当たり前を手放して、暮らしやすさを大切にする

公開日:2025.09.12
りえ

連載:暮らし日和
りえさん(Instagram)のお家の「心地よい」を求めた暮らし、暮らしの道具や家じかんのあれこれをお届けします。

今回は、これまでこだわってきたことを手放した話をしたいと思います。
当たり前になっていたことを変えるって、実際に変えてみるまではとても悩むものですね。習慣化していた時間が長いほど、変えることにためらいが出たり、このままでもなんとかなるんじゃないかな、と変えなくて済む方法を考えてみたり。
無理に変える必要はないけれど、ライフステージや生活リズムの変化によって「今の暮らしにあったらいいもの」のほうに目を向けることで、暮らしやすい家時間づくりができると思っています。

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✔︎ 器の拭き上げを手放して、大きめの水切りかごに

洗い物はその日のうちに拭き上げて棚に戻す、をこれまでずっと習慣にしてきました。
そうすることで次の料理がスムーズにできるし、食器棚に自分が好きで集めた食器が収まっている様を眺めるのが好きだったからです。

食器棚に自分の好きな器が並ぶ景色

それが今年、子どもの習い事と新しく始まった部活動の送迎や付き添いに追われているうちに、「これまで通り」をやり切ることが難しくなってきたんです。寝るまでになんとか滑り込みで洗い物を済ませるような日もあって、そんな時は雑に積まれた器を見て少しがっかりしたり。

それでもしばらくそのままでいたのは、20年以上続けてきた「当たり前」にずいぶん執着していたからだと気づきました。
暮らしていて確かにもやもやを感じているのに、長らく続けてきたのだからこれでいいはず、と決めつけてしまっていたのかもしれません。
これはいかんと思いました。
大事なのは無理に続けることではなくて、家の中が気持ちよく過ごせる空間であること。そのために必要な暮らしの転換期が今来ているのだろうと考えました。

暮らしを見直して迎えたステンレスの洗いかご

迎えたのは、ステンレスの洗いかご。以前の小さいかごでは収納力が足りずに、結局かごの脇にも積まれていた器たち。それが今は大容量のかごの中に気持ちよく収まるようになりました。余裕のある時には、拭き上げて食器棚へ。送迎に追われる日は、朝までかごの中に置いて乾かすことにしました。

器がかごにきれいに収まっていると、洗った後の器を「放置」しているのではなく「乾燥」しているのだと思え、以前のようにがっかりしなくていい佇まいです。これまで料理の終わりに「拭き上げる」ことがゴールでしたが、自分や家族に優しい「家事の終わり」を見つけられたような気持ちです。たまに洗い物をしてくれる夫も、気持ちよく使ってくれています。

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✔︎ 食卓を囲みながら料理の下ごしらえをする

わが家の子どもたちは時間をかけてゆっくり食べます。(食べるのに時間がかかります。)食卓を囲みながら話す時間は大切な家族団らんなので私もなるべくゆっくり食べていますが、それにしても...なんです((笑))

最近では、夕飯の下ごしらえをしながら食卓という同じ空間にいる時間を愉しむようにしています。食卓のいすに座って会話をしながら、子どもたちが食べているテーブルで、私はみそ汁の具を刻んだり、調味料を合わせたり。

食卓を囲みながら料理の下ごしらえをする時間を愉しむ

それを見て「今日の夕飯は何~?」「今日の給食なんだったっけ?」など子どもたちと食の話題で盛り上がったり、切った野菜をつまんでみたり。
子どもたちは食事、私は料理、と別々のことをしていても同じ食の空間を愉しめるなあと感じています。
仕事帰りに待っている夕飯の準備も炒めるだけ温めるだけなので気が楽になっているのもうれしいポイントです。

 

それぞれの家庭にある「当たり前」。
違っていていい当たり前ですが、家族が気持ちよく暮らせるようにするには、続けてきた「当たり前」に対していつでも変えていける柔軟な感覚を持っていたいなぁと思います。

変えてみてうまくいかなければ他の方法を。
うまくいったときにも、いつかまた変化の時期が訪れるだろうという心持ちを準備して。

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

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