初夏を楽しむワンピース作り 前編

2024.06.04
kae

連載:ファブリック考
布製品のオーダーメイドブランドmitsuamiを持つクラシライター:kaeさんより、季節の生地、世界の手芸事情や、身近な布切れの活用法などをお届けします。

お店でお洋服を見ているとき、いつもとちがう色や柄物が欲しいといつも思いつつも、
「これの色違いがあったら…」「ピンクは好きだけどこのピンクじゃない…」と選り好みしてしまい、我が腕の中にキープしているのは気が付けば黒ばかり、なんてことがよくあるこの頃。

作りましょう!それならば!と久しぶりに意気込んで、
【think patternのソーイングBOOK:日本ヴォーグ社】を参考に半袖のシャツワンピースを作ることにしました。

本に掲載されている、襟と前立ての色を変えるデザインが気に入ったので、生地屋さんで一目惚れしたグリーンの生地とシナモンブラウンを組み合わせることに。

使用生地:check and stripe
コットンローンラミティエ(グリーン/シナモン)

 

さて、作るものと生地が決まったらまずは型紙をトレースします。
付属の型紙の該当ページを広げて、作るものの線を探します。いくつも線が重なっているので、なかなかややこしいですが、間違えないように写し取ります。


大人服のトレースには巻いてあるタイプのトレーシングペーパーが便利。
この型紙は縫い代込みになっているので、写したらすぐカットできます。

生地の上に切り取った型紙を置き、ずれないように注意しながら丁寧に生地を裁断していきます。


合印やボタンホール、ダーツの位置なども忘れずに生地に写します。

襟や前立てなど接着芯を貼らなければならないパーツは、先に接着芯を貼ってから裁断します。


シャツなどのパーツの多いものを作るときは、作っている途中で迷わないよう、カットした生地にそれぞれパーツ名を書いたシールを貼っておくと縫うときに迷わず便利です。


生地の裁断が済んだら、必要部分にアイロンをかけるなどの下準備をし、いよいよミシンで縫っていきます。
仕様書に記載の通り順を追って、まずは上身頃から組み立てていきます。

左上:ずれないようにまち針で留め
右上:ミシンで直線縫い
左下:ロックミシンで端処理
右下:縫い代を倒してアイロン掛け

 

ダーツ、肩、ポケット、脇と縫い進めて上身頃が形になってきました。


バラバラで平面だったパーツが少しずつ立体的に、着られる形になっていくのは、何度作っても嬉しいものです。

次回、後編ではスカート部分〜完成までの様子をお伝えします。

 

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