文旦のサラダ

2024.01.25

連載:くらしつづり
インスタグラムでは日々のお弁当を紹介されているクラシライター:おべんとうつづりさんより、ここでしか見られない「くらし」 のひとこまをお届けします。

昨年、タイの老舗ホテルが京都に初上陸して、その外観や設え、レストランが話題になりました。それを目にして、私が若い頃に本国バンコクにあるこのホテルのダイニングで虜になった一皿を懐かしく思い出しました。

それはヤムソムオーというお料理で、訳すとヤムは和える、ソムオーは日本では文旦、ボンタン、またはザボンと呼ばれる柑橘のこと、つまり文旦を使った和えもののようなサラダになります。


それまで文旦になじみがなかった私でしたが、その大きな粒のさくさくとした歯ごたえと、他の具材ともなじむ穏やかな酸味と甘味に魅了され、お店で見かけると買わずにはいられなくなってしまいました。

また文旦を使ったお料理はタイだけでなくベトナムや東南アジアの他の国々でもよく食べられていることを知り、レストランや旅先で見つけると注文して食べ比べたり、各国のいろいろなレシピを試してみたりしました。

ちなみに東南アジアの文旦は写真のように青く、日本のものは黄色いものが多いです。


ある時ナンプラーを切らしたため具材を洋風のドレッシングで和えてみたら、不思議と普段の和食や洋食にも合う味となり、それが我が家の定番になりました。

今回は大きめの海老を加えごちそう風に仕立てた一皿をご紹介したいと思います。

 

 

材料 4~6人分


文旦 1個
菜の花 1束
海老 12尾 (茹でた鶏肉や豚肉、炒めたベーコン、生ハムでも)
紫玉ねぎ 1/2個 
粗く刻んだローストピーナッツ 大さじ2

〈 ドレッシング 〉
オリーブオイル 大さじ3
白ワインビネガー 大さじ1弱
アンチョビフィレ 2切
マスタード 小さじ1/2
にんにくのすりおろし 小さじ1/4~
塩 小さじ1/4〜


1.沸騰したお湯に塩を加えて、菜の花を硬めに茹でる。冷水にとって冷まし水分をよく切る。4~5cmの長さに切りそろえ、茎の太いところは縦半分に切る。

2.紫玉ねぎは薄くスライスして水にさらしてから水分を切る。

3.海老は背ワタを取り、熱湯に酒と塩少々を加えて沸かしたところに入れ茹でる。冷水にとり殻をむく。

4.文旦は皮をむいて実を食べやすい大きさに分ける。

5.オリーブオイル以外のドレッシングの材料をよく混ぜて溶かしてから、オイルを加えて乳化させる。

6.1〜4をボウルで混ぜて、ドレッシングを加減しながら加えて和える。

7.盛り付けてピーナッツを散らす。

     

    ドレッシングのビネガーと塩は文旦の酸味とアンチョビフィレの塩味により加減してください。


    東京では今の時期から春先にかけて店先に並ぶ文旦。ちょうど同じ頃出回る菜の花と合わせた和えものはこの季節ならではのもの。

    見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。

     

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