kae
連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさん(Instagram)より、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。
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ゴールデンウィークが明けました。長期休暇中は生活リズムが狂いやすく、休み明けはいつものリズムを取り戻すのに時間がかかります。
特にわたしの場合、睡眠が乱れがち。そこで最近ベッドに入る前に、睡眠を促す効果があると言われているハチミツをひとさじ摂ること、それから手作りのアイマスクを付けることを始めてみました。これを始めてから以前より夜中に目が覚めることが減り、ぐっすり眠れるようになった気がしています。
今回は、そんな日々の睡眠の悩みを解消してくれる、そして飛行機や新幹線での仮眠時間にも活躍してくれそうなアイマスクの作り方をご紹介します。
【作り方】快眠アイマスク|薄手でもしっかり遮光、軽くて持ち運びにも便利
中地に使うのは、先日断捨離をしようと収納の中を整頓していた際に見つけた遮光カーテン。 光を通さず、アイマスクの遮光材としてもピッタリの素材だと思い、使うことにしました。
とはいえ、使わなくなったカーテンなんて、どこにでもあるものではありませんよね。カーテンを使わない場合はキルト芯など、好みの厚さのものを選んで作ってみてください。
材料
生地 3種類 ・表地:好きなもの 10×20cmほど ・中地:カーテン*(またはキルト芯)10×20cmほど ・裏地:ガーゼやコットンなど肌触りの良いもの 10×20cmを1枚、2.5×50cmを2枚
ゴム 5mm幅のもの 30cm~(頭のサイズに合わせる)
*カーテンは洗うと必ずと言っていいほど縮みます。今回は、あえて使う前に洗濯機で洗い、縮めた状態で使います。こうすることで、完成してから洗っても形が崩れることはありません。
作り方
①型紙を作る。
∟飛行機に乗った際のアメニティでもらった アイマスクを型どってみました。 元になるアイマスクがない場合は、 ネットで無料型紙を探してみてください。
②生地を裁断する。 必要なのは、表、中、裏の各生地で1枚ずつ計3枚。 それから、縁取りテープ用とゴムひも用に、裏地で2.5cm幅×50cmのテープ状のものを2本用意しておく。
③テープ状に裁断したものは、1つは4つ折りに。 もう片方は中表に縦半分に折って筒状に縫い合わせ、表に返したら中にゴムを通して両端を縫い留めておく。
∟ バイアステープメーカーがあると便利。 12mmサイズのものを使用しています。
∟ 紐状のものををひっくり返すのに 便利なのがループ返し。 先端に生地を引っ掛けて表に返します。
④本体を3枚重ねて、端から3~4mmのところをぐるっと一周縫う。
∟上から表地(表面が上)、遮光カーテン 裏地(裏面が上)の順に重ねます。
⑤本体の裏地側の中心より少し上あたりに、③で作ったゴム紐を仮留めする。
⑥本体の裏側から、③で作った四つ折りのテープを縫い付ける。
∟ カーブが多く縫い代も狭いので、 目打ちなどを使ってゆっくり慎重に進める。
⑦カーブのきついところを重点的に切り込みを入れる。
∟ミシンで縫ったところを切らないように ギリギリまで切り込みを入れる。
⑧⑥で縫い付けたテープで生地端を包むようにして整え、表側からミシンで縫う。
∟細かくまち針で留めておくと安心。
完成
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仕上がりは薄いのですが、想像以上に遮光してくれます。
ポーチに忍ばせて、旅行の際の持ち運びにもかさばりません。
しっかり眠りたい時の、睡眠のお守りになってくれそうです。

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5月の暮らしや行事を楽しむアイデアや旬の食べ物に関すること(レシピ付き記事も)、6月の準備などの記事をお楽しみください♪
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連載:ファブリック考(Instagram)
洋裁好きの母と、DIYが趣味の父の影響で、幼少期からモノづくりが好き。産後からは子供服作りに没頭。2019年から、入園入学グッズやエプロンなどのオーダーメイドブランドmitsuamiをスタート。現在はマレーシア在住。趣味は洋裁、海外旅行、布やリボンなどの資材集め、異国料理を食べること。季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをご紹介します。