見もいいなと密かに計画しています。春のはじまりに、自然のお裾分けをいただいて、暮らしの道具を作る。小さな豊かさを感じています。 #植物と暮らし 3月の読みもの 3月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、4月の準備などの記事をお楽しみください。 ≪ 2月 | 一覧 | 4月 ≫
    シュロガヤツリのおはなし
    シュロガヤツリのおはなし
    nijisuzume 連載:シチシチムジクイ 島の暮らし西表島在住のクラシライター:nijisuzumeさんより、自然の移り変わりや植物のサイクルに合わせたものづくり〈シチシチムジクイ〉をお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  もとは雑木林だった場所を切り拓いて畑にし、苧麻を植えたり、バナナを植えたり、珈琲の木や、シャカトウなどの果樹を植えたりしている我が家の畑の端っこの方のスペース。 その場所では、ちょっとでも手入れを怠るとすぐに、傘状の葉っぱを持ち、ヒョロヒョロと細くまっすぐな茎の、背の高い謎の植物が生い茂ってしまい、ほとほと困っていました。しかもその植物は、根茎でどんどん増えてしまうので、根絶やしにするのも大変なのです。  根茎を掘り起こすのがかなりの労力なので、仕方なくいつも刈るだけ刈って、果樹のマルチにするしかなかった厄介者の植物。しかしある時ふと、この植物のまっすぐに伸びた茎を生かして、何か作れるのではないだろうかと思うに至りました。   そう思い立ってまず 初めに作ってみたのはコースター。長い長い茎なので、それを3本合わせて三つ編みにし、ぐるぐる巻きにして糸で留めてみたところ、なかなか可愛らしいコースターが出来上がりました。  また、こちらのコースターを製作したことがきっかけで、この植物の名前がシュロガヤツリだということを、教えてもらうことができました。しかもこのシュロガヤツリという植物は、紙の原料として有名な、あのパピルス(カミガヤツリ)の仲間でもあるのだとか。  次に、シュロガヤツリで縄を綯うことはできないか試してみたところ、乾かした茎そのままでは、少々太めで縄に綯いにくかったものの、細かく裂いたものを撚り合わせてみると、縄に綯いやすいことがわかりました。  シュロガヤツリを綯った縄を、ぐるぐると巻きながら編んで鍋敷きを製作してみると、稲藁と違って表面がすべすべしているシュロガヤツリの鍋敷きは、藁のように繊維が毛羽立つことがなく、しっかりとした作りの鍋敷きに仕上がりました。  厄介者だと思っていた身の回りにある植物で、暮らしに必要なものを作れるということ。それはとても幸せなことだと思うのです。そのために必要なのは 自由な発想。身近にある植物に触れ、その植物との距離が縮まる中で、「あれ?この植物、こんな風に生かせないかな?」と、ふと閃く発想。その感覚をいつでも大切にしたいものです。 きっと昔の人もそうであったように。   1月の読みもの 1月の食に関すること(レシピ付き記事も)、1月の過ごし方のアイデアや2月の準備などの記事をお楽しみください♪ 月ごとの読みものまとめはこちら  
    【全国調味料名鑑】三重県:山ニ造酢 寿司酢
    【全国調味料名鑑】三重県:山ニ造酢 寿司酢
    クラシコサエルのバトン企画【私のイチオシ!全国調味料名鑑】お料理にこだわりのあるバトンメンバーさんたちが大集合♫あなたの出身県、在住県や気になるあの都道府県はどなたが記事を書いて、どんな調味料がピックアップされるでしょうか? 今回はtokoさん(@o.tokooo)が愛用されている、三重県:山ニ造酢の寿司酢のおはなしです♪ toko(@o.tokooo) ごはんと.おやつと.コーヒーと𖠚ᐝ ⚘お野菜多めのワンプレート⚘旬を楽しむ田舎暮らし.三重⚘季節の手仕事.おやつ⚘ときどきパンづくり ① イチオシ調味料とのストーリー 日々のご飯づくりにかかせないのが地元で採れる新鮮な旬の食材です。 