「まごわやさしい」お弁当

2023.11.27
tome

連載:旬を楽しむお弁当
クラシライター:tomeさんより、旬のものをおいしく、楽しく、簡単に作れるようなお弁当のレシピや漢方の視点をお届けします。

朝晩の寒暖差が身に沁み、少しずつ冬の気配を感じますね。
わたしは小春日和には陽だまりを見つけて、お弁当スポットにしています^^

さて、今日は「まごわやさしい」という言葉について。
これは食品研究科で医学博士の吉村裕之さんが提唱されたバランスの良い食生活の語呂合わせです。


ま(豆類・大豆加工品など)、ご(ごま)、わ(わかめなどの海藻類)、や(野菜)、さ(魚)、し(しいたけなどきのこ類)、い(芋類)

この7つの食材を意識し、食生活の基盤を作ろうという考え方です。
個人的に全部大好きな食材で(笑)、腸内環境も整い、体に負担がかかりにくいことを実感しています。


毎朝欠かさずいただいているまごわやさしいお味噌汁。冷蔵庫にある野菜はなんでも入れて、だしをとった煮干しもそのままいただきます。
食べ飽きないのも和食の魅力ですね。

加えて、体調に合わせてオリジナル雑穀ごはんを炊くことにもハマっています。


(左奥から)白米・玄米・押し麦・赤米・中納言・黒豆。どれも新米・新豆でエネルギーを感じる味。
特に赤米は食感もよくポリフェノールやマグネシウムなども豊富なのでお気に入りです。
他にもキビやアマランサスなど、気分に合わせて色々とブレンドし、楽しんでいます。
もう、お味噌汁とごはんがあれば他に何もいらない(笑)。迫りくる年末進行&繁忙期もこれで乗り切れるはず!


ということで今回のお弁当は
ま(黒豆と雑穀米のごはん)、ご(くろごま)、わ(わかめとしいたけのナムル)、や(大根餃子と長唐辛子)、さ(鯖の竜田揚げ)、し(わかめとしいたけのナムル)、い(じゃが芋とりんごのサラダ)
少したんぱく質が足りなかったので大根餃子を。半月切りにした大根に鶏ひき肉で作った肉だねを挟んで焼いています。大根がジューシーで食べ応えもある、冬によく作るおかずです。

12月4日には和食がユネスコ無形文化遺産に登録されて10周年を迎えます。
登録時には、「和食は人間にとって理想の栄養バランスである」という点が評価されています。
一汁三菜を基本とする和食をもう一度見直し、100年先も変わらず愛される食文化でありますように。

 

 
【今日の旬食材】

秋鯖:晩秋から2月にかけてが旬。特にこの時期獲れるものは脂がのっておいしくいただけます。
皮の色が青々とし、背中の模様「鯖紋」が濃くはっきりとしているものほど新鮮。切り身を購入する際には、切り口の身がきれいな赤いものを選びましょう。
とにかく傷みやすいため、買って来たらすぐに調理を。
昔は傷みやすいサバを急いで数えていたため、漁師や商人が数をごまかしやすく「いい加減でならないあてにならない数え方」が転じて「サバを読む」の語源となりました。



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