「滋味」を楽しむ牡蠣めし弁当
連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。
大寒を過ぎ、寒さのピークを迎えていますね。
年末年始の疲れは、立春頃表面化するともされるので春に備えて養生しましょう^^
漢方では冬に養生すべき五臓は「腎(腎臓と副腎)」なのですが、この機能が低下するとホルモンバランスが崩れやすくなります。腎を強化するために摂りたい栄養素は色々ありますが今回は亜鉛に注目。
亜鉛は微量ミネラルの一種で、不足すると味覚障害や貧血、重度のPMS、口内炎などを引き起こし精神面ではイライラすることもあると言われます。
たんぱく質に含まれるので魚介・肉類・大豆製品などから摂取できます。中でもダントツに亜鉛を含む食品は牡蠣!!旬真っただ中ですね。
滋味(豊かな深い味わい)深く、私の好きな食べ物ランキング1位か2位にいつも牡蠣がいます(笑)
カキフライ、オイル漬けやポタージュなどにしてもおいしいですが、今回は牡蠣めしを炊きました。
まずは下処理から。
片栗粉・コーンスターチなどの粒子の細かい粉と塩少々を用意します。
いきなり衣付け?!と思われるかもしれませんがこちらは、洗うための片栗粉です。
片栗粉やコーンスターチは汚れを吸着する力があり、さらに身をプリっとさせます。
どのお料理の時にも、しっかり洗うと食感が格段によくなりますので参考にしてみてください。
水を加えよくもみこんでいくと、片栗粉がグレイッシュピンクのような色に濁ります(これが汚れ)。
何度か水を変えて洗い、水が透明になれば終了です。(海老やホタテも同様の洗い方がおすすめ)
少しだけもち米を混ぜ吸水したお米に、昆布だし・調味料バトンでご紹介されていた 法隆寺醬油 、にいだの料理酒旬味を加えシンプルに味付けし、炊きあがり直前に牡蠣をのせて蒸します。身が固くなりにくく、香りが残り豊かに牡蠣を感じられます。
たくさん炊いた牡蠣めしは、お醤油を塗って焼きおにぎりにしたり、中華だしを加えて牡蠣粥にしてもおいしくいただけます^^
亜鉛はクエン酸やたんぱく質、ビタミンCとともに摂ると吸収率がUPします。
そこで今回のお弁当は、
牡蠣めし・春菊の海苔巻き(ビタミンC)・スナップエンドウの醤油麹ごま和え(ビタミンC)・鶏のチリソース(たんぱく質とクエン酸)・ごぼうと人参のから揚げ。
中国茶と一緒にいただいてみました^^温かくして冬を元気に過ごしましょう!
牡蠣:日本では縄文時代から食べられていたともいわれる牡蠣。 |
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