田畑に囲まれた田舎で暮らしている事もあり畑で採れるお野菜には恵まれています。 おすそ分けして頂いたり自分で育てていたりその時に採れたものを良い状態で美味しく頂くというのがモットーのご飯づくりです。 そんな風に身近な食材を意識しているとお店の産直コーナーというのも気になるところでパンづくりの粉も三重県産調味料も地元メーカーのものを使いたいと思って山ニ造酢のすし酢に出会いました。 ② イチオシ調味料のお気に入りポイント すし酢は万能調味料と思っていてすし飯を作る時はもちろんオリーブオイルとレモン汁と合わせてマリネ液を作ったりお醤油、ごま油、辣油と合わせて鶏の唐揚げにかけたりする甘酢ダレにしたりドレッシングを作るときに使ったり調味料何本かをひとつで補えるところがお気に入りです。 何役も兼ねることで調味料でパンパンになりがちな冷蔵庫のドア側の余裕もうまれてあれこれ持たず使い回す事で使い切れて賞味期限の管理も楽になります。 ③ イチオシ調味料を使った簡単レシピ コールスローの簡単レシピ 【材料】・キャベツ・きゅうり・人参・コーン・ハム・すし酢・マヨネーズ・塩胡椒 【作り方】 ・材料を細切りに切る ・塩をひとつまみ入れて混ぜる ・しんなり馴染んだら 流水でさっと流す ・ぎゅっとしぼる ・コーン、ハムを入れて すし酢とマヨネーズで和える ・味をみて塩胡椒で整える point! 箸でつかみにくいので細かく切らず、細切りにしています ハムを鶏ハムやツナやカニカマにしたりアレンジもできます⚪︎ お野菜たくさん食べられます♪   【私のイチオシ!全国調味料名鑑】バトン、次回は明日、公開予定。mikkiさん(@mitsuki4087)より、島根県のイチオシ調味料のおはなしです。お楽しみに♫ (地図は黄緑:公開済み、赤:次回公開です) \TODAY'S PICK UP ITEM/ 【清水焼KIWAKOTO】- TSUBAKI - 水 商品をもっと見てみる  
    野良着について《シャツ編》<span class="blog_title_sub">〜直線裁ちで仕立てる手作りシャツの裁ち方・作り方〜</span>
    野良着について《シャツ編》〜直線裁ちで仕立てる手作りシャツの裁ち方・作り方〜
    真鍋 百萌 連載:くらしの図工室byゆずの木アトリエ日々のごはんを作るように、暮らしのものを作ったり、直したり。クラシライター:真鍋百萌さん(Instagram)より、「自然のものから暮らしのもの作り」のアイデアをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介  山の見える毎日を送るようになってから、朝夕刻々と変わる山なみの色や雲のかかり方を眺める楽しみができました。山の稜線は気温が高い夏の間はもやっと白く見える時間が長かったのが、ここ数日ひんやりする朝にはキリリと青く、別の表情に見えます。雨上がりの、雲がボワボワと沸き立つ峰や、夕刻の影で尾瀬が濃く深く見えるのも、面白く見飽きません。 畑はといえば、花のように開いていた白菜の葉が、ここ数日で内側へ包むようにきつく巻き込んでいます。結球といって、このときに中に青虫が入ったままだと、中の美味しい葉を食べつくされてしまうそうです。畑の名人のお隣さんからつい先日教わりましたが、すでに結球し始めてしまった我が家の無農薬白菜、どうなるでしょうか。恐る恐る、中心を覗いてみたり、応援してみたり、収穫を待っています。もうすっかり、山や土やお天気のことばかり考えるようになりました。 あわせて読みたい ✔︎ 野良着を手本にした働き者のシャツ  先月のくらしの図工室で書かせていただいたもんぺですが、とても履き心地が良く、畑の時も、家の時も、動き回るときも、リラックスの時も、気持ちよく履いています。生地を変えれば、一年中毎日履けるパンツになりそうです。 パンツが出来たら次に欲しいのは、作業や家事や育児にぴったりな、働き者のためのシャツです。汗をかいても風が抜けていくような適度な余裕と、作業の邪魔にならないよう体に沿う形、肌に当たると気持ちのいい素材のシャツ。