クリスマスランチボックス
連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。
もうすぐクリスマスですね。
イルミネーションやクリスマスソングで華やいだ街を歩くのが楽しい毎日です。
ただ今年は例年にない寒暖差で、体調を崩している方も多いのではないでしょうか。
暖冬とはいえ、冬は体が冷えるので年末年始の楽しい時間を元気に過ごすためにも、なるべく温める工夫をしたいですね。
薬膳では気の巡りで体を温めることを「温煦(おんく)」と呼びます。栄養をしっかり吸収できる体作りをし、代謝を上げることが「温煦」の強化につながります。
その一歩として、アブラナ科のお野菜を意識して摂ってみましょう。
キャベツ、芽キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、菜の花、かぶ、春菊、大根、白菜、ルッコラ、クレソン、わさび菜、からし菜…など、アブラナ科のお野菜は身近にたくさんあります。
特にこの時期旬を迎えるものが多いので飽きずに楽しむことができます。
アブラナ科の代表的な特徴はビタミンCの含有量が多いことと、「イソチオシアネート」という特有の栄養素を含んでいることです。免疫力を上げることからがん研究でも注目されている成分です。
ビタミンCは加熱で損失しやすいため、出来るだけ生でいただきたいですが、ブロッコリーやカリフラワーは比較的加熱後も栄養価が残りやすいので、おすすめは蒸し料理。栄養を吸収できる体作りのため、わたしも週に一度はせいろ蒸しでたっぷりお野菜をいただいています。
そこで今日のお弁当は、アブラナ科の野菜をふんだんに詰め込んだ、「クリスマスランチボックス」です。
コンソメピラフ・春菊とラディッシュとブロッコリーのサラダ・紅芯大根とかぶの素揚げ・鶏手羽元のチューリップフライドチキン・かぶの葉入りのミニクグロフ。
チキンにおリボンを結ぶだけでクリスマスムードが高まりますね^^
ミニクグロフ型は、この時期(だけ?笑)重宝しています。
全卵一個をよく溶き、牛乳40㏄、生クリーム大さじ1、粉チーズ小さじ2、米粉小さじ1、油小さじ1/2、塩少々で生地を作ります。そこに刻んだかぶの葉を加えてミニクグロフ型に流し入れ、220℃のオーブンで15分焼いたら出来上がり。
(もちろん他の型でも作ることができます)
ベーコンやドライトマトなどを入れてもおいしいです◎
気軽に食べやすいので、クリスマスディナーのフィンガーフードにも。
皆様、楽しいクリスマスをお過ごしください!
ブロッコリー:最強の野菜との呼び声も高く、バランスよく栄養素が含まれるため、少しずつでも毎日取り入れたい野菜です。11月から3月までが最もおいしくいただけます。もしゃもしゃしている部分を「花蕾(からい)」と言いますが、読んで字のごとく蕾のこと。時間が経つと開こうとしてどんどん栄養価が下がるため、使いきれない場合には固めに茹でて冷凍しましょう。茎には花蕾よりも食物繊維が豊富なので捨てないで!今日ご紹介したクグロフの中に入れたり、きんぴらにするなどまるごといただきましょう。 |