【料理家たちの夏とアペロ】宇山 民枝さん:とうもろこしとカマンベールのグリル
クラシコサエルの読みものバトン【料理家たちの夏とアペロ】
人気料理家 7名による夏とアペロの楽しみ方を、レシピとともにバトン形式でご紹介します。
(※アペロ:夕食の前に食前酒を楽しむフランスの習慣のこと。)
6人目は宇山 民枝さん(@tammy.s_kitchen)。
現在は自宅にて「美味しくお洒落で作りやすい」をコンセプトに、デモンストレーション形式のフランス料理教室「Tammy’s kitchen」を主宰し、雑誌やオンライン媒体へのレシピ提供、メニュー開発、食関連のエッセイ執筆、外部講師など、様々な分野で活躍中。(プロフィール詳細は最後に)
① 夏のお楽しみ
五島列島の福江島で購入したジンを夫と一緒にテラスで
夕方に自宅のテラスに出てまだ少し日中の暑さを残した風を感じながら、鳥の囀りや虫の音をBGMに冷えたビールやワインをいただくひと時。これが私の夏のお愉しみ。
ビール&枝豆なジャパニーズトラディショナルアペロの日、仕事頑張ったご褒美にシャンパンを開けてちょっと優雅な日、旅先で買ったお酒を思い出話と一緒に夫と飲む日もあったり。
日に日に濃くなる庭の緑を眺めながらお酒を傾けるひと時は、心が解放されて自然体な自分になれる貴重な時間です。
② 料理家的、今年の夏のトレンド
この夏注目しているのは「とうもろこし」
粒々の楽しい食感と甘みは幼い頃から大好き。ここ数年で生食OKのもの、フルーツ並みに糖度が高いもの、粒が柔らかくてジューシーなもの、白色やバイカラーや紫色のものなどたくさんの品種が出回るようになりました。
和洋中そしてデザートにも使える食材ですし、お酒泥棒な甘塩っぱ系メニューが作りやすい食材であるのも注目している理由です。
今夏はふるさと納税の返礼品のとうもろこしが全国各地から送られてくる予定。マイベストとうもろこしを見つけるのが夏の楽しみの一つでもあります。
ちなみにとうもろこしはひげの数だけ粒がついているので、購入するときはヒゲが多いものを選ぶのがおすすめです。
③ アペロのテーマ
参考にしている愛読書たち
アペロのテーマは、香りの組み合わせ。
数年前にワインエキスパートの資格を取ったのがきっかけで、ワインと料理とのマリアージュ、特に「香り」への興味が尽きず、化学的な観点から書かれた香りについての本を参考にアペロを作ることが多くなりました。
本を参考に香りに共通項のある食材を組み合わせてるのは実験感覚でワクワクします。
最近作った中では生牡蠣とキウイフルーツの組み合わせが驚きの美味しさで、上質なシャルドネとのマリアージュも最高でした。注意深く集中して食べるとキウイフルーツってほんのりですが磯の香りを感じます。
④ 夏のアペロを愉しむレシピ
大好きなとうもろこしを使った簡単レシピをご紹介。
とうもろこしの甘さとカマンベールの塩気が後引く美味しさです。
【とうもろこしとカマンベールのグリル】
材料(6個分)
とうもろこし・・・小さめ1本
ミニカマンベール・・・6個
バター・・・10g
粉山椒・・・ふたつまみ
実山椒オイル漬け・・・適量
バケットのスライス・・・適量々
作り方
①とうもろこしは皮ごと洗ってラップで包み、500Wの電子レンジで5分加熱する。粗熱が取れたら皮をむいて長さ半分に切り、芯に沿って包丁で粒を削ってばらす。
②ミニカマンベールの上側の硬い部分を薄くナイフで切り落す。
③①のとうもろこしに溶かしたバターと粉山椒を絡め②にのせる。
④③をアルミホイルにのせ、グリル(orトースター)で約1分、カマンベールの中央がトロンとなるまで加熱したらお皿に移し実山椒のオイル漬けをのせる。
⑤お好みでバケットを添える。
とうもろこしに絡める香辛料はお好みのものでOK。いろんなバリエーションを楽しんでください。
写真は粉山椒を絡めて、仕上げに自宅で収穫した山椒の実のオイル漬けを添えたもの。
テラスでシャンパンとバケットと共に。
宇山 民枝(@tammy.s_kitchen)ル・コルドンブルー代官山校にて料理ディプロム取得(全クラストップ成績)。 雑誌やオンライン媒体へのレシピ提供、メニュー開発、食関連のエッセイ執筆、外部講師としても活動中。 JSAワインエキスパート・ELLE gourmet公認料理家・料理王国オフィシャル料理家 料理とワインのマリアージュを日々探求中。 |
いかがでしたか?
クラシコサエルの読みものバトン【料理家たちの夏とアペロ】
人気料理家たちの夏とアペロの楽しみ方をレシピとともに参考にしながら、暑さをしのぎつつ、気持ちよく過ごせますよう。
最後になります次回は、アンカー7人目、宮武 衣充さん(@emiemichina)でゴールとなります。
お楽しみに♪
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