参考にしたのは、やはり戦後より日本各地で着られた野良着です。さらりとした絣や紬などの木綿地、袖は短め、襟元はきゅっと合わせてあります。そして一番の注目は、脇の形です。筒袖と呼ばれる筒形や、もじり袖と呼ばれる脇が広いものなど。どれも直線裁ちで布を無駄にしない作りなのは、もんぺ同様です。 【作り方】シャツ|野良着を参考にした形と無駄の少ない裁ち方 今回は昔ながらの野良着シャツを参考に、洋服にも合い、毎日着られるようなシンプルなデザインを考えてみました。適度に体に沿うけれど、脇にゆとりがあって動きやすい形です。 シャツの裁ち方 ・用尺 木綿や麻の布(幅110cm~)120㎝+α これ以外に、1㎝幅の両折れバイアステープ50㎝を使います。・今回は身長162㎝の私の体にちょうどぴったり合うようにサイズを出しています。 参考にしていただきながら、微調整をしてください。 ややゆとりを取るには、身幅を左右それぞれ+2㎝、袖の幅に+2㎝、丈にも+2㎝することをお勧めします。・首回りの曲線は、お手持ちのシャツなどを参考にサイズを決めてみてください。・布端の処理は、折り伏せ縫いやジグザグミシンなど、やりやすい方法でどうぞ。 シャツの縫い方 1,襟ぐりをバイアステープで始末します。表から見えないように、内側に縫いつけます。 2,前身ごろの両端を三つ折りで始末します。今回は7㎜ほどの三つ折りにしました。 3,身頃に袖を付けます。 4,脇のマチを付けます。 5,前身頃と後見頃の脇下を縫い合わせます。 6,左右の袖を筒に縫い合わせます。 7,袖の端を三つ折りで始末します。 8,身頃の裾を三つ折りで始末します。 9,一度羽織ってみて、首が通る所に印を入れ、左右の前身ごろの前を縫い合わせます。  このとき裾まで縫ってしまわず、5㎝~10㎝ほど縫い残すと動きやすい形になります。  縫い始めと縫い終わりは力がかかるので、何度か返し縫いをしておきます。  ふんわりと織られたインドのカディコットンを、手縫いで、始末は折り伏せ縫いで仕上げてみました。着てみるととても優しい着心地です。肌に直接触れる衣服として、これから寒くなったら上に重ね着をするのにもいいのではないかと思います。  昔の野良着を着た女性の写真などから想像して、今を生きる私たちにもしっくりくる野良着シャツを考えてみましたが、地方によって、気候によって、色々な種類のシャツがあることが分かりました。生活に合う服として、着物から洋服への移り変わり、そして布を含めて、物を大切にして長く使い続けるという感覚を、忘れないでいたいと思います。 そしてもちろん、折り紙を折るように自由で工作的なシャツは、今見てもとても魅力的だなと感じます。楽しむ衣服、暮らしの中から生まれる衣服、大切に着続ける衣服、そんなことを考えた時間でした。秋が深まる季節、少し立ち止まって、今の自分のための衣服について考えてみるのもいいかもしれません。次回は野良着シリーズ最終回、前掛け編をお送りします。 #縫い物と暮らし / #シャツ 11月の読みもの 11月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、12月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 10月 | 一覧 | 12月 ≫
    自家製砂糖づくりの冬
    自家製砂糖づくりの冬
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さん(Instagram)が自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 2025年がスタートして約半月。皆さまいかがお過ごしですか。寒の入りをして大寒を迎え、高知でも雪が降る寒さとなる日も多くあります。 ✔︎ 砂糖にも“旬”がある⁉︎ 今回は「砂糖」のお話。皆さんは普段どんな砂糖を使っていますか?そして砂糖にも旬があることをご存知ですか?