暮らしに、モリス 〜マスキングテープ壁紙でアートを取り入れる〜
連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。
一世紀以上を経た今も、世界中で愛され続けているウィリアム・モリスのテキスタイル。
わたしもそんなモリスファンの一人で、モリスのテキスタイルを気軽に貼れるマスキングテープ壁紙を使って、暮らしに取り入れています。
今回はそんなマスキングテープ壁紙のこと、それからこの記事を書くにあたって調べたウィリアム・モリスのアート×暮らしに関してのすてきな考え方について紹介します。
最後に打ち出した壁紙デザインのひとつ
(以前の住まいのリビング)
自然の樹木や草花などのモチーフが人気のモリスのテキスタイル。
モリスはデザイナーであり思想家でもあったそうで。
世の中に大量生産による安価かつ粗悪な商品があふれていた時代に手仕事の重要性を掲げ、アートと暮らしの統一を主張した「アーツ・アンド・クラフツ運動」の先頭に立った、「モダンデザインの父」とも呼ばれる人物なのだそうです。
《Pure》シリーズとして、
暮らしに取り入れやすい配色
(現在の住まいのキッチン)
大量生産の恩恵は多大に受けていますが、かつて手仕事だったものの温かみはどんな形になっても残っているなと思い。
暮らしを囲む壁紙に取り入れられたテキスタイルは、まさにアートと暮らしの一致、そのものです。
ドングリの実と枝の表現が美しい《Acorn》
(現在の住まいのキッチンカウンター)
大量生産感は拭えなくもありますが、絶対に粗悪ではない!と言い切れる《カモ井 mt CASA FLEECE》で、わたしは暮らしにモリスのテキスタイルを取り入れています。
マスキングテープで有名なカモ井さんの作ったこちらのテープは「とても幅広、やや厚めのマスキングテープ」な使い心地でとっても扱いやすいのです。
優しく弧を描く《Scroll》もかわいい
(以前の住まいのキッチン)
モリスの壁紙を見たり、それからクラシライターさんたちのブログを読むと「手仕事を大切にしよう」という気持ちにも立ち返れそうです。
お仕事や家事・子育てにバタバタな毎日ですが、ふと立ち止まって、できることから。