家庭菜園のある子どもとの暮らし

更新日:2025.08.07 | 公開日:2025.08.06
ミナ

連載:日々を味わう暮らしかた
ミナさん(Instagram)より、身近な自然を取り入れたシンプルな暮らしのアイデアをお届けします。

私が家庭菜園を始めたのは四年前。庭のある家に越したことと、新型コロナウイルスの流行がきっかけでした。世の中どうなってしまうんだろう、という不安に向き合う中で「自分で食べ物を作りたい」と思うようになり、手探りで始めたのがきっかけです。
我が家の庭は無農薬、無化学肥料。雑草や落ち葉、米ぬか、コンポストの生ゴミを使ってお野菜を育てています。本やyoutubeを片手に四苦八苦、最初は失敗ばかりでしたが、少しずつ、食卓を彩る実りができるようになりました。

<ある朝の収穫>

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✔︎ 無農薬・無化学肥料で育てる野菜の魅力

化学肥料や農薬を使わない野菜作り、成長はゆっくりですが、雑草も落ち葉もタダなのでコストはほぼゼロ。生ゴミが肥料になってしまうのでゴミ出しも楽ちん。さらに、有機的に育てたお野菜は、ビタミンやミネラルの含有量が高いという研究結果があります。安全で栄養価の高い野菜をお金をかけずに自宅で作れるので体に良くてお財布にも優しい。何より、小さな苗が大きく育ち、次々と実をつける姿を見ているのは本当に嬉しいものです。

<ミニトマトを収穫する子ども達>

夏野菜は育てやすくて初心者さんにもおすすめ。特にミニトマト。丈夫で肥料もあまりいらないので、水さえあげていればよく育ちます。大体2本ほどあれば、一夏買わなくても大丈夫。ちょっとお弁当に入れたりサラダに添えたり、何かと重宝です。

✔︎ 家庭菜園は子どもの学びにも

子どもたちは家庭菜園の大事なお手伝いさん。植え付ける時の穴をスコップで掘ったり、ジョウロでお水をあげたり、砂場遊びの延長のような形で手伝ってくれます。そして収穫。小さな手と目で一生懸命探して。「洗ってね」の言葉も聞かずお口にポイ。登園前に両手いっぱいに集めては、先生やお友達に「あたしが育てたのよ」なんて自慢しています笑
ちょっと苦手な野菜でも、自分が収穫したなら話は別。「食べてみる!」と挑戦して「あれ?おいしい!」なんて発見をすることも。

<きゅうりの収穫をする長女 新鮮なきゅうりはトゲが痛い。それも学び。>

✔︎ 家庭菜園が教えてくれること

落ち葉や雑草、生ゴミを使って野菜を作る。自分で野菜を植えて、成長を見守り、収穫する。言葉にすると大変面映いのですが、この流れが、子どもにとって最高の勉強だと考えています。落ち葉や雑草、生ゴミの堆肥化の様子で、微生物による分解を。植物の成長する姿から、生命の力強さを学べます。何より「お金がなくても生きていける」そんな揺るがない心持ちを伝えられるような気がするのです。食べ物はお金を出して買うのが当たり前の世の中、そうではない選択肢を持てたら、ちょっと素敵じゃないでしょうか。

<間引いた竹でティピー仕立てにしたきゅうり。コンパニオンプランツのマリゴールドが畑を彩ります。>

✔︎ 庭がなくても家庭菜園は楽しめる

庭がなくても大丈夫、プランターひとつから始められます。有機肥料を使っても良いですし、使わないで育ててみたい方はぜひ「菌ちゃん農法」で検索してみてください。落ち葉や枯れ枝を使ってプランターで野菜を育てる方法が出てきます。

ちょっと面倒にも見えますが、自分の家で野菜を育てる。そこにはタイパやコスパという言葉を超えた「楽しい」や「美味しい」が沢山詰まっています。

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