暮らしのお気に入り〜お裁縫道具〜
連載:季節と暮らす12か月の飾らない飾り
家が大好きなクラシライター:なこさんの、季節のお飾りと暮らしの雑記をお届けします。
独学…というほどでもなく、針と糸があれば気ままに刺せる刺繍がもともと好きで。
長男が生まれる前の産休中にすこし(すこしです…苦笑)、刺繍に夢中になっていた時期、よく使うお裁縫道具をちょこちょこ買い揃えていました。
こだわって選んだ、自分のお気に入り。
暮らしの中に使う時に手に取ると、うれしくなる物があることって、とっても素敵。
今日はそんな、わたしの暮らしのお気に入りのひとつ、お裁縫道具のご紹介です。
まずは糸切り鋏から。
こちらは、切れ味が秀逸な庄三郎の糸切りばさみに、伊賀くみひもを手巻きして作られたもの。
お尻のところの金ボタンの装飾や、牛革カバーもかわいくて。
「庄三郎のはさみ」は、 創業者・庄三郎の精神を引き継ぐ職人さんが、一丁ずつ、真心をもってつくり続けられていて、洋裁・和裁の愛好家に広く知られており、海外にもファンが多いそうです。
いつか庄三郎の裁ちばさみもお迎えしたい…!
次にピンクッションのこと。
こちらは山形県遊佐町に伝わる「遊佐刺し子」のピンクッション。
刺し子のネイビー×ホワイトのカラーとすてきな模様、それからコロンとしたウッドボウルがかわいくて選びました。
遊佐刺し子は、縦のみの基準線を利用し、線から線までの刺し目の数を刺し手が決める技法。
そのため、一目ごとの寸法にも多様性があって、全体におおらかさを感じる模様になるそう。
いろいろな模様がある中、わたしが選んだものは「花つなぎ」…名前もすてきです。
お次はメジャー。
木製品と革製品のメジャー、で迷いましたが、コンパクトサイズで国産なのが良いなあ、とこちらに。
ユリの紋章がかわいい。
サイズにこだわったのは、お裁縫道具箱に入るように、というのもあり。
コンパクトサイズの木箱は倉敷意匠さんのもの。
旅行で倉敷に立ち寄った際にショップにもお邪魔しましたが、すてきな商品多数の中、こちらも置いてあり「持ってる持ってる!」と謎な親近感でした。
よく使うもの、お気に入りのものを入れて運ぶのに、大きすぎず、ちょうど良いサイズ感です。
最近では開けることがまれになってしまったこちらの木箱、それでもときどき必要になって開ける時、お気に入りがたくさんつまっていてうれしくなります。
暮らしの中に使う時、手に取るとうれしくなる物。
みなさんにはどんな暮らしのお気に入りがあるでしょうか。