正確には「サトウキビ」の旬といったところでしょうか。 何でも作ってみたい中里家では2年前からサトウキビを栽培していて、それを冬に収穫し製糖、1年分の砂糖を自給しています。といっても栽培1年目は栽培量も収穫も少なく年間を通しての自給とはいきませんでした。この冬は約45kgの砂糖が出来上がり、恐らく1年分を賄えるのでは?と淡い期待を寄せています。 ひとくちに「約45kg」と言ってもそれが出来上がるまでにはどんな道のりがあるのか?今回はそんなことを紐解いていきたいと思います。 ✔︎ サトウキビの栽培について 簡単に説明すると、2月中旬頃に前年に育ったサトウキビの茎の節を土の中に埋め、3月中旬以降にそこから育った芽を畑に植え替え、今年の苗を育てていきます。前年に育ったサトウキビの根茎が残っていれば春には新たにそこから芽が出て苗へと育ちます。ぐんぐんとまっすぐに苗は伸びて育ち、茎が太り夏には背丈を越えるほどになります。ざわわざわわと。この茎の部分に果汁が含まれるという訳です。(厳密にはもっと細かい栽培作業がありますが、今回は割愛します) 収穫は冬。土の上に出ている茎の部分を刈り取っていきます。葉っぱも茂っていますがそれは取り除き、茎だけの状態にします。2mを優に超えるサトウキビですが、上の部分は熟成が進んでいないため、切り落とします。ちょっとのことですが、これで味が全然違うとのこと。 プロが作ったものはやっぱり全然違いますね。シュッと真っ直ぐなものはサトウキビ農家さんのもの。ぐにゃんと曲がっているのは中里家...。これも個性ということで...。 ✔︎ いよいよ製糖! まだ夜明け前。まず、サトウキビを機械にかけ搾汁していきます。約480kgあったサトウキビも、搾汁して残る果汁はおおよそ半分の240リットル。搾りかすは粉砕され、これはまた畑へ戻します。無駄なものは一切ありません。 絞った果汁は釜炊きへ。1番釜、すまし桶、2番釜、3番釜と順を経て炊いていき、水分を蒸発させながら糖度を上げていきます。1番釜ではアクが出てくるので何度も何度も丁寧にすくい上げる工程があります。もちろんですが、サトウキビの性質によって、ここでのアクの色や量といった具合も全く違うものになります。 1番釜からすまし桶へ入れて少し落ち着かせ、次は2番釜へ。ここからはひたすらに炊いていきます。釜の中の様子を見ながら、火の加減、混ぜ具合、アクの状態、前後の釜の進捗、全てに神経をめぐらせ進めていきます。朝日に照らされながら湯気がもくもくと上がる作業場の雰囲気は、何とも言えない美しさがあります。 最後の釜は仕上げの釜。糖度をはかり、まだ液体である砂糖の具合を確認し、ここぞ!というタイミングで釜からあげます。 仕上がった砂糖は攪拌しながらゆっくりと冷まし、こちらも絶妙なタイミングで型へと流し入れていき、固まれば砂糖の完成です。 できあがった砂糖はシャリシャリとした食感が特徴で、口の中にじんわり広がる優しい甘さが何ともいえず美味しいのです。ひとかけ、ひとかけ大切に食べたい、そんな気持ちです。 砂糖も野菜も同じです。作り手によって味も違うし、毎年変化がある。いつ食べても同じという均一に作られる工業技術は素晴らしいと思いますが、本来食べるもの(素材)とは変動があっていいものだと思います。それは味わう楽しみでもあるのですから。 そんなことを考えながら、2025年分の砂糖作り、無事に完結となりました。そして、また来年はどんな砂糖になるでしょうか。冬の製糖を終え春への植え付けと続いていく、昔から続く季節の営みがここにはあります。 *高知県内には製糖組合というのが数カ所あり、サトウキビ栽培、製糖が行われています。製糖は自分たちだけではできないので、この製糖組合さんにお邪魔し、教えていただき助けていただきながら作業をしています。組合の皆さま、本当にありがとうございます。   1月の読みもの 1月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、2月の準備などの記事をお楽しみください♪ ≪ 12月 | 一覧 | 2月 ≫  
    「夏のとうがらし五段活用」の巻
    「夏のとうがらし五段活用」の巻
    中里早紀子 連載:里山暮らし日々是好日クラシライター:中里早紀子さんが自然や季節とともに移ろう田舎での里山暮らしの中で見つけたものたちをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 皆さま、こんにちは。8月も残すところあと2週間ほど。二十四節気ではもうすぐ「処暑(しょしょ)」。暑さが落ち着く時期ということのようですが、お住まいの地域ではいかがでしょうか。ここ高知沿岸部の畑では、夏のお野菜も旬の終盤を迎え「なごり」の時期となっています。去ってしまう旬の美味しさを名残惜しみつつ、また来年の夏野菜を楽しみに、気持ちは新たに秋冬の畑準備へと進んでおります。 そんな中で、まだまだ元気な野菜が、そう「とうがらし」!ピリッと辛いとうがらしを活用したお料理は、夏の暑い毎日にぴったりです。いまの季節は「青とうがらし」、いわゆるフレッシュなとうがらしで、辛さの中にもジューシーさや独特の風味が楽しめます。これが熟していくと、真っ赤なとうがらしになり、しっかり乾燥させると長期保存できるようになります。 「青とうがらし」がたくさん採れるこの夏のタイミングで、中里家では1年分の様々な辛味調味料を仕込んでいきます。 仕込むと言っても、どれもとーーーっても簡単!年中お料理に合わせて使えますので、皆さまもぜひお試しくださいね。 その前に。「とうがらし」と言っても色んな種類があることをご存知ですか?日本だと、鷹の爪、香川本鷹、日光とうがらし、島とうがらし、辛味のない万願寺とうがらしや伏見とうがらし、などなど。海外のものだと、ハラペーニョ、ハバネロ、ジョロキアなどが有名でしょうか。何と100種類以上あるらしい!です!奥が深そうですね... 中里家では辛みのあるとうがらしを、毎年3種類ほど栽培しています。 こちらは「韓国とうがらし」。鷹の爪よりも大きいのが特徴で、辛味も控えめです。韓国では赤く熟したものを粉末にしてキムチに使います。 続いてこちらは沖縄の「島とうがらし」。小さいですが、辛さの威力ったら!!熟すと、真っ赤というより少しオレンジがかった赤い色になります。 あわせて読みたい ✔︎ 島唐辛子のおはなし - by.nijisuzume 最後は定番「鷹の爪」皆さまお馴染みのとうがらし。   今日はそんなとうがらしを楽しむ5つのレシピをご紹介します。 …その前に、最初に一番大事なことを!とうがらしを素手で触るのは、とっても危険です。特にたくさんの量を扱う際にはご注意くださいね。手のひら、指先もピリピリしてきますし、その手で目や口などに触れると激痛です。(経験者は語る.....)ビニール手袋などをご活用くださいね。   それでは早速仕込んでまいりましょう!まずはトップバッター「三升漬け」   青とうがらしの三升漬け 材料 青とうがらし(鷹の爪)・米麹・醤油だけ。 それぞれ一升ずつの分量で漬け込むということで「三升漬け」、北海道・東北の発酵保存食です。一升ずつはさすがに家ではすごい量なので全部の材料を「同じ量」で仕込みます。 作り方 1. 青とうがらしは輪切りに、米麹はほぐしておきます。 2. そのあとは、全ての材料をボウルでざっくり混ぜて、煮沸消毒した瓶に詰めるだけ! 気温にもよりますが1−2週間で完成。途中漬かり具合が気になる方はビンをひっくり返してみてくださいね。保存は冷蔵庫にて。 長く置けば置くほど味が馴染んできます。青とうがらしの辛味と麹の旨味が何とも美味しいです。     炊きたてほっかほかの白ご飯や卵かけご飯、焼肉などにも。 ちなみに、こちらは1年もの。色が全然違いますね。   続いて2つ目は「グリーンタバスコ」   グリーンタバスコ 材料 青とうがらし(鷹の爪)と米酢を同量、そしてとうがらしの重量の10%分量の塩。 作り方 1. 全ての材料をフードプロセッサーにかけペースト状にする。(うちは種を気にしないので、そのままかけています)...
    二拠点生活の収穫
    二拠点生活の収穫
    平本 麻美 連載:季節の手仕事クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 全国的に暑さの厳しい3連休となりましたが皆さんいかがお過ごしでしたか。   週末に《庭のある家》を訪れる二拠点生活を始めて育て、収穫し、ひと手間かける楽しみを感じています。暑くても、クーラーが効いたお部屋ばかりではなく外で汗を流すのが気持ちよく感じるのは夏生まれだからでしょうか♪塩漬けしていた梅を都内のベランダで干すことも出来ますが緑の中で天日干しした梅は、もうそれだけで美味しそう!     梅を眺めてニヤニヤしている私を見て、ご近所さんが声をかけてくれました。 立ち話をした後に、畑へ案内してもらい、新鮮なお野菜をたくさん分けて頂きました。新生姜のすりおろしを麺つゆにたっぷり混ぜた液に漬けて、常備菜を。薄切りにした鶏のささみに薄力粉をまぶし揚げ焼きにしたものも入れてボリュームアップ。     小さな小さな苺はジャムにしました。少量の時は電子レンジ調理が便利です。耐熱容器に苺を入れてグラニュー糖をまぶし水分が出てきたら、ラップをせずに電子レンジで加熱します。(吹きこぼれることがあるので、深めの耐熱容器を使い、注意してください。)   路地ものの苺は本来は、今の時期なんですよね。 冷凍庫をガサゴソ…。食べきれなかったフランスパンを冷凍庫にストックしているんです。フランスパンで作ったフレンチトーストを生クリームとジャムで食べるのが大好きな私。ジャムが旬の果物で手作りだったら、もっと嬉しい。   庭の柚子の木は、晩春に白い花を咲かせ小さな実がたわわに実っています。大きな柚子の実を収穫するには摘果が必要になります。   わずか2㎝ほどの実ですが、処分するのも惜しく果実酒にしてみることにしました。   ヘタを取って、柚子とその半分の重さの氷砂糖を交互に瓶に入れ、ウォッカを注ぎました。飲み頃は3ヶ月後くらいかな。美味しくな〜れ。   実は庭の収穫物で果実酒を作るのは今回が2度目なんです。5月下旬に色付いてきた桜の実をひとつぶ口に入れるとほのかな甘味と渋みを感じる素朴な味でした。これは果実酒にすると美味しくなるかもしれないと思い屋根の上に登って(!)、収穫しました。   あれから2ヶ月。きれいな色の果実酒が出来上がりました。ソーダ割りで乾杯。お、美味し〜い!市販では手に入らない野生のさくらんぼなので貴重なお酒かもしれません。   のんびりと季節の手仕事をしながら過ごした3連休でした。暑い日が続いています。皆さんどうぞご自愛ください。  
    デュアルライフで叶える庭のある暮らし
    デュアルライフで叶える庭のある暮らし
    平本 麻美 連載:季節の手仕事クラシライター:平本麻美さんより、日々の暮らしに寄り添うレシピやスタイリング、季節の手仕事などをお届けします。 ▷ 各クラシライターの紹介 すっきりと整った美しい空間で暮らしたいという願望は子供の頃からあります。緑を眺めながら というのは大前提で私が考える「贅沢な暮らし」であり漠然と考えていた「終の住処」でした。 「庭のある暮らし」です。 その考えに対して主人とは結婚当初から価値観が同じであることを嬉しく感じていましたが結婚23年、いつしか夫婦の考えに至ったことは、本当に幸せなことだと感じています。   実は昨年から心機一転、二拠点生活を始めています。平日は東京都内のマンション暮らし週末は田舎で庭作りに明け暮れています。   先ずは何から手をつけたら良いものかひたすら草むしりの日々でした。雑草の生命力 恐るべし!どこからともなく伸びている葛の蔓と綱引きをしたと言えばどの程度の庭だったか想像してもらえるでしょうか…。 自然が好きな私も音を上げそうなくらい。   そんなある日、近所の方から声をかけてもらい新鮮なお野菜を分けて頂けるようになりました。 料理が好きなことを伝えとびきり喜んでいると畑まで案内してくれました。 都会では絶対にないご近所さんとの交流です。 瑞々しくて立派なブロッコリー。  荒れた庭木の剪定も自分達で始めました。 剪定後の枝で太めのものは長さを揃えて乾燥させます。趣味のキャンプで薪として使うため。 細かい枝や枯れ葉を使って落ち葉焚きもしました。落ち葉焚きなんて小学生の頃以来です。 せっかくだから、さつま芋を焼いてみました。   よく洗ったさつま芋を十分に濡らしたキッチンペーパーで包みます。 それをアルミホイルで3重に包んだら焚き火の中に入れて3時間くらい放置します。 ホクホクで甘〜い焼き芋が出来ました♪   週末の度に身体がバキバキになるのですが夫婦で身体を動かしてひとつの目標に向かっている感覚はとても心地がよいものです。   まだまだ理想の一軒家暮らしには程遠いのですが目の前のことを少しずつ楽しみながら進もうと思っています。 嬉しいことに庭には大〜きな桜の木があるので、この木の下を整えて今年の春はここでお花見をすることが目